雨後

フリーターがみんな夢追い人とは限らないよ

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フリーターがみんな夢追い人とは限らないよ

最近の記事

高校生

あんなに好きを伝えあって、暗闇の中で温もりを与えあって、それなのに別れて3年も経つと、どこが好きだったのか忘れちゃうものなのね。 思い出だけがキラキラのままなのがなんだか切ない。

    • 不思議な気分

      4年前に別れた彼と4年ぶりに話した。 あの頃はごめん、俺も子どもだった ずっと君のことが忘れられなくて、今でもふと思い出すんだよ、君といて幸せだった頃 元気そうでよかった 私は悪い子だ。 私を好いてくれる今の彼氏と偶然通りすがったあの古墳に咲く桜を横目に、昔の彼を思い出していたから。 事あるごとに昔の彼を思い出して戻りたいなと思う時もあるから。 昔の彼も、私を思い出していると聞いて嬉しくなってしまったから。 だけど、ひとつ、思った事がある。 きっと、私がふと考えるあの人も

      • ファブリーズW除菌レノアハピネスアンティークローズ&フローラルの香り

        昨晩、久しぶりにファブリーズを部屋に振りかけたみた。 阿佐ヶ谷の匂いがした。 私の東京が詰まったあの部屋。 11月に退去したまま私が退去した3月までずっと空室の305号室の隣で、角部屋のくせに隣部屋と家賃が5,000も違うあの部屋は、私にとってはじめてのひとり暮らしをした部屋で、交錯する思いの中、快楽ばかりを選んできた私が取り残された部屋。 ファブリーズW除菌レノアハピネスアンティークローズ&フローラルの香りは私の東京。

        • 共生

          私が東京でしんどい時、彼女の歌声はいつも側にいてくれた ここに綴ったそういう想いが、このnoteのおかげで、彼女の元に届いた時、彼女から私へ、 決して交わらない世界で共に生きることができて、うれしい というニュアンスで私の心に響いた 共生、って顔も知らない彼らと、同じモノを好み同じ価値観で生き、同じ感情を感じられる人たち だから、あなたはひとりではないよ

          価値観

          大丈夫、しんどいのはあなただけじゃないよ これはどういう思いが込められているのだろう 彼女には、どういう思いで伝わるのだろう 言ってくれた側と、言われた側、それに込めた思いの丈が違えば、ゆき違う 丈が同じでなくとも、彼女は彼女らしく、私は私らしく、お互いがその言葉を、相手、として受け入れられるかどうかで彼女との関係も変わる

          価値観

          3.11

          1学年が25人しかいなかった小学校からの幼馴染がもうこの世にはいない事を、昨日知った。 享年19歳。 成人を迎える3ヶ月前に、彼は上京先の自宅で自ら死を選んだらしい。 小学4年生の頃の私たちはただの子供で、無敵で、なんでもできた。 だからこそ夢のようで、実感がなかった。 幼馴染が亡くなった事が、この長い期間私の耳に届かなかったのは、彼が望まなかったからだろうと思う。 彼の死を伝えてくれた幼馴染は、1歳になる息子の父親になっていて、それも私を驚かせた。 幼馴染なのに、とても疎遠

          遠距離だけど彼氏もできて母と暮らせて仕事も始めて、ようやくみんなに明るい話が出来る!と思ったこのタイミング 周りの子は母親になったり結婚したり就職したり、私は少し幸せが遅れてくる

          遠距離だけど彼氏もできて母と暮らせて仕事も始めて、ようやくみんなに明るい話が出来る!と思ったこのタイミング 周りの子は母親になったり結婚したり就職したり、私は少し幸せが遅れてくる

          am2:00の余韻

          学校に向かった彼の家で1人 台所と、洗面所と、お手洗いと、リビングを掃除した もうこの家に来る事はこれから先きっとないから、丁寧に 昨日の夜、思い出しながら

          am2:00の余韻

          私、をつくってくれた人

          約1ヶ月の帰省を終えて、お昼に羽田に戻った。 私の名宛の請求書の中に混ざって、東京での私を2年間強く支えてくれた西片梨帆からの詩集があった。 真っ先に開き、詩集を読む。 あぁ、やっぱり とても丁寧に、とても穏やかに、気持ちを言葉に表す所が彼女の好きなところで、私の各状況に絶妙にマッチした表し方をするからあの頃からずっと好きなんだ 詩集第1章を読んで、涙が出た。 うまく言葉にできなかった今の環境や、伝える事のできない想い人への気持ちを、すんなりと受け入れられたから。 アーティス

          私、をつくってくれた人

          悪い癖

          母が協力するNPO法人のグループに混ざり、日曜日朝7時半からボウリングをする。 私と同い年の男の子が2人。 実家が今の街へ移動してもう丸2年になるが、越して1ヶ月で私は上京したので、彼らは当然知らない人だった。 金髪の片方が彼女を連れてきた。 髪の毛も、瞳も服装も全部が真っ黒な無愛想な彼女とは、一度視線が合っただけ。 もう片方の高身長黒髪は、帰り際手を振ってくれた。 どこかで見覚えのある顔で、インスタで何気なく調べた。 調べる私の悪い癖。 名前だけ知る女の子の彼氏だった。 そ

          悪い癖

          これ程誰かを考えて苦しむのは もう叶わないと解ってしまっているから

          これ程誰かを考えて苦しむのは もう叶わないと解ってしまっているから

          湯気

          恋と愛は、お風呂と温泉と同じ天秤だと、私は思う。 温泉はずっと湧き出て、ずっとあったかい。 お風呂は一度溜めたら冷めてしまう。 追い焚き機能で再燃可能。 温泉に二度目はない。湯気が消えたら。

          くるくる回る私の気持ち

          高校の時の彼氏には恋人がいるらしい。私の知るあの彼女ではない。私の知らない人。幸せそうな言葉を聞くと、私まで幸せと感じられるようになった。成長したのだろうか。意識をしていないからだろうか。 浮気が発覚した時、別れた時、彼女と付き合い始めたと知った時、彼女と帰る2人の後ろ姿を見た時。今でも鮮明に覚えている。すごく悲しくて、悲しいなんて表現じゃ足りない程傷ついた。彼氏より、彼女は本当に信頼する友達だったから、尚更。体重が7キロも落ちた。校内で彼女と歩く彼は、隠れた場所で私に、可愛

          くるくる回る私の気持ち

          春の頃

          春の頃

          東京での暮らし

          新型コロナウイルスに感染した志村けんが亡くなった同日、父方の祖母も老衰であの世へいってしまった。悲しかった。物心つく頃にはいなかった父親という存在と暮らすのが苦しくなり、黙って家を出てから一度も会いに行かなかった事を悔やんだ。 新型コロナウイルスによって面会が拒否されるようになったばかりの病院で、祖母は93歳で亡くなった。翌々月、祖母の四十九日を終えた3日後、今度は祖父が、98歳で急逝された。老衰だった。両親の死から父親は痩せ、髪の毛がもっと短くなった。祖父が荼毘に伏されてい

          東京での暮らし

          彼女との月曜日

          今日は朝から友達と遊んだ。いつも彼女と遊ぶ時は、高確率で雨が降る。今日も雨だった。インスタで私が見つけた可愛いご飯屋さんでご飯を食べている時も、私の新しいバイト先が決まった時も、2人の行きつけの露天風呂に浸かっている時も、彼女は彼氏のダメ人間ぶりを延々と話した。ふと彼女は、一昨日くらいから胸が張る、妊娠したかもしれない、と呟いた。誰にも言えない悩みを言葉にすると急に今まで以上の不安を感じたのか、ドラッグストアに行きたいと言ったので、湿ったギシギシの髪の毛で露天風呂を出た。駐車

          彼女との月曜日