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#01 『ポートフォリオをつくる』

5/24(火) Thinking Design Lab(TDL)の第1回の定例会を開催しました。

TDLの活動を一緒にしてくれることになった、穂積敏昭さんと事前に設定したテーマや問いについて、「思考設計」(Thinking Design)のポイントである『対話』(Dialogue)と 『整理』(Organize)をしながら、初回をスタートしました。

★第0回のレポートはこちら


定例会の初回のテーマは「ポートフォリオづくり」。穂積さんのこれまでの活動の成果やプロセスを、対話しながら振り返り、言語化しながらポートフォリオ化をしていきました。

Googleドキュメントを活用して、画面共有をしながら穂積さんとQ&Aをして、さらに背景や理由を深堀りしていく感じで進行しました。(以下、一部抜粋)

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ここから最終的にポートフォリオ化していくためには、写真やイメージ画像などを用意して、PowerPointやKeynoteなどで枠やレイアウトを設計して、言語化した情報や写真・画像を入れていくとよりわかりやすくなります。以下はイメージです。

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ところで「ポートフォリオ」って何?と思う方がいるかもしれません。Wikipediaにはこのように書かれています。

ポートフォリオ(英語:Portfolio)とは、書類を運ぶ平らなケースを意味する。紙入れ、札入れを意味する イタリア語: portafoglio に語源を持つ[1]。かばんや書類ケース、ファイルフォルダがそれにあたる。さらに、その集められた資料や情報そのもの全体を意味する場合もある。


一般的には、「クリエイティブ」「金融」「教育」の3つのカテゴリーで使われるそうです。その中でも、特にクリエイター、デザイナー、アーティストといった、「ものづくり」や「クリエイティブ」といった仕事や活動をしている人が、自身が制作・創作した作品やアウトプットしたものを載せるものというイメージがあるのではないかと思います。

ということで、TDLでいうポートフォリオは「自己紹介を資料としてアウトプットしたもの」、一言で表現すると「自己取扱説明書」と定義して進めます。そして、上記のように定義すると、クリエイターやデザイナーなど作品をつくる以外の職業の方にも何かしらの仕事や活動において、アウトプットを生み出しているのではないかと思います。

例えば、社内/社外に対しての資料(提案書、報告書など)はさまざまな情報やデータを収集・調査・分析したり、クライアントや相手とコミュニケーションしたりして、最終的に集約・体系化したアウトプットです。また、イベントやセミナーの開催もアウトプットの一つです。

そして、上記のアウトプットが多い職業の方は、アウトプットに至るまでのプロセスそのものをポートフォリオとして捉えてみると良いと思います。今回の穂積さんもこれに該当しました。

企画、戦略、プロデュース、ディレクション、マネジメントといった業務や役割は、上記の作品や製品、資料、イベントなどのアウトプット至るプロセスそのものです。

これらのプロセスにおいて、どのような目的や役割、こだわりを持って仕事や活動をしてきたか、そこでどのような実績や影響、学びがあったか。それらをまとめて言語化し、写真・画像などでイメージを加えると、立派なポートフォリオになります。

その考え方やポートフォリオ化するまでの流れを穂積さんと共有しながら、昨日はポートフォリオのベースとなる「言語化」を定例会で実施しました。定例会後、穂積さんからいただいたコメントを箇条書きで整理すると、

Today's Findings
・一人では自身のことを言語化するのは難しい(アメーバになっている=バラバラした点になってしまう感じで終わってしまう)
・客観的に自分を見ることが難しい
・そのため、誰かと対話しながら言語化していくと、モヤモヤした思考の解像度が上がってクリアになる
・一人だと頭で考えてしまうため、口に出す(話す)ことがない
・話しながら、しかも質問に対して答えていく方が頭が整理されていく感覚がある
・さらに話していると、その時の記憶が蘇ってきて、そこからさらに思い出すことがある(枝葉が分かれていく感覚)
・最終的にアメーバだった状態(点と点)がつながっていく感覚がある
・自身が普段意識していないこと(自身のポートフォリオ)が言語化される


といったコメントをいただきました。モヤモヤ頭にあったことや無意識だったこと、つまりが見えないものが見える化された瞬間だったのではないかと思います。

「見えないものを見えるようにする」というコンセプトを大事にして活動する私たちのLabは、このような対話と整理を通じて思考設計する場をもっと多くの人と共有・共創していきたいと思っています。

ぜひ興味関心のある方は、一緒に何か取り組みをしたり、イベントやプロジェクトを企画したりしたいので、お気軽にお声かけしてください。

以上、Thinking Design Labの初回の定例会のレポートでした。
次回のテーマは「習慣/時間術」です。お楽しみに。


※サムネイル写真:Photo by HalGatewood.com on Unsplash