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乾燥する冬に、肌荒れに強い、ツヤツヤ肌をキープする3つの栄養素の話です。

 今日(12月19日)は一段と冷え込んでいます。同時に、これから本格的に乾燥する季節になってきます。そんな時に内面から健康な肌を維持する栄養素を3つ紹介して、摂取するポイントを合わせてお伝えします。

 肌によい栄養素と言えば、多くの人はビタミンCが思い浮かぶと思います。その通りであって、理屈はよく分からなくてもビタミンCが美肌の栄養素だということはほとんどの人が知っています。ですから、この記事では、ビタミンCは除いて、それ以外の3つの栄養素について解説します。
(文末に動画を貼付しています)

タンパク質

肌荒れに強い栄養素、一つ目はタンパク質です。言うまでもなく、皮膚の材料はタンパク質だからです。下の図は、皮膚の断面図です。


 ひと口に皮膚と言っても、これだけ何層にも重なって作られています。そして、このほとんどがタンパク質です。真皮の中には皆さんよくご存知のコラーゲンや弾力性を維持するエラスチンといったものがありますが、これもタンパク質です。
 何はなくとも、まずタンパク質を十分に摂ることから始まります。タンパク質は、肉類、魚介類、玉子、大豆食品を中心に、どれかに片寄ることなくバランスよく摂ってください。

ビタミンB群

 肌荒れに強い栄養素、2つ目はビタミンB群です。ビタミンB群は8種類ありますが、その多くが何かしら皮膚や肌との関連があります。

 ビタミンB2は「肌とエネルギー代謝のビタミン」と言われています。脂肪の代謝や細胞の再生をサポートして、皮膚や粘膜を健やかに守る働きをしています。 

 ビタミンB6はタンパク質の代謝に密接に関わり、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーを促す作用があります。ターンオーバーが乱れると、肌荒れやくすみ、ハリの低下などを招くため、美しい肌作りにはビタミンB6は欠かせません。

 ナイアシンもタンパク質や脂質の代謝に関与するため、皮膚の新陳代謝には欠かすことができません。パントテン酸はストレスとの関係が深いビタミンです。ストレスで出来るニキビを作りにくくする働きがあります。

 ビオチンは肌荒れ改善の強い味方であり、皮膚炎を治す栄養素として発見されたビタミンです。ビオチンが不足したら、ニキビを含めた皮膚トラブルが起きやすくなるといわれています。

 葉酸はビタミンB12と共に赤血球をつくるという大事な働きがあります。貧血気味の人、なんとなく肌がくすんでいる人は、葉酸とB12の摂取で肌色や顔色の改善できるかもしれません。葉酸にはタンパク質を合成する効果もあるため、ターンオーバーを促す働きもあります。

 このようにビタミンB群の多くは、何らかの形で皮膚や肌の生成と関わっているので、バラバラに考えずに8種類まとめてたっぷりと摂取するのが賢明です。
 そうでなくても、ビタミンB群8種類は協調してチームワークで働くことが知られています。B2だけ、B6だけを強化するということではなく、8種類すべての摂取量を引き上げるという考え方が大切です。 
 ちなみに、エーザイが製造販売している「チョコラbb」というビタミンB群の医薬品がありますが、パッケージには「疲れた時と肌荒れに」のキャッチフレーズが表記されています。


亜鉛

  肌荒れに強い栄養素、3つ目は亜鉛です。亜鉛は細胞の分裂や再生に深く関わるミネラルです。亜鉛が不足することによって細胞の分裂や再生がうまく行われなくなり、皮膚の新陳代謝が低下し、ターンオーバーが乱れることで肌荒れが発生します。

 少し話がそれますが、我が家にはチョコという愛犬がいます。犬種はトイプードルですが、油断すると皮膚の病気になりやすい犬種です。そこでDHCの「うるみ肌」というサプリメントを与えようと購入しました。

 このサプリメントの成分が、亜鉛とビタミンCです。ビタミンCは、毎日赤ピーマンを食べてたっぷり摂っていますが、亜鉛不足になってはいけないと思い与えようとしましたが、口に合わないのか食べてくれません。悩みの種ですが、ともかく人にとっても犬にとっても亜鉛は肌の健康を維持するためのは不可欠な栄養素です。

おまけ

 タンパク質とビタミンB群そして亜鉛は、肌荒れ防止とは関係なく、たっぷり摂るべき栄養素です。

 タンパク質は皮膚だけではなく、筋肉、髪の毛、ほとんどの臓器、血管、その血管を通る血液もすべてタンパク質です。血液には免疫を担う白血球も含まれていますので、タンパク質が不足していると免疫レベルも低下してしまいます。

同様に、亜鉛もまた免疫と密接不可分な栄養素です。今の◯◯◯禍ではビタミンDと並んできわめて注目度の高いミネラルです。

 ビタミンB群はエネルギー代謝の要とも言える栄養素です。エネルギー代謝が潤滑に行かないと、疲れやすい、だるさや眠け、集中力低下、やる気が出ない、体が冷えやすいなど、ありとあらゆる症状が現れます。

まとめ

 ビタミンCを除いて、肌荒れに強い栄養素。1つ目はタンパク質。
 言うまでもなく、皮膚の材料はタンパク質だからです。 

 2つ目はビタミンB群。
 8種類あるビタミンB群の多くは何らかの形で皮膚や肌の生成と関わっているので、別々に考えずに8種類まとめて摂取するのが賢明です。

 3つ目は亜鉛。亜鉛が不足すると、細胞の分裂や再生がうまく行われなくなり、皮膚の新陳代謝が低下して肌荒れが発生します。

「肌荒れに強い3つの栄養素」については動画もアップしていますので、合わせてご覧ください。


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