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写真は言葉の要らない自己表現ツール。楽しむ環境でカメラを最高の相棒に

Instagramでカメラの発信をしつつ、オンラインのカメラ教室を行っているSHOさん。(ID:@0__sho__2)「カメラは義務ではなく、楽しみながら行うもの」、そんな思いを掲げている。今回SHOさんに、なぜカメラ教室をはじめようと思ったのか、カメラ教室を通して何を目指したいのかを伺い、好きなことをストレスなく続ける秘訣や、カメラへの思いを聞いた。


自分の力で、自分の目指した写真を撮れるように

SHOさんの作品

ーーーまず、カメラ教室について教えてください。
オンラインで1時間、マンツーマンでカメラの操作やレタッチ(※)方法など、幅広く生徒さんの悩みにあわせてお伝えしています。カメラやレンズの選び方なんかも相談される方がいますね。

※レタッチ…写真に修正や加工を加える編集

ーーーなぜカメラ教室をはじめようと思ったのですか?
カメラに関する情報発信を行うためInstagramのアカウントを作り、3か月ほど経った頃でした。フォロワーさんから、カメラを教えてほしいと声をかけていただいたんです。その頃は、自分が誰かに教えるということに自信がなく、お断りしたんです。しかし、その後もう一度同じように声をかけてもらい、「そんなに声をかけてくれるなら、ちょっとやってみるか……」と。実際にやってみたら「分かりやすい」と反響があり、正式に教室化することにしました。

ーーー最初のきっかけも生徒さんの声だったんですね。その生徒さんたちにカメラ教室を通してどうなってほしいですか?
今はSNSでなんでも情報が取れる時代です。ですが、いざ実践しようと思っても環境が違えば、カメラの設定を変える必要が出てきます。そういう変化に対応でき、どんな状況でも自分で考え、自分で設定し、自分の目指した写真を作り上げられる人を増やしたい。そんな思いから、カメラ教室を行っています。自分で試行錯誤して対応できるようになってほしいんです。

写真は言葉の要らない自己表現

ーーーSHOさんはどうやってカメラと出会ったのですか?
意外だと思いますが、最初のきっかけは車なんですよ。21歳のとき、自分の車をきれいに記録したくてカメラをはじめました。趣味が趣味を呼びましたね。その車に乗ってロケーションの良いところに行き、きれいな背景で車を撮影する……。そうしたら、だんだん景色だけ撮るようになり、いつの間にかカメラにのめり込んでいました。

ーーーSHOさんにとってカメラの魅力とは?
写真って自己表現の一つだと思うんです。世間ってなんだか窮屈で、言ってはいけないことも多い。その環境で自分を完全に表現することって難しいと思うんです。ですが、写真は言葉も要らないし、思ったまま表現できる。それは僕にとって一番の魅力です。カメラ本体とレンズ一本あれば長く付き合える趣味ですし。

ただ、練習は必要です。スマホでも良い写真が撮れるこの時代に、カメラはアナログだし煩わしさがあります。その代わりに、練習さえすればスマホを超える写真を撮ることができるんです。手軽さはないけれど、努力した分良い作品が作り出せる。難しいから面白いと言いますか、達成感が得られることはカメラの良いところですね。

ーーーSHOさんにとってカメラはどんな存在ですか?
日常の一部ですね。家の鍵や財布と同じように、出かけるときに必ず持っていくものです。家にいるときももちろん毎日触りますし。作品を撮るだけでなく、設定を研究する目的でシャッターを切ることもたくさんあります。カメラってインプット2割、アウトプット8割で上達するもの。だからこそ、カメラは日常に溶け込んだ存在なんです。

楽しむことができる環境で、カメラを長く付き合える相棒に

ーーーこれからカメラ教室をどう発展させたいですか?
2023年の夏に写真展を行ったとき、はじめてオフラインでInstagramのフォロワーさんにお会いしました。フォロワーさん同士の交流もでき、皆さんに喜んでもらえました。そこで、同年秋には鎌倉と名古屋でフォトウォークという、リアルで集まって写真を撮る機会を設けました。横の繋がりをつくって、カメラをもっと楽しんでほしかったんです。

今後は全国をまわり、オフラインのカメラレッスンをやってみたいと考えています。オフラインの方が、より密度濃く様々なことを伝えられますし、交流が生まれることでモチベーションを高めることができます。

ーーーカメラを楽しんでもらえるような環境作りに注力したいということですね。
何事も楽しくないと続きません。この先、何十年とカメラを楽しんでほしいので、モチベーションを高めあえる環境を作りたいです。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、無理にカメラを続けるのではなく、触りたいときに触る。その上で、可能な範囲でカメラを触ってほしいという思いがあります。人が成長する鍵は楽しむことです。カメラを楽しみながら自己表現してほしいという願いがあります。


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