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#46 『物の見方を180度変える俳句の力』

"目や耳など五感から入ってくる情報でアンテナに触れるものがあれば、すぐに掬い取って句帳にメモし、その五感を頭の中で変換し文字に変えていきます。"

本日は、エッセイスト・俳人の夏井いつきさんの「物の見方を180度変える俳句の力」についてのお話です。

夏井さんは元々、教師をしていて仕事と家庭を両立させながら、趣味である俳句を独学でやっていたそうです。テレビ番組で有名なプレバトの俳句企画にも関わっていたり、現在はYouTubeでも俳句について配信をされています。


今回の夏井さんのお話の中心にある「物の見方を変える」は生きる上で大切な思考であると思います。私も考えることを基本的に仕事にしている人間なので、五感を使って言葉にすることやコンセプトに落とし込むことは日常的に行っています。

"俳人の世界ではよく「生憎という言葉はない」と言われます。「きょうは生憎の雨で桜を見ることができない」これは一般人の感覚ですが、俳人たちは「これで雨の桜の句を詠める」と考えます。"

同じ現象や事象に対して、どのようにそれを捉えるか。これは仕事や人間関係においても必要な考え方で、物事をポジティブに解釈できる人は行動することができる人であります。逆に、物事をネガティブに解釈する人はなかなか行動に起こすことができない場合が多いのではないでしょうか。

私の考え方としては、性格や特性に明るいや暗い、ポジティブやネガティブというのは存在しないと思っていて、全て「思考」や「見方」であると思っています。つまり、どのように解釈するかで見えてくる世界が変わるし、それによって意識や行動が変わるというのが私の思考設計のベースになっています。

"それまで何をやってもマイナス思考で、螺旋階段をグルグル回りながら果てしなく下りていくように生きていた人が、物の見方が全く変わっていきいきした人生を生きるようになる。これこそが俳句の力ではないでしょうか。"

今回、俳人がこのような思考法で俳句を読んでいることや俳句の力がこういうところで生かされていることを知って、俳句に対しての見方が180度変わりました。まさに物の見方が変わった瞬間であり、このお話を読んで五感が刺激されて、自身の考え方との共通点を見出せたことで変わったのだと思います。

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書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
2021/02/15 『物の見方を180度変える俳句の力』
夏井いつき 俳人
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※写真ACより 「短冊に筆で書く着物姿の女性3」作者: acworksさん