毎日note'19.12.15/文章を書くことは世界を狭める
今見た風景をどう表現するか.
今日何を書こうか.
情景を言葉にしたとき,その情景は情報を削ぎ落とされる.文章自体は書き手の世界を凝縮させてたものだ.これは文章に限らず,人の表現全てに言えるかもしれない.これは不可逆な圧縮だし,PNGではなく,JPEGのようだ.
世界は狭まったままだろうか?
いや,読み手によって世界の大きさは変わる.
書き手の世界を削ぎ落とした文章から,読み手によって連想されるものは読み手の世界を広げる.そのつながりが文化なのだろう.そこには事象としての自然は必ずしも必要がなく,心象の中で生まれて変換されてつづいていく.
世界を狭めて広げてという連続は波のように伝搬して,共同幻想が広がる.
その繰り返しの中で日々の行動を決めたり,日々の心象が形作られる.
一人の時間は取り留めのない思考が流れて心地いい.
世界を狭め続けていこう.
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