お店、レストランの機能について

自粛の延期が発表されましたが、ゴールデンウイーク明けから営業を再開させるお店は多そうだなーと思いつつ、そんなお店の一つの銀座の鮨屋で修業している黒木です。
今日はそもそも、お店に行かなくてもコンビニやらスーパーで食べ物を買えるのに、なんで人はお店に行くのかなーというところと、お店が果たしている機能を考えてみました。


なぜ、人はお店に行く

・楽に食べたい
→食事のための買い出し、調理、盛り付け、片付けなど自炊で発生する手間や時間を代替したい

・人に会いたい
→お店のシェフやスタッフ、バイトといった中の人、常連さんとその店を気に入った仲間との繋がりを持ちたい。もしくはもともとの仲間との集合、団欒の場所という意味合い。

・非日常空間味わいたい
→エンタメ的な要素で、映画や美術館に行くような感じで、その空間で味わえる体験に価値を感じている

こんな感じの理由、もしくはその掛け合わせで人はお店に足を運んでいるのかなぁと思います。裏返しのような話ですが、店としての機能も一度整理してみたいと思います。

お店の機能とは

①食→単純にお客様に食事を提供し、胃袋や栄養を満たす。
②場→お客様どおしが団欒できる、出会える、繋がりを持てる場所
③体験→そこでしか体験できない価値を提供する
(極上に旨い肉=技術×食材、調理の演出、シェフしか知らない情報など)

このような機能がありますが、ここ数年の飲食業界はSNSの流行もあって、情報や技術の共有が早く、①の食自体の機能が味的にも価格的にも高い前提で、③の体験の機能を強く押し出せているお店にニーズが集中していたように思います。
どこ行っても味も価格も悪くないし、だったら特別な食材だしているA店、だったらペアリングが上手なB店、だったらインスタ映えするC店といった風に店選びの決めてとして体験がフォーカスされる。
今後もお店としてどのような体験をお客様に提供できるか、真摯に向き合っていくことは必須だと思いますが、このコロナの影響で人との繋がりについて考えた人がものすごく多いと思います。場としての機能として、オフラインに限らず、オンラインまで含めて、場としての機能をどのようにお客様に提供するから深堀して、いやらしくなくデザインできるかが、今後のお店に求められるセンスのように思えます。


読んでいただきありがとうございました。