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【READYFOR米良さんと語ってみた】“社会をよりよくする”ベンチャーで働くときの仕事との向き合い方

ツクルバは新卒採用を強化するにあたり、就活生向けに、当社CEOの村上と成長ベンチャーの経営者との特別対談をシリーズでお届けしています。

最終回となる第四弾は、日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」などを運営するREADYFOR株式会社 代表取締役CEOの米良はるかさんがゲストです。

大学院在学中にスタンフォード大学に留学し、帰国後「READYFOR」を立ち上げ、法人化をした米良さん。クラウドファンディングに留まらず、多様な資金と人をつなぐ新しい金融の在り方にチャレンジされています。一方の村上は、新卒から一貫して住宅産業に携わり、複数の会社を経てその後起業し、事業を通じて住まい・住産業の課題解決を目指しています。

事業を通じて社会をよりよくすることを目指す2人で、働き方や仕事との向き合い方をテーマに、対談しました。

米良 はるか / Haruka Mera
1987年10月生まれ。慶應義塾大学経済学部、同大学院メディアデザイン研究科(KMD)卒業。2011年3月29日に日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」をスタート。2014年に株式会社化し、代表取締役CEOに就任。World Economic Forumグローバルシェイパーズ2011に選出、日本人史上最年少でダボス会議に参加。「人生100年時代構想会議」「未来投資会議」等の民間議員に選出、現在は内閣官房「新しい資本主義実現会議」の民間議員を務める。


セルフリーダーシップを発揮して「早く打席に立てること」がベンチャーで働く一番のメリット


村上:

今日はよろしくお願いします!

米良:
よろしくお願いします!

村上:
米良さんとは起業のタイミングが近い、同世代の起業家仲間という感じですよね。米良さんがREADYFORの立ち上げを準備しているときに、私たちはコワーキングスペースの co-baの運営を始めたくらいでした。今から10年ちょっと前です。その時と比べてベンチャーの環境は大きく変わりましたよね。

米良:
私が学生のときは、ベンチャーはまだ「怪しい」という感じでしたし、「ベンチャー企業が与える社会への悪影響」というテーマが大学入試の小論文に出るかも、というような時代でした。

村上:
それに比べると、今は「ベンチャー」のイメージも変わったし、「スタートアップ」という言葉も出てきて企業の数も増えて、学生にとってもベンチャー企業で働く選択肢が一般的になりましたね。

米良さんは、ベンチャーで働くメリットってなんだと思いますか。

米良:
早めに打席に立てるということが大きいと思います。当社でも数年前まで新卒採用を実施していました。今、READYFORが展開している新規事業も、新卒入社して7-8年目になるメンバー2人と私でやっているのですが、彼らはメンタルも強いし、能力も高いです。最初から特別に新卒扱いもしていなかったので大変だったと思いますが、その分非常にタフです。

村上:
頼もしいですね!彼ら彼女らがなぜそうなれたかというと、カオスな中でも打席に立って、タフな経験をしてきたからなんでしょうね。

米良:
そう思います。今新規事業を一緒にやっている2人のうちの1人は、4-5年前に、30人ほどのチームのマネージメントを26歳くらいで任せていたんです。でも、苦労をしていて、最後は本人から「一度ちゃんと学びたいから、違う部署でスモールチームでやらせてほしい」と申し出があって、異動したことがあったんですよ。

当時は悔しかっただろうし、任されたポジションを降りる意志決定もしんどかったと思うんですが、逃げずに向き合って、得たものも多かったんだと思います。久しぶりに一緒に仕事をしたら、もともと能力は高い子だったんですが、より重厚感ある人間になっていて嬉しかったです。

たくさんチャレンジして、いい意味で挫折もして、それが成長に繋がっていくんだなということを強く思いました。だから、やはり早く打席に立てることはベンチャーで働くメリットだと思います。

村上:
修羅場の経験って大事ですよね。いわゆるブラック企業的な話でも表面的な詰められる話でもなくて、「自分の意思でやると決めてそれをやりきる」セルフリーダーシップを発揮する経験がベンチャーだと得やすいと思うんです。ベンチャーの経営者として、私はそういう環境やチャンスをたくさん用意したいし、メンバーにはそのチャンスを自らテイクしてほしいなと思いますね。

自分自身がワクワクできる環境が、パフォーマンスも上がり成長もする


村上:
ベンチャーで早く打席に立ちたいです、という人は、数あるベンチャーの中で、どういうところに行けばいいと思いますか。

米良:
月並みにいうと、やはり伸びているマーケットにいる会社は、会社が伸びていくトレンドの中にいるから、自分ができるトライも自然と増えていきますよね。

一方で、“自分が成したいこと”や“叶うといいなと思う未来”に向けて、同じ価値を持つ仲間と切磋琢磨しながら、毎日をエネルギッシュに過ごす時間は、楽しいし幸せだと思うんです。結果としてパフォーマンスも上がり、成長にも繋がると思います。

成長している市場で自分のスキルをどんどん磨く、という選択はもちろん良いと思うんですが、とにかく成長している市場に行けばいい、というだけの選択も、ちょっと違うんじゃないかなという気もします。

村上:
ロジックとエモーショナルのバランス、大事ですよね。

米良:
私は30歳に病気で一度、READYFORをお休みしていた期間があって。その闘病して、READYFORに戻ってきたときに、1回きりの人生だから、人生が幸せになるように生きていこうって強く思ったんです。メンバーにとって、働く場所は無数の選択肢があるんですが、READYFORにいることがその人の人生にとっても幸せなことであってほしいなと思います。

もちろん成長することやスキルを高めたいと思うことも大事だし、この仲間と難しい課題を解けたら嬉しいという感覚も大事。両方大事だなと思います。

村上:
いい仲間に囲まれて、この人たちのためにあと一歩頑張ろうと踏ん張る。そういう経験で、自分のキャパが増えたり成長することはあると思いますし、私自身もそういうタイプですね。結果的に一番成長できるのは、誰とどんなことを目指すかに、自分自身がワクワクできる環境だと思います。新卒採用の時に、結構学生の皆さんに言ってます。直感を大事にした方がいいし、ロジックだけに決めさせない方がいいよって。


「今この瞬間はこの課題に向かう、それが未来に繋がる」という自分の中の確信


村上:
採用のときに、こういう人は一緒に働きたいと思うポイントはありますか?

米良:
今までの採用を振り返ってみると、自分の人生との照らし合わせがちゃんとできてるかどうかはとても大事だと思います。仕事していると、いいことばかりではなくて、数字を達成するプレッシャーとか、人間関係がなんかうまくいかないとか、大変なこともあるし、嫌なことややりたくないことも絶対あります。でもそういうときに、自分はこういう想いでここにいる、だからこの課題を解くんだと自分で内省できる人は強いですよね。代表や会社が決めたアジェンダに載ってるだけだと、強度が弱いなと。

村上:
まさに当社でも、採用現場で、ビジョンへの共感度をどの程度求めるか、社内のメンバーともよく話してて、米良さんの意見も聞きたいポイントでした。

ベンチャーの成長スピードは様々ですよね。創業して1-2年でガンガン伸びていく会社もある一方で、READYFORのような新たな市場をゼロからつくっていく事業は時間がかかる。当社が取り組んでいる住宅流通の市場を顧客志向に変えるというチャレンジも、もともとある市場が重厚長大なこともあり、腰を据えて長く取り組む必要があります。

事業を通じて社会を変える、社会をよりよくするって、やはり胆力が必要だなと思います。自分の中に信念があるとか、会社の目指している方向と自分が目指す方向がガチっとはまっているとか、そういうことがないと、うまくいかないときにポキっと簡単に折れてしまうんじゃないかなと思います。

米良:
もちろん「この課題しか解きたくありません」みたいな、そんな人はいないと思うんですが、でも「自分の人生の今この瞬間はこの課題を解く、それが未来に繋がるんだ」と、自分自身で確信を持っていて欲しいなと思います。

少しでもそれがあれば、中に入って、仲間たちと日々議論をしたり、自分たちの事業が社会を変えていく実感や課題を解決している実感を得ていく中で、自分の中の信念自体が強化されていくと思います。

そういうことを通じて、自分にとって自分の人生をかけるに値するテーマを見つけてほしいなと思いますね。

自分でチャンスを取りに行く姿勢


村上:
新卒でも中途でも採用をしていて、能力は高いし、ビジョン共感もある程度あるんだけど、ちょっと違うなと思う人っていますよね。さきほど「自分の意思でやると決めてそれをやりきるチャンスを自らテイクしてほしい」と言ったのですが、自分で行動しないと何も起きないという考え方は、ベンチャーで働く上でとても大事だなと思うんです。

米良:
ベンチャー市場自体が成長していくためには、人の流入が必要だと思います。ベンチャーにどんどん優秀な人が入ってきてほしいですよね。そのときに、村上さんがおっしゃるような、自ら動くメンタリティは大事ですね。

村上:
自分の頭で考えられて、自らチャレンジの機会を掴みにいける優秀な人は、解けたら最高だけどすごく難しい課題に最高の仲間たちとチャレンジしてるベンチャーにぜひ来てほしいですね。

米良:
私もたまたま病気になって、でも元気に回復して、そういう状況自体が奇跡だと思いますし、今普通に楽しくやれてるというだけで丸儲けだなと思うんですよ。本当にそう思うから、せっかくの人生を何にどう使うかをすごく考えてます。

だからこそ、優秀な人には、ぜひその能力を社会をよりよくするために使ってほしいなと思いますね。

村上:
「優秀な人ほど困難な課題を一緒に解こう!」というのが、起業家2人からの学生に向けたメッセージですね。今日は忙しい中ありがとうございました!私自身も刺激をもらいました。お互いこれからも頑張りましょう!


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