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映画『カラオケ行こ!』のお陰で映画館へ行けるようになった。

まぁ、もう何度も映画『カラオケ行こ!』については書いてきたのだが
先日ついにTOHO新宿でも
上映が終了となった。
当然、最後の応援上映も、最後の上映も観に行ったが
そのお話はまた今度。

私は、元々映画館が好きではなかった。
今の若い世代は知らないだろうが
37歳の私が小学生の頃、
映画は新聞などで上映時間を確認し
人気作品は
上映前に長蛇の列にならび観ていた。
中1のころに友達と『シックスセンス』を観に行った時は
立ち見だったような気がする。

この映画館で育ったが閉館してしまった。

と、いう昔の時代の話でなく
いつからだろうか。
ここ15年‥10年前かな。
映画館で隣に人がいることが苦手になった。
正直に言えば前後左右いて欲しくないくらいだった。

繊細といえば聞こえは良いが
人の物音に敏感で、
隣に友達がいても、友達の横が1席空いてないと気になってしまい
映画館で見ることを避けるようになった。

ただ、大きな映画館はプレミアムシートができてくれたので
隣を気にすることがなく
助かったのだが
プレミアムシートがない作品は諦めざるを得なかった。

プレミアムシート。更に良いラグジュアリーシートは最高だが、まだ少ない。

普通の席でも2,3席取れば良いのだが、
いつだったか某有名人が同じようなことをTVで発言したら
「人気作品は観たい人もいるのに余分に席を取るなんて」と炎上し、
世間はそう思うのかと、怖くて行けなくなった。

が、映画『カラオケ行こ!』は
私の繊細敏感さを見事に取っ払ってくれた。


やっぱりそれは応援上映のお陰であった。
それでも、何度かは
叔父についてきてもらったりはしていたが
応援上映は、そもそも自らが音を出す。
タンバリン、マラカス、関西弁の野次‥ペンライト。

なんてたってカラオケの映画だ。
盛り上がってなんぼ。
おまけに紅。
(何度も言うが私は、そもそもXファンである。)
15回近く、プレミアムシートのないスクリーンで観れば
「あ、私、映画館行けるわ」と
『リトル・エッラ』『瞼の転校生』を観に行くことができた。

そして気がついた。
最近のミニシアターは綺麗になったので
席がゆったり、人も少ない(ことが良いかは別として)
ストレスがない!!!

私!映画館で映画が観られるようになったんだ!!!

アップリンク吉祥寺。スクリーンは小さいが座席はこだわられている。

これは、とても大きな一歩で
行動が広がったことで、世界が広がったのである。
だから私は映画『カラオケ行こ!』に、とても感謝している。
ありがとう。