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買う前に知りたい!マリオットバケーションクラブ・アジアパシフィック(MVC Asia Pacific)とは?

こんにちは。旅好き、ハワイ好きのtmkcです。
今回は、自らも海外旅行で重宝しているマリオットバケーションクラブのリゾート会員制度についてご紹介します。
[新規]2018年11月6日
[更新]2018年11月13日
[更新]2019年2月3日
[更新]2019年10月31日
[更新]2020年3月8日


1.『マリオットバケーションクラブ・アジアパシフィック(Marriott Vacation Club Asia Pacific)』クラブポイントシステムとは?

このMarriott Vacation Club Asia Pacific(以下、AP)とは、Marriott Vacation Club Internationalが販売してきたタイムシェア(1週間単位の所有権)から派生した商品で、物件を購入するのではなく、購入から2056年の満期まで毎年付与されるポイントを購入する期限付きリゾート会員権制度です。

ポイントはマリオットバケーションクラブが提供するコンドミニアムの宿泊等に使え、最低2,500ポイント/年からの購入になります(2018年11月現在)。購入後は年1回、契約したタイミングに応じて自分のアニバーサリーデーが設定され、その日にポイントが付与されます。

また、購入代金の他に、購入したポイント数に応じた年間維持費の支払いが必要です。この維持費は毎年金額改定に関する諮問会議があり変動します。これまで増えることはあっても減額されたことはありません。
・・・2020/3/8 追記 ここから・・・
2020年度は私の保有ポイントの場合「652.34USD」でした。決済した1月末のレートは1ドル110円でしたのでおよそ72,000円でした。保有ポイントを増やせばそれに応じて維持費も増えるため注意が必要です。
・・・2020/3/8 追記 ここまで・・・

それと、私が購入した当初はなかったのですが、現在はメンバーが保有するポイント数に応じて5つのステータス(メンバー、セレクト、エグゼクティブ、プレジデンシャル、チェアマンズクラブ)が設けられています。例えば、4,000ポイント以上の契約で『セレクト』になり、特典はマリオットリワードのゴールドメンバー(永年)が得られることです。ゴールドメンバーの特典については「5.オーナー向け日本地区説明会なるもの」に記載しています。

2.メンバーシップの利用イメージ

旅行の計画を立てたらメンバーサービスへ電話するか、会員専用のWebサイトから予約をします。予約に費用はかかりません。電話は日本語での対応も可能です。時間帯によっては回線が混み合い待つこともあります。繋がりにくさは私が購入した10年近く前に比べればだいぶ改善されており、応対の質も高くなりました。

Webサイトからの予約は24時間いつでも可能です。日本語表示も選べます。こちらも昔は非常にレスポンスが悪く使い勝手が悪いサイトでしたが多少は改善されました。ただ、画面遷移でたまにエラーになることがあります。

次に、宿泊する施設とお部屋タイプ、時期によって1回の宿泊で必要となるポイント数は異なります。つまり、年末年始やクリスマスのような時期に土日またがった1週間といった場合とオフシーズンで平日のみ宿泊の場合とでは必要となるポイント数に差がでるということです。

最低2,500ポイントの場合の目安は、『オアフ島のコオリナ1ベッドルーム(オーシャンビュータイプ)をハイシーズン以外で5-6泊程度宿泊』だと思います。たまに、同じ条件でも通常よりも少ないポイントで宿泊できるディスカウントキャンペーンが行われることもあります。

3.クラブポイントの利用パターン

クラブポイントは4つの利用パターンがあります。

【マリオット・バケーション・クラブ・リゾート】オススメ度:★★★

7つのクラブホームリゾート(一部例:下記リンク)の利用に加え、デスティネーションエクスチェンジプログラムによる70弱のコンドミニアム型の部屋が利用できます。7泊以上の予約の場合は半年以上前から予約でき、7泊未満の場合は3ヶ月前からの予約になります。

【マリオットリワード】オススメ度:★☆☆

クラブポイントをマリオットリワードポイントに交換することにより、世界中の4,000箇所以上のマリオットホテルで利用ができます。
クラブポイント数×換算率40=マリオットリワードポイントです。2,500ポイントであれば、10万リワードポイントになります。但し、USドルで手数料($149)が必要です。

ちなみに、マリオットリワードポイントの使い方として一番お得なのはトラベルパッケージ(マリオットホテル7泊+エアラインマイレージ)のようです。

【エクスプローラー・コレクション】オススメ度:★★☆

クラブポイントで約80の世界中のマリオットホテルやその他のリゾートホテルが利用できます(一部例:下記リンク)。他には、クルーズ添乗員付きツアーの利用も可能です。但し、ツアーの場合は発着が米国のみです。

【インターバル・インターナショナル社での交換】オススメ度:☆☆☆

インターバル インターナショナル社の運営する世界80ヶ国、2,900以上のリゾート施設を利用できますが、こちらも別途年会費US$89、交換手数料US$188が発生します。

スタジオタイプ(小さい部屋)でオフシーズン期間では1,000ポイントから利用できます。但し、マリオットのコンドミニアム型よりもチープな場合が多いらしいです。

タイミング良く空きが発生すれば、これらの必要ポイントが、利用開始59日以内となると、時期・ベッドルーム数によらず一律1,000ポイントとなります。マリオットのホテル以外の選択肢と自由度は広がりますが手数料が高いです。

4.購入価格と支払いパターンの例

過去、マリオットバケーションクラブの日本ブランチとしての国内販売は2012年に一度クローズしていました。その後はブランチではない形で既存のオーナー向けの説明会を中心に買い増しを提案する営業を行い、2018年に再び日本ブランチを立ち上げ、11月末に日本国内での販売を再開されました。

・・・2019/2/3 追記 ここから・・・
マリオット・バケーション・クラブ 東京セールス・ギャラリー
【 場所 】
東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー4階
六本木一丁目駅直結
・・・2019/2/3 追記 ここまで・・・

私の場合は2011年に一度購入していますが、先日、日本地区説明会の案内を受け、2018年11月に参加してきました。

今回ご紹介する購入価格や支払いパターンの内容は、11月に受けた際の提案であり、販売プロモーションの時期や営業担当者ごとに与えられる一定の裁量によって異なる場合があるとお考えください。あくまでもご参考です。

【購入費用・・・2,500ポイント】※ 112円/$で計算
初期費用:$40,000(≒450万円)
年間維持費:$959(≒11万円)
合計:初年度 461万円

【支払い】
一括以外に頭金と残額の分割払いが選択できます。
但し、頭金は初期費用の20%が必要です。この他に登録料というのが発生します。

【特典】
私が提案を受けた際には、分割払い36回払いor60回払いが可能でした。通常は36回払いのみのようです。さらに無金利でした。その他には初期費用の値引き、マリオットリワードステータスであるゴールドが得られる、リワードポイントの付与も提案されました。これらの特典は提案を受ける時期やプロモーションのタイミングで変動があると思われます。

・・・2019/2/3 追記 ここから・・・
2019年2月13日から従来マリオットリワードと呼んでいたものが『マリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)』にロイヤルティプログラムが刷新されます。SPGとの統合されたプログラム自体はすでに2018年の夏からスタートしていますので大きな変化はありませんが今後はサービスも徐々に変わっていくと思います。
・・・2019/2/3 追記 ここまで・・・

5.オーナー向け日本地区説明会なるもの

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日本地区のオーナー向けに不定期で説明会を開催しています。但し、目的は単なる説明会ではなく『(買い増し)販売会』です。真正面から言われなくても分かった上で参加しています。前回は2015年に参加しました。場所は、前回同様、ホテルニューオータニのガーデンコートでした。

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フロアに入ると既に2組の参加者が説明を受けているところでした。
説明会の参加条件は、『既婚者は必ず夫婦揃っての参加』、『約90分間はお付き合いください』という感じです。上の写真にある冊子が配布され説明が始まります。

<提案の内容>
結局、今回も買い増しは見送りました。提示された内容の、『マリオットリワードステータスであるゴールド(永年)が得られる』、『リワードポイントを付与する』という特典に魅力がなかったからです。何より、買い増しすれば保有するポイント数に応じて年間の維持費が増えるというのもデメリットでした。

・・・2018/11/13追記 ここから・・・
そもそも、2018年8月に統合したスターウッドのSPGアメックスカードを作れば、マリオット、SPG、リッツカールトンのゴールドエリート会員になれるようになりました。年会費は31,000円+税金ですので買い増しによって追加になる維持費よりも安いです。
・・・2018/11/13追記 ここまで・・・

・・・2019/10/31追記 ここから・・・
2019年2月にMarriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)という会員プログラム制度がスタートしました。それまではSPG、マリオットリワード、ザ・リッツ・カールトン・リワードの3つのプログラムがありましたがそれが統合された結果です。2019年の2月以降にMarriott Bonvoyのアカウントを確認しましたところ、なんとゴールドエリートになっていました。通常は25泊/年することで得られるステータスです。直近ではクラブポイントを利用してハワイ島のコンドミニアムに3泊宿泊した実績しかありません。

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これはMVCAの会員であるためMarriott Bonvoyのゴールドエリートが標準となった結果なのか、あるいは一過性の措置なのか分かりません。
しかしながら特典としては以下の恩恵を得られるためメリットは大きいと感じていますし、上記のようにSPGアメックスカードを作る必要も無くなります。
・25%のボーナスポイント加算
・客室のアップグレード(空室状況による)
・14時までのレイトチェックアウト
・ウェルカムギフト(250 or 500ポイント)
・無料の高速インターネットアクセス(提供ホテルのみ)
・その他、シルバーエリート会員と共通の特典
・・・2019/10/31追記 ここまで・・・

<提案のスタイル>
いつものように『当日申し込み限定の特典』というスタイルです。そして、いつも「ズレてるなぁ」と感じるのは、決断を迷っている際の「頭金は2回払いにできる」「無金利最大60回払い」を最大の特典であるかのようなセールストーク(ファンである故に簡単に断ることの申し訳なさに臆してるのに)。初めての購入であるならまだしも、既に利用しているオーナー向けにその営業スタイルは少し違うと感じます。

<改善点>
販促と成約という結果を出さなければいけない立場も状況も分かりますが、営業剥き出し姿勢の前に、オーナーの旅行スタイルの変化やポイントを上手く使っているか、不便なところはないか、何かお手伝いできることはないか等、もう少し会話することってあるのではないかと感じました。購入後のオーナーにとっては、この説明会の場が唯一の伝える場であり、情報を得たりする場でもあり、その延長に『買い増し』なんですけどね。「tmkcさん、次回は(買い増し)契約する時にだけ来てくださいね」って言われた時はショックでした…。でも、ファンであることに変わりはありません。

6.セールスギャラリーへの来客層とオーナーサイト

・・・2020/3/8 追記 ここから・・・
六本木にある東京セールスギャラリーですが、私の職場のビルと隣接しているため、ビル内を移動中にエスカレーターから来客の様子が見えます。「今日はどんな人が来てるのかな」とつい見てしまうものです。平日の状況しか確認はできませんがおおよそ50代以上の夫婦が多い印象です。説明会申込条件に確か年収が700万以上という条件があるため年齢層も高くなるのでしょう。

また、オーナーになるとバケーションの予約や年会費のオンライン決済ができるWebサイトが利用できます。私が加入した時は英語版のみで且つなかなかつながらないというデメリットがありました。そのため、予約や年会費の支払いは電話でしていました。今は、サイトが改善され日本語での閲覧ができるようになっています。画面のユーザーインタフェースも以前よりは改善されています。ただし、画面のレスポンスはまだ充分ではありません。画面遷移の度にエラーになることがありますので更なる改善を期待します。
・・・2020/3/8 追記 ここまで・・・

7.まとめ

担当した営業の方のお話では、マーケットの拡大については欧米は寡占状態で、現在はアジア地区が新規開拓のターゲットのようです。そして、日本人オーナーは全オーナーの内、3パーセントだけしかいないようです。ただ、単純に数を増やせば既存のオーナーへのサービスレベルが崩れる可能性もあり、バランスを取りながら不公平が無いように取り組んでいるとのことでした。それは、マリオットの理念でもありそこに共感しています。

*記載内容は私自身の経験に基づいたもので、ご紹介のサービスを提供する企業とは一切の個人的又はビジネス上の関係が無いこと、またこの投稿を書くことでこの組織から一切の奨励金や報酬を提供されていないことを誓約します。

以上です。いかがでしたでしょうか。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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