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#36 『教室中の親子が涙した最後の授業』

"私が考える教育の究極の目的は「親に感謝、親を大切にする」です。高校生の多くはいままで自分一人の力で生きてきたように思っている。親が苦労して育ててくれたことを知らないんです。"

本日は、九州ルーテル学院大学客員教授の大畑誠也さんの「教育」のお話です。大畑さんは熊本県の高等学校の教師からキャリアをスタートし、熊本県立天草東高等学校長を経て、現在も教育に関わる仕事をしています。「答は現場にあり」という本も出版されています。

今回のお話を読んで、大畑さんは人情の厚い教育者なんだと思いました。卒業式の生徒と親御さんを巻き込んだ「最後の授業」はすごい内容ですし、大畑さんの元で育った生徒は間違いなく、親を大切にすることを心がけていると思います。

そして、大畑さんの授業の言葉を聞いて、人の心を動かすためには、言葉を真っ直ぐに伝えることなのではないかと思いました。さらに、生徒や保護者の立場や気持ちになって、どのタイミングでその言葉を伝えると、最も心に響くのかということが大切なのだと思いました。

伝える内容はとても大事ですが、伝え方や心理、タイミングといった人対人のコミュニケーションに必要な要素を理解している教育者なのだと思います。自分がいくら伝えたと思っていても、相手の心に伝わっていなければ、それは伝えたとは言えません。

相手の心に響く言葉を伝えたいなら、相手の心をなにより理解しなくてはいけない。そのためには、良い関係性を構築しなければならない。関係を過程においても、一人ひとりの特性を理解して、一人ひとりに合わせた伝え方や接し方が必要になる。

もし私も大畑先生の元で、最後の授業を受けていたら涙を流していたのでしょうか。思わず想像をしてしまいましたが、今回のお話を読んで、親への感謝は思っていながらも、なかなか行動や言動として示すことができていないと感じました。長らく親元からは離れて暮らしているので、直接会う時には感謝の気持ちを示すことを意識したいと思います!


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書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
2021/02/05 『教室中の親子が涙した最後の授業』
大畑誠也 九州ルーテル学院大学客員教授
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※Photo by Feliphe Schiarolli on Unsplash