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『分配型交渉』と『統合型交渉』について

今日のテーマは、“交渉の型”について簡単に書きます!

交渉とは、複数の当事者間で合意を形成するプロセスです。
交渉には“分配型交渉”と“統合型交渉”の2つの主要なタイプがあります。
これがわかっていると、入り口としてとてもシンプルに考えることができるので、是非覚えていきましょう~!

【分配型交渉】

分配型交渉は、利益や資源が限られている状況(大きさの決まったパイ)を交渉者同士で奪い合う型の交渉です。
双方の意見を明確に発信をし、交渉者の合意点を達成させることを言います。

身近なことだと、価格交渉はわかりやすいです。
安く買いたい人は、少しでも安く変えると嬉しいですが、
高く売りたい人は、安くした分を損します。
その逆もあります。
ビジネス・経営では『損益分岐点』というものでそれらを制御していますが、交渉術を応用することで価格交渉の術や、利益拡大にも活用させていくことができます。

例えば、ひとつのショートケーキをめぐる姉妹の喧嘩があったとします。
これをどのように分けるのかも分配型です。

  1. 希望を伝える: まず、お互いが何を望んでいるのかを話し合います。

  2. 話し合い: お互いの希望を聞いたら、どうやって分けるかを考えます。一人が全部を取るのではなく、公平に分ける方法を考えるのが大切です。

  3. 妥協する: どちらも100%の希望を叶えるのは難しいこともあるかもしれません。お互いに少し妥協して、どちらも満足できる方法を見つけましょう。

  4. 合意する: 最終的な分け方が決まったら、お互いが納得するような合意に達します。

上記を見ると、とてもシンプルな流れですが、分配型交渉は『ウィン・ルーズ型交渉』とも呼ばれ、奪い合い(自分のハッピーを目指す)とも言われます。
中には『脅し』などを活用するテクニックなどもあるのが事実です。
ここでは触れませんが、後に応用していく際にそれぞれのスキルも共有していきます。(*悪用厳禁です)


【統合型交渉】

統合型交渉は、目的に対して一つの次元ではなく、複数の観点を踏まえて新たな結果を創り出す交渉です。
(私の好む交渉の型で、分配型交渉から統合型交渉へと変換させることも可能です。)

身近なことだと、友達や家族と一緒に遊んだり、グループでプロジェクトをおこなうときなど、多方面で活用ができる交渉です。
統合型交渉はビジネスにも私生活にも応用できる場面は多岐にわたります。交渉者と協力をしあって新しい合意点を見つけるための型となるため、交渉前と交渉後では飛躍的に双方が満足する結果を目指すことができます。

例えば、友達と公園で遊ぶことになったとします。
それぞれがやりたいことや遊びたい場所が違うかもしれません。
これが統合型交渉の場面です。
友達A:「僕、ボール遊びがしたいな。」
友達B:「僕はジャングルジムで遊びたい!」
Takuya:「僕はピクニックをしたいかな。」
ここで大切なのは、みんなの意見を尊重しつつ、どうやってみんなが楽しめる方法を見つけるかです。
統合型交渉では、次のようなステップが大切です。

  1. アイデアを出す: まず、みんなが何をしたいかを話し合います。自分の意見やアイデアを出してみましょう。

  2. アイデアを共有する: それぞれのアイデアをみんなで共有します。どんな楽しみ方があるかを知ることが大切です。

  3. 合意を探す: みんなのアイデアが出たら、どうやってそれを組み合わせるかを考えます。一つのアイデアだけでなく、いくつかのアイデアを組み合わせてもいいです。

  4. 協力して決める: 最終的なプランが決まったら、みんなが協力してそれを実現するために協力します。

例えば、ジャングルジムのある広い公園を探し、その公園までお弁当を持ってピクニックします。
ジャングルジムで遊んだ後に、みんなでボール遊びをする。
みんなのアイデアを組み合わせて楽しむ方法を見つけます。
これが統合型交渉の基本的な考え方です。

統合型交渉では、お互いの意見を尊重し、交渉者で協力して素晴らしい結果を出すことが大切です。
アイデアを結集して、楽しい体験や良い成果を得ることが目標です。


分配型交渉と統合型交渉の違い

分配型交渉と統合型交渉の違いは、お互いの利益の考え方です。
分配型交渉では、お互いの利益を有限と考え、その利益をどのように分け合うかを交渉します。
一方で、統合型交渉では、お互いの利益を拡大することを目的として、創造的な解決策を探します。

分配型交渉と統合型交渉のメリットとデメリット

分配型交渉のメリットは、交渉が短時間で終わることです。
また、お互いの利益を明確にすることができるため、トラブルを防ぐことができます。
しかし、分配型交渉のデメリットは、お互いの利益が最大化されない可能性があることです。

統合型交渉のメリットは、お互いの利益を最大化できる可能性があることです。
また、より良い関係を築くことができるため、長期的なメリットがあります。
しかし、統合型交渉のデメリットは、交渉が長時間かかる可能性があることです。
また、創造的な解決策を探す必要があるため、難易度が高い交渉方法です。

交渉方法の使い分け

どちらの交渉方法がよいかは、状況によって異なります。
分配型交渉は、短期的な利益を重視する場合に有効です。
一方、統合型交渉は、長期的な関係を重視する場合に有効です。

・・・今日は2つの交渉の型について、とても簡単に説明しました。
分配型交渉・統合型交渉は、交渉術の基礎となります。
今後は応用した説明もおこないますが、交渉術において基礎的なものとなるため、早い段階で簡易的な記事として触れておきました。

引き続き、普段の生活やコミュニケーションからビジネスまで、交渉術を活用していきましょう!

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