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#191 『心・力・意を尽くす』

本日は、料理研究家の辰巳芳子さんの「心・力・意を尽くす」についてのお話です。辰巳さんのプロフィールはオフィシャルサイトにありますが、家庭料理の草分け的存在である母・辰巳浜子さんから料理や考え方について受け継がれています。

宮内庁大膳寮で修行を積んだ加藤正之氏にフランス料理を学び、イタリア、スペインなどで西洋料理の研究を行ってきました。広い視野と深い洞察に基づいて、日本の食文化、食といのちの関わりを提言し続けています。今回のお話は、聖書の中にある「心・力・意を尽くす」の考え方について語られています。

"私は本当は、貫くとかそういう意識はあまりないんですね。けれどもやっぱり、しなければならない仕事からは逃げない。ベストを尽くすより他、方法がないと思って、それを貫いてまいりました。"
"聖書の中に「汝心を尽くし、力を尽くし、意を尽くして、あなたの神を愛し、人を愛しなさい」という言葉があります。そこに出てくる「心」と「意」と「力」の3つを全部使わなきゃダメですね。...どんな小さな仕事でもこの3つを精いっぱい使うという姿勢は、一貫して貫いていかなければなりませんね。"
"人生はその日その日、一日一日、一時間一時間、一分一分、それ以外に人ですものね。そして死んでいく時には誰もが、「いろんなことごめんね」、それから「いろんなことありがとうね」ってこの2つ以上の言葉は出てこない。「ごめんなさい」と「ありがとう」に集約されちゃうでしょう。人生ってそういうものなんだから、その時その時、与えられた役割を精いっぱい果たしていくしかない。"
"私はいつもシンプルに、神の望みを生きるということ、ただそれだけを思っています。きょう一日神様は私に何を望んでいらっしゃるかなと。神様の望みに応えて生きさせていただくことはとってもありがたいことだし、私にとってはそういうふうに生きることが自然体なんです。"


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書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
2021/07/10『心・力・意を尽くす』
辰巳芳子 料理研究家
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※Image by Pexels from Pixabay