餃子

不定期にクソエッセイを書きます。

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最近の記事

近況22

春から驚くほど辺鄙な地に異動になってしまった。(内示が出た瞬間マジで気絶しそうになった)転職するか半沢直樹の如くこのまま偉くなって人事部に復讐するかの2択で悩んでいる。最近はだいぶ気持ちに整理がついてきて、大人しく後者を選ぶことにした。 職場を出る立場というのは思ったより大変で忙しく、そして色々な人から色々なお菓子を貰えることを知った。生徒からたくさんサインを求められ、スポーツ選手みたいな気分にもなった。 あと4月に引越しが決まった。今ものすごい勢いで諸々の片付けと手続き

    • 個人的2023年ベスト映画

      今年劇場鑑賞した映画で、特に印象に残ったものを10本選びました。 10.アステロイド・シティ 最初から最後まで全てが虚構で良かった。戦争、宇宙人、核実験、母親の死。全てこの世のどこかで起きているかもしれない出来事なのに、そのどれもがポップで嘘臭い。皮肉なことにその嘘っぽさに現実世界で起きている社会的事象を想起してしまう、という構図が妙だった。 9.J005311 説明的な描写はほとんど無く、登場人物に密着するようなカメラワークはとにかく見づらく、1カットが極めて長く、

      • 個人的2023年ベストアルバム

        年の瀬ですね。今年リリースされた新譜でよく聴いていたものを10枚選びました。(順不同・6曲以下のEP除く) Ayano Kaneko / タオルケットは穏やかな カネコアヤノの1年9ヶ月ぶり、通算6枚目となるオリジナル・アルバム。コロナ禍の閉塞感を想起させる前作『よすが』に比べると、メンバーチェンジなどを経た今作はかなり愛の溢れるアルバムだと感じる。LPの装丁も良かった。 Beach Fossils / Bunny DIIV、Mac DeMarco、Wild Noth

        • 個人的2022年ベスト映画

          今年公開された映画で、特に印象に残ったものを10本選びました。 10. 秘密の森の、その向こう 「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマが監督・脚本を手がけ、娘・母・祖母の3世代をつなぐ喪失と癒しの物語を綴った作品。 短く穏やかで良い映画だった。全ての親は子でもある。幼少期、一人っ子で遊び相手がいなかった母と娘が時空を越えて友達として出会う というファンタジー的なストーリーだが、それを意識させないリアルな演出だった。 森の騒めき、落ち葉を踏み締める環境音が孤独を感じさせて良

          個人的2022年下半期ベストアルバム

          早いもので2022年も終わってしまうので、下半期よく聴いたアルバムを10枚選びました。(順不同) 6曲以下のEPは除いています。 THE 1975 / Being Funny In A Foreign Language 数々の世界的音楽フェスティバルのヘッドライナーを務めるなど、今がキャリア絶頂期とも言えるマンチェスターの4人組バンド、THE 1975の通算5作目、約2年半ぶりのアルバム。タイトルは "異文化・他者への理解"に由来している。 前作『Notes On A

          個人的2022年下半期ベストアルバム

          個人的2022年上半期ベストアルバム

          早いもので2022年も折り返しなので、上半期よく聴いたアルバムを10枚選びました。(順不同) 柴田聡子 / ぼちぼち銀河 柴田聡子の待望の6枚目のアルバム。自身のバンドセット "柴田聡子inFIRE" の集大成とも言える前作『がんばれ!メロディー』のリリース後は、adieu(上白石萌歌)やRYUTistなどへの楽曲提供などを手掛けるなど、ここ数年、彼女のソングライティングの才能と進化には驚かされてきた。満を持して発表された今作は、そんな期待を裏切らない名曲揃いの1枚だと思

          個人的2022年上半期ベストアルバム

          個人的2021年ベスト映画

          今年の新作で、特に印象に残ったものを10本選びました。今年は劇場鑑賞の機会が減り、気になる作品を全て観きれなかったので来年こそは…!という気持ちです。 10. くれなずめ「アズミ・ハルコは行方不明」や「君が君で君だ」などで注目される俊英・松居監督が、自身が主宰を務める劇団ゴジゲンの舞台を映画化。高校の帰宅部仲間だった6人のアラサー男子が友人の結婚式で余興を披露するため再会するが、本番で無残に大スベリし、微妙な雰囲気のまま2次会までの3時間を潰すはめに……。成田凌演じる心優し

          個人的2021年ベスト映画

          個人的2021年ベストアルバム

          気付けばもう完全に大人だ。高校時代の友人は結婚し子供が生まれ地元にでかい家を建てたりするようになった。世の中は期待したほど状況が大きく変わらなかったが、人は変わり続けなければいけない。でかい家を建てる予定は無いが、来年はでかい希望を持って生きていきたい。 1. 折坂悠太 / 心理 2. Fuvk / Imaginary Deadlines 3. Fuvk / Twentytwenty 4. Hovvdy / True Love 5. Clairo / Sling 6. Ka

          個人的2021年ベストアルバム

          個人的2020年ベスト映画

          今年の新作で、特に印象に残った作品を10本選びました。(ただ映画は音楽と違って、新作を即日鑑賞することのハードルが高いため "2020年の作品" という定義付けが難しく、敢えてその辺りは曖昧にしておきます) 10. mid90s「ウルフ・オブ・ウォールストリート」などの俳優ジョナ・ヒルが初監督・脚本を手がけ、自身が少年時代を過ごした1990年代のロサンゼルスを舞台に、13歳の少年の成長を描いた青春ドラマ。シングルマザーの家庭で育った13歳の少年スティーヴィーは力の強い兄に負

          個人的2020年ベスト映画

          個人的2020年ベストアルバム

          これまでの社会通念が大きく変わった歴史的な一年でしたね。ライブにこそ行けませんでしたが、通勤の往復約2時間はずっと音楽を聴いていたような気がします。4年ほど前から続けている、「その年よく聴いたアルバムまとめ」を今年も行ったので備忘録的に記しておきます。 ①2020年にリリースされたアルバムであること ②アルバム単位で好んで聴いたもの を基準に、独断と偏見で選びました。(6曲以下のEPは除いています) 1.Mac Miller / Circles 2.THE 1975

          個人的2020年ベストアルバム