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#30 『教員の仕事は教壇に立って教えることだ』

"徳永康起先生は熊本県の歴史始まって以来、初めて30代の若さで小学校の校長になられた方でしたが、初めて「教員の仕事は教壇に立って教えることだ」と5年で校長を降り、自ら志願して一教員に戻った人でした。"

本日は、ハガキ道伝道者である坂田道信さんが、「超凡破格の教育者」徳永康起さんの教育に対する姿勢についてお話しています。「ハガキ道」初めて聞いた言葉でした。坂田さんはハガキは「人と人を結びつけるもの」であると、別のインタビュー記事で語っていました。

ハガキを束にして、本として持ち歩いているとか。(この考え方おもしろいですね!)さらに、「ハガキ道」に関する本も出版されています。


熊本県では有名な徳永先生のことを語っていますが、徳永先生は「複写葉書の元祖」と呼ばれており、坂田さんに複写ハガキを教えたそうです。徳永先生は師と呼んでいる森信三先生からハガキを勧められたそうで、受け継がれてきた歴史があることがわかります。

"いく先々で教師たちが一番敬遠している難しいクラスを受け持って、みんなを勉強好きに変えてしまうんです。"

今回のお話は徳永先生の人柄や生徒に対する姿勢がストーリー的に語られています。まずすごいと感じたのは、若くして校長というトップのポジションに就いたにも関わらず、そのポジションを自ら放棄して、平社員的な立場である教師に戻るという選択をしたこと。

若くして校長になるくらいなので、とても優秀で、周りの期待は非常に高かったはずです。校長であれば役割や権限も増えるし、給与も良いと思いますが、それでもその職を辞めて、現場に戻ったということは余程教師という職を愛していたのだと思います。

なにより生徒のことがとにかく好きな先生であることが伝わってきます。昼休みに生徒がみんな校庭で遊んでいるからという理由で、昼ごはんを食べずに自分も生徒と一緒に遊んで過ごしたそうです。なんと晩年になっても、昼ごはんは食べない生活だったそうです。

クラスで盗難が発生した時の対応も、多くの先生ではできない対応をしたと思います。少なからず、私には選択できない行動だなと思いました。誰も悲しむことがない。だけど、後々当事者(ナイフを盗んだ子)はものすごく反省と先生に対して感謝をする。

徳永先生がなぜそのような行動や姿勢に至ったのか、その背景をもっと知りたいなと思いました。今回のお話での気づきは、「現場」の重要性です。現場にいないと分からないこと、現場で観察をしていないと気づけないことが、いろんなシーンでたくさんあるなと思いました。

「百聞は一見にしかず」「論より証拠」「事件は会議室で起きてるんじゃない 現場で起きてるんだ」・・

最後は踊る大捜査線での名言でしたね(笑)


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書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
2021/01/30 『教員の仕事は教壇に立って教えることだ』
坂田道信 ハガキ道伝道者
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※Image by Tumisu from Pixabay