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個人的2020年ベスト映画

今年の新作で、特に印象に残った作品を10本選びました。(ただ映画は音楽と違って、新作を即日鑑賞することのハードルが高いため "2020年の作品" という定義付けが難しく、敢えてその辺りは曖昧にしておきます)

10. mid90s

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」などの俳優ジョナ・ヒルが初監督・脚本を手がけ、自身が少年時代を過ごした1990年代のロサンゼルスを舞台に、13歳の少年の成長を描いた青春ドラマ。シングルマザーの家庭で育った13歳の少年スティーヴィーは力の強い兄に負けてばかりで、早く大きくなって見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボードショップに出入りする少年たちと知り合ったスティーヴィーは、驚くほど自由で格好良い彼らに憧れを抱き、近づこうとするが……。


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10. 最高に素晴らしいこと

インディアナ州の小さな町。高校生のセオドアは、同級生のバイオレットが橋から飛び降りようとしている場面に遭遇する。彼女は数カ月前に姉を交通事故で亡くして以来、周囲に心を閉ざしていた。自身も精神面に問題を抱えるセオドアはバイオレットのことが気になり始め、州内の名所を巡る学校の課題のパートナーに彼女を指名する。嫌々ながらも課題に取り組み始めたバイオレットは、セオドアと過ごすうちに笑顔を取り戻していくが……。

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9. 佐々木、イン、マイマイン

俳優になるために上京したものの、鳴かず飛ばずの日々を送る27歳の悠二(藤原)。彼はある日、高校時代に圧倒的な存在感を放っていた同級生・佐々木(細川)と仲間た ちとの日々を思い起こす。常に周りを巻き込みながら、 爆発的な生命力で周囲を魅了していく佐々木。だが佐々木の身に降りかかる“ある出来事”をきっかけに、保たれていた友情がしだいに崩れていく——。

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8. 音楽

漫画家・大橋裕之の「音楽と漫画」をアニメ化。楽器も触ったことがない不良学生たちが思いつきでバンドをスタートさせるロック漫画を、岩井澤健治監督がロトスコープを用いながら7年の時間をかけて映像化。4万枚以上の作画を手描きし、ダイナミックな映像表現のためにクライマックスの野外フェスシーンでは、実際にステージを組んでミュージシャンや観客を動員してライブを敢行するなど、これまでのアニメ作品にはないさまざまな手法が取り入れられている。ミュージシャンの坂本慎太郎のほか、駒井蓮、前野朋哉、芹澤興人、平岩紙、竹中直人、岡村靖幸らが声優として参加。

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7. シカゴ7裁判

ベトナム戦争の抗議運動から逮捕・起訴された7人の男の裁判の行方を描いた実録ドラマ。1968年、シカゴで開かれた民主党全国大会。会場近くでは、ベトナム戦争に反対する市民や活動家たちが抗議デモのために集結。当初は平和的に実施されるはずだったデモは徐々に激化していき、警察との間で激しい衝突へと発展。
デモの首謀者とされたアビー・ホフマン、トム・ヘイデンら7人の男〈シカゴ・セブン〉は、“暴動を煽った”罪で起訴されてしまい、裁判にかけられる。その裁判は陪審員の買収や盗聴などが相次ぎ、後に歴史に悪名を残す裁判となるが、男たちは信念を曲げずに立ち向かっていく。

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6. ジョジョ・ラビット

第2次世界大戦時のドイツに生きる人々の姿を、ユーモアを交えて描き、第44回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞した人間ドラマ。第2次世界大戦下のドイツに暮らす10歳のジョジョは、空想上の友だちであるアドルフの助けを借りながら、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で、立派な兵士になるために奮闘する毎日を送っていた。しかし、訓練でウサギを殺すことができなかったジョジョは、教官から「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかいの対象となってしまう。母親とふたりで暮らすジョジョは、ある日家の片隅に隠された小さな部屋に誰かがいることに気づいてしまう。それは母親がこっそりと匿っていたユダヤ人の少女だった。

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5. 82年生まれ、キム・ジヨン

平凡な女性の人生を通して韓国の現代女性が担う重圧と生きづらさを描き、日本でも話題を集めたチョ・ナムジュのベストセラー小説を映画化。結婚・出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨン。常に誰かの母であり妻である彼女は、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。「疲れているだけ、大丈夫」。そう夫のデヒョンにも自分にも言い聞かせる彼女だったが、ある日から、まるで他人が乗り移ったような言動をとるようになる。その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻を前に、夫のデヒョンは真実を告げられずに精神科医に相談に行くが、医師からは本人が来ないことには何も改善することはできないと言われてしまう。なぜ彼女の心は壊れてしまったのか。少女時代から社会人になり現在に至るまでの彼女の人生を通して、見えてくるものとは……。

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4. ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語

ルイザ・メイ・オルコットの名作小説「若草物語」を新たな視点で映画化。南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす物語を、作家志望の次女ジョーを主人公に瑞々しいタッチで描く。しっかり者の長女メグ、活発で信念を曲げない次女ジョー、内気で繊細な三女ベス、人懐っこく頑固な末っ子エイミー。女性が表現者として成功することが難しい時代に、ジョーは作家になる夢を一途に追い続けていた。性別によって決められてしまう人生を乗り越えようと、思いを寄せる隣家の青年ローリーからのプロポーズにも応じず、自分が信じる道を突き進むジョーだったが……。

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3. パラサイト 半地下の家族

全員失業中で、“半地下住宅” でその日暮らしの生活を送る貧しい4人家族のキム一家。ある時長男ギウは友人から家庭教師のアルバイトの話を持ちかけられる。向かった先は高台にある大豪邸のパク一家。初日に母娘の信頼を勝ち取り、見事家庭教師の職を得たギウは、パク家の息子ダソンに紹介したい家庭教師がいると巧みに持ちかける。そして連れてきたのはジェシカと名乗る妹のギジョンだった。ダソンの美術教師になり母の信頼を得たギジョンは次にある仕掛けをする。徐々にパク家に取り入っていくキム一家。この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく……。

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2. ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから

アメリカの田舎町で暮らす中国系の女子高生エリーは、内向的な性格で周囲となじめずにいた。頭脳明晰な彼女は、同級生の論文を代筆して小銭を稼いでいる。そんなある日、エリーはアメフト部の男子ポールからラブレターの代筆を頼まれるが、その相手は彼女が密かに想いを寄せる美少女アスターだった。1度は拒否するエリーだったが、家庭の事情でお金が必要になり、仕方なく代筆を引き受ける。

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1. はちどり

1994年、空前の経済成長を迎えていた韓国、ソウル。14歳のウニは、両親、姉、兄と集合団地に暮らしていた。学校に馴染めず、別の学校に通う親友と遊んだり、男子学生や後輩女子とデートをしたりして過ごす日々。両親は小さな餅屋を切り盛りし、子供達の心の動きと向き合う余裕がない。父は長男である兄に期待を寄せていたが、兄は親の目を盗んでウニに暴力を振るっていた。ウニは、自分に無関心な大人に囲まれ、孤独な思いを抱えていた。

ある日、ウニが通う漢文塾に女性教師のヨンジがやってくる。大学を休学中のヨンジは、どこか不思議な雰囲気を漂わせていた。自分の話に耳を傾けてくれるヨンジに、ウニは心を開いていく。

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以上です。観たい作品がまだまだ残っているのですが、それは来年ということで

1. はちどり
2. ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから
3. パラサイト 半地下の家族
4. ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語
5. 82年生まれ、キム・ジヨン
6. ジョジョ・ラビット
7. シカゴ7裁判
8. 音楽
9. 佐々木、インマイマイン
10. 最高に素晴らしいこと
10. mid90s

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