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コーヒー誌『STANDART』

出会い

 本誌を初めて見たのは、地元のコーヒーショップでした。それまでコーヒーに関する雑誌というものを読んだことがなく、カバーのカラフルさに興味をそそられて手に取ったところ、コーヒーに関することが書かれていることに気がつきました。そしてその雑誌が、他のコーヒーショップでもよく見かけることに気づいたのです。当時の私はまだそこまでコーヒーに興味がなく、なんとなく雰囲気を楽しんでいただけでした。そして、そこで手に取った一冊が私にこんなにも影響を及ぼすとは思ってもいませんでした。


コーヒーを通して見る世界

 本誌の面白いところは、よくあるおすすめカフェの紹介や上手なドリップの方法などではなく、コーヒーをさまざまな角度から見ることで、問題提起や提案などをおこなっていることです。例えば、ある生産国のコーヒーとの関わり方を調べ、その国の政治的問題やジェンダー問題などを私たちに伝えてくれます。また、水とコーヒーの関係について詳しく述べられた記事もありました。実際に日本や世界で活躍されているカフェオーナーやバリスタへのインタビューなどもあります。これらの記事は、今まで知らなかったコーヒーの一面を教えてくれます。新たな一面を知るたびに、さらにコーヒーに興味が湧いてくるのです。


初めての定期購読

 私は何度かカフェで本誌と出会い、手に取って読むたびに、「この本はコーヒーへの想いを強くさせてくれる」という気持ちを確信しました。そこで、人生で初めての定期購読に躊躇なく踏み出しました。一つ、嬉しい誤算だったのが、定期購読をするとサンプルビーンが一緒についてくるということです。普段あまり飲むことのない珍しい豆を淹れながら、本誌を読むのが定番になりました。3ヶ月に一度のペースで届く本誌ですが、幾つもの記事が一冊になっているため、ゆったりした日にひと記事読むという小休憩に活用しています。コーヒーに関する興味深い情報を目にしながら、飲んでいるコーヒーに思いを馳せる時間は至福です。


『STANDART』から感じるもの

 最初に装丁のカラフルさに目を惹かれ手に取った本誌ですが、その中身もカラフルかつ洗練された、クリエイティブな一冊になっており、ページをめくるごとにワクワクさせてくれます。内容については、コーヒーにそこまで詳しくない人からすると少し聞き馴染みのない単語などもありますが、それでも、新たな角度からコーヒーを体験できる楽しさは感じることができると思います。記事を読み、その物事についてさらに深掘りしてみたいと思わせる内容がたくさんあります。ぜひ、コーヒーの味覚以外の、素敵な一面を『STANDART』から体験してみてください。

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