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嵐の夜、内外の皮が裏返しになったキツネがやってきて、アヒルの卵をカエルに孵化させろとい…
今回は付喪神に関連付けて、話をしたいと思う。 青森で起こった事件は、まだ記憶に新しい…
虹の袂には、宝物が埋まっているのである。 そういうおとぎ話があるのだ。虹は宝物が埋ま…
例の感染病が横行して、わたしの生活で最も変わったものを強いて挙げるなら、朝の習慣だろう…
子どもの頃、ある喫茶店の常連だった。 裏通りにある古びた店で、店名は誰も知らない。看…
科学館のアンケートがきたのだ。 大規模な鉄道のストライキがあるということで、自主的に…
子どもの頃、大人に内緒でミミズを飼っていた。 小学校の三年生の頃の話だ。 始まりは、僕の学校にその次の年まで、初等部より前のクラスがなかったことにある。それはでも義務教育の前だから、当然といえば当然、おかしいことではない。普通であれば、保育園や幼稚園に通っても良いし、就学していないからといって、誰に責められることもない年齢だ。 しかし、私学のことだ。 小学校に入る前に、ある程度の基礎に触れさせておきたい、と願う親は多いらしい。また、仕事があるので子に構っていられない
首を吊ったはいいが、戻れない。 否。こちらとしても覚悟の上で選んだ道なのだから、簡単…
ある村のことだ。 この村は山間の、かなり自然の厳しい場所にあり、人々は一年を通して食…
夢を見た。 少女が泣いている夢だった。 身長で判断するならもう女性と言ってもよいのだ…
年々、都市部では行方不明者の数が増加していると聞く。 けれども減った人口の分だけ、す…
いったい、ロンドンには壁の落書きがとても多い。 壁に缶入りスプレー塗料で描いた名前や…
近年で憑きものの事例が減ってきている理由のひとつに、異文化混在が原因だと言われている。…
ある家は霊媒師を生業としていて、不思議な力が血族に受け継がれることが多かった。 未だに科学で解明が出来ない分野の職業だから、古代のように神と崇め奉る人もいれば、多くの人は胡散臭がって白い眼を向ける。 そもそも霊媒師とは、魔女には成りきれない者への蔑称である。一人前に魔女の社会で暮らしていけるものは、名前を持たないものである。家名があり、ヒト社会で商売をしているものは、どんなに著名であっても三流であった。 そんな霊媒師の中でも落ち目だが、それでもなんとか生きていけるだけ