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ふるさと納税寄付金制度、返礼品競争から次のステージへ

ふるさと納税寄付金制度が効果を上げるためには…どんな目的でどんな効果を期待し、制度を利用するかを考えなければなりません。

目的は、現在の住民サービスが人口減などから財源が低下して継続できなくなっていることに対する穴埋めでしょうか?それとも、新たな投資をして住民サービスとして新たな価値を生み出し、そのサービスを利活用したいという人口(定住・交流・関係)を増やしていくことでしょうか?

まず、既存の住民サービス(ソフトとハード)が現住民にとって、必要か不必要か、効果的か否か、将来性あるか否か、満足か不満か、などの複合的な視点で評価するべきですね。その評価の上に立って住民サービスのスクラップ&ビルドを進めていく、ということだと思います。ビルドされたサービスは、新人口を呼ぶことにもなるでしょうから、ふるさと納税を投じる価値があるということになるでしょう。

そして、新たなサービスは、現住民の満足度を上げ、家族を形成していく意欲を高め、そして新人口を呼び込む効果も生み出す、そんな視点で考えるべきではないでしょうか。寄附者にはその視点を理解してもらって、自身の期待や希望を持って寄附を寄せていただくように促していくことが大事だし、必要なことだと思います。具体的に言えば、新サービスを発信して、それを支えるクラウドファンディングを実施していくという形がわかりやすいのではないでしょうか。

ふるさと納税を意味あるものとして、自治体経営に生かしていく、それが返礼品競争の次に来る、ふるさと納税の成熟した在り方だと思います。

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