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毎日note

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毎日更新してるnoteです. 主に撮った写真について感想を散文で書き留めています.自分の読みたいものを書こう. 停止中です。
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2019年12月の記事一覧

毎日note '19.12.31/年の瀬の買い出しと年末の挨拶

毎日note '19.12.31/年の瀬の買い出しと年末の挨拶

年の瀬の買い出しに市場に行きました.

市場の活気と陰影に力強さを感じる.

切り分けられたまぐろの煩雑さも味がある.

市場独特の商売感のあるコミュニケーションは原初的だと思う.

年末感を感じながら,来年も日々のスナップや風景を撮り続けたい.

今年もご覧になっていただき,ありがとうございました.
来年もよろしくお願いいたします.
#毎日note #エッセイ #写真

毎日note '19.12.30/隔たりがあることで安心する

毎日note '19.12.30/隔たりがあることで安心する

街の光と隔てられた通りを行き交う人々.
人が通れる領域を規定し,そのことに疑問なく従える.

造られた風景の中に華やかな面と区画された面がある.ボンやりとした壁の反射はこの区画自体を無意識に受け入れている人々が蘇ぞろに行き交う様子を露わしているようだ.
この壁の裏では道路工事がされていて,第三者傷害防止のために区画されていることは分かっている.
イルミネーションの裏にある煩雑とした作業風景が想像さ

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毎日note'19.12.28/光の実をつけた蔦

毎日note'19.12.28/光の実をつけた蔦

光の実をつけた蔦.

写真を撮るときに考えている時といない時がある,
考えないで撮る場合,テーマも心象もなくてただ手に持っているレンズでできる風景を切り出す.
事後的に撮ったものを言葉にする作業の中で心象を発見する.
玉ボケ一つ一つに光源の存在と同一性と多様性を感じたり,ピントの合う蔦の電飾が実に見えたりする.
事象の中にある心象を再発見して自覚する.

この光の実を探しにまたで歩こう.
#毎日

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毎日note'19.12.27/池内うどん

毎日note'19.12.27/池内うどん

実は香川に住んでいるので,うどんの話題です.

アベック.
そう,うどんとそばのアベックです.

香川にいるとなかなか蕎麦屋さんはないのですが,まさかうどんと一緒に登場するとは!?
メニューはぶっかけオンリー,温かいか,冷たいかは選べるらしいですが,なんてロックな店でしょう.
唐辛子をアクセントに,濃い目のぶっかけ汁とうどんの小麦粉の香りとそばの香りを同時に啜る.
ヤミツキになりそうです.
とりあ

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毎日note'19.12.23/空の巣

毎日note'19.12.23/空の巣

赤色は好きだ.
夕焼けの赤と紅葉の赤は似ている.

鳥の気配を残した巣箱に,夕焼けに照らされた影と同じように,かつてあったものへの残滓を感じる.
新しい鳥を迎える頃にはこの赤もなくなっている.
この巣箱は幾つ景色を巡るのだろう.
巣箱という人工物が自然化していく過程でどこまでが人工物でどこからが自然物なのだろう.
#毎日note #写真 #エッセイ #散文

毎日note'19.12.22/光を溶かす

毎日note'19.12.22/光を溶かす

溶けるって面白いと思う.
世界を理解するために分割してその関係性を記述する.
人の心に愛がないのは,この分割を再接続させ,溶かさないからだ.
写真の中の溶けた光とはっきり写ったものは,本来同じものだけど距離と被写界深度が違う視点により,はっきり写ったり,ボケて写る.
この違いは観測者の問題であって,葉は葉であるという本質は変わらない.
これらのグラデーション的な風景は分けたのか分かれているのかの順

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毎日note'19.12.20/纏う木と夕日

毎日note'19.12.20/纏う木と夕日

撮った写真を振り返ると,夕日と木が好きすぎることに気づく.
射影された木の陰は,次元を落とされたことで木の残滓を強めている.
夕日のグラデーションの中に儚い美しさを感じるのは,夜に向けて日が落ちることへの生物的な予感が関係しているかもしれない.
夕日が木の陰を纏うのか,木々が陽の光を纏うのか,どちらかと考えてもそれは人の主観だと思う.
陽の光がなくなれば陰は消えるし,木々が枯れてしまえばこの景色は

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毎日note'19.12.19/ゴースト

毎日note'19.12.19/ゴースト

写真を撮っているとゴーストに出会う.
いつもならハレーションとともに回避しようとする.
ハレーションの中に隠れている太陽はその光が強すぎて見えないもの.ゴーストは実際には存在しないがカメラの中に存在する.どちらも撮影したから見れる風景だ.
紅葉を纏う木々は,放射状に伸びて太陽光を欲している.この角度からなら十分に太陽に届いているように見えるのは矮小な人の視点だ.

風景の美しさと,カメラに現れる独

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毎日note'19.12.17/落ち葉と枯れ葉

毎日note'19.12.17/落ち葉と枯れ葉

毎年のように葉を茂らせ,枯れて地面に降り積もる落ち葉.
この次は土になっていく.
葉としては最後の姿だ.
葉としては最後で,人に例えれば,死体の山かもしれないし,土にとっては子供の集まりかもしれない.
落ち葉の積もった森に温かみを感じるのは,枯れ葉を集めて焚き火をする童謡からだろうか.もしくは,虫のように葉の裏で隠れていた小動物だった祖先の名残からだろうか.
冬の大気は生物にとっては厳しいものだけ

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毎日note'19.12.16/浜辺にて

毎日note'19.12.16/浜辺にて

今年は海洋ゴミについて考える機会があったけど,実際に浜辺に行ってみたことがなかったのでいってみた.
ちょっと歩くだけでもわんさかとゴミが漂着している.
そのゴミたち,かつては有用なもの,人に必要とされたものたちに哀愁を感じならも,シャッターをきる縁に感慨深いものを感じる.

片割れはどこへ行ったのか.もう,ペアになることはない右足はどこの海でどんな景色を見ているのか.万物の移り変わりの中で,決

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毎日note'19.12.14/わがままを通せるかどうか

毎日note'19.12.14/わがままを通せるかどうか

わがままを通すことができずに,人の意見に振り回される.
こうした経験があるとき,わがままを通せる人を羨ましく思う.
では,なぜわがままを通すことが難しく感じるのか.
わがままを通した末に得られる結果に満足できるか?と問われたときに,他人にどう思われるかとか,結果的に敵を作ったら損だとか,そんなことを思っている.
簡単に行ってしまえば,他人の顔色を伺っているのである.全員敵に回しても,意見を通すこと

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毎日note'19.12.15/文章を書くことは世界を狭める

毎日note'19.12.15/文章を書くことは世界を狭める

今見た風景をどう表現するか.
今日何を書こうか.
情景を言葉にしたとき,その情景は情報を削ぎ落とされる.文章自体は書き手の世界を凝縮させてたものだ.これは文章に限らず,人の表現全てに言えるかもしれない.これは不可逆な圧縮だし,PNGではなく,JPEGのようだ.

世界は狭まったままだろうか?
いや,読み手によって世界の大きさは変わる.

書き手の世界を削ぎ落とした文章から,読み手によって連想される

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毎日note'19.12.13/視野が狭まっていると気づくとき

毎日note'19.12.13/視野が狭まっていると気づくとき

最近のnoteは仕事が忙しくて可処分時間がなく,家族関係も何となく良くない状況において,ふと頭に浮かんだ言葉について反芻して思ったことをつづっている.
風呂で一日を思い出してみて,
「何のために生きてるんだろうか」
何の脈絡なく,思い浮かぶ.
この時,とても視野が狭まっているなと自分自身を観察している.
定期的に頭に思うこの疑問.生きることに決まった意味はないということを理性で納得しており,疑問自

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毎日note'19.12.12/空虚さ

毎日note'19.12.12/空虚さ

日々の生活の中で空虚感と漠然とした絶望を感じながら,そう思う自分を俯瞰することを繰り返して自我を保つ.
無駄に眠れないのは,一日の中で満ち足りたものがなかったからだ.
自分に対する絶望と希望だ.
眠さと目の霞が始まっても,終わらないなにかと終わったところで満ち足りないなにか.
その毎日の中で残るものは,なんだろう.
後悔ではない.
選択肢すら思い浮かばなかったことに対する思いは,後悔ではなく,空虚

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