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中古物件の購入に2年もかかった話

こんにちは山口です。
東京→大分県に地方移住して中古物件をセルフリフォームしています。

この中古物件の契約において想定外の時間を費やすことになったので、何があったのかその記録を残しておこうと思います。
地方の物件にはトラップが仕掛けられがち。私がかかったトラップを書き記すことで、どこかの誰かの参考になれば幸いです。


前提

なぜ仕事を辞めて地方へ?

私は東京でサラリーマンをしながら、休日になるとDIYを楽しみむような生活を送っていました。

作った家具の例

ところがマンション暮らしでは当然大きな音は出せないし、ちょっとした家具を作るぐらいしかできなかったのです。田舎に移住して、音を気にせずにもっと大きなものを手掛けてみたいなと夢を見るようになっていました。

そんな夢を抱いていた時に、仕事への不満がパンパンにたまったことと、新型コロナが流行して人生をじっくり考えるきっかけになったことが重なり、「えいやっ」で退職&地方移住を決断しました。

なぜセルフリフォームしようと考えたのか?

DIY好きの私は、中古物件を買いセルフリフォームしたいと思うようになっていました。
実は私の実家が家族の手作りだったのですが、その生活が楽しかったのかもしれません。

実家はこんな感じ

家づくりは私が小学2年生~5年生ぐらいの3年間ぐらい続きました。
斜面に土嚢どのうを積んで整地をするところから、屋根が付いて生活できるようになるまでを経験しました。それまではマイクロバスに住んでいました。レアな経験が過ぎますね( ゚Д゚)

おんぼろ中古物件を発見するまで

最終的に大分県になった

条件は「海が近い」「自分のDIY技術でなんとかできそうなボロ屋」「安い」です。
当初は富山県と静岡県が有力候補でしたが、富山県の冬に耐えられる自信が無く却下となり、静岡は噴火と地震が怖くて却下となりました。
あれこれ探すうちに、四国の瀬戸内と九州に絞り込まれました。
佐賀県、大分県、愛媛県が候補となり、最終的に大分県になりました。

空き家バンクでちょうどよい物件を発見

ほどよくボロくて自分だけでもなんとかなりそうな物件を発見しました。

傷んでいるキッチン

一部シロアリにやられていそうではあるけど、躯体の9割ぐらいは大丈夫な感じ。天井と壁と床の張替をすれば奇麗になりそうな印象を受けました。

ちなみに空き家バンクに掲載されていた間取り図と、実際の間取りを見比べると間取り図には2部屋多く記載されていました(笑)

おんぼろ中古物件を購入するまで

契約したくても様々な理由で予定通りにいかない

「よし契約しよう」と思ったのが2021年12月。
中古物件の契約が完了したのが2022年11月。
ここまでで約1年かかりました。
ところが一部の土地の契約がまだ完了せず、契約完了したのが2023年10月末で、全体としては約2年かかりました。

予定通りにいかなかった主な理由を書き出してみます。

コロナの流行で内見に行けない

何があったかと言うと、最初の障壁は新型コロナ。
ちょうどオミクロン株の流行の時期で、緊急事態宣言は終わっていたものの、『まん延防止等重点措置』が出てしまい、問い合わせをした2021年12月末から翌3月21日までは物件の内見に行けない状態になりました。
『まん延防止等重点措置』が終わってから、すぐに内見に行きました。
この時点ですでに4か月経過しています。
初動から暗雲垂れこめてますね。

売り主が認知症で契約不能に

内見完了後にすぐに不動産の仲介をしてくださる方に購入の意思を伝えましたが、なんと売り主の方が認知症となっており売買の意思確認ができない状況でした。
仲介してくれた担当者がいろいろと策を講じてくださったようですが、結果的には売り主が亡くなってから親族の方が相続してそちらと契約する形となりました。
契約前に使っていいよとは言われていたのですが、契約前に解体を始めるわけにもいかず、事実上は契約まで待ちの状況になります。
終わりが見えない戦いです。

そもそも土地が相続されていなかった

購入予定の物件は、そもそも売り主に相続されていないことが分かりました。すでに亡くなっている親族が所有したままになっています。また複数の土地に分割されていて所有者もことなるとのこと。その整理が必要になりました。私は特に何もしていませんが、仲介していただいた方が頑張ってくれたようです。しかしそれだけ時間はかかります。

地目を田→宅地に変更

地目が『田』の部分がありました。私は農業はしませんので、田の売買はできません。そのため農地転用して宅地として売買することになります。
私は特に何もしてませんが、これも仲介していただいた方が頑張ってくれたようです。しかしそれだけ時間はかかります。

四十肩になった

四十肩になってしまいました。
実は中古物件の契約は問い合わせから1年ほどで完了しており、それ以降はセルフリフォームに着手していたのですが、情けないことに四十肩で6ヶ月も中断しました。
40代にもなると、もはや自分の体を過信してはいけませんね。
その様子はこちら

契約完了&学んだこと

そうこうしている内に約2年間。
ようやく物件の全ての契約が完了しました。

田舎の物件を空き家バンクで購入する場合の注意事項

  • 契約者が契約できる状態にあるか(認知症じゃないか)

  • 不動産相続とその登記がされているか(土地の所有者が分散している可能性もある)

物件の老朽化状況やご近所の雰囲気を確認するのも大切ですが、契約が順調に進められるのかも見落とせないポイントのようです。

おわりに

間取りはこんな感じで、右半分ぐらいの天井と床の解体がそろそろ終わる状況です。

間取り

天井を剥がして、土壁を落としたところがこちら。

解体中

四十肩も癒えまして、今月中にはセルフリフォームを再開できると思います。

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