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レゴ×組織開発に挑戦!

前回、『組織で働く人を幸せにする』という目標を掲げた。その後、様々な方と壁打ちをさせていただきながら、過去の自分とも向き合いながら、どのようにそれを実現していくか(世に届けるのか)をしばらく考えてみた。

悩むこと1カ月、、、、、

組織で働く人を幸せにできて、自身もワクワクできる方法、それが、”ゲーム″を通して組織で働く人を幸せにする組織開発だった。

1.なぜゲームなのか。

ゲームといっても、TVゲームではなく、主にボードゲームやコミュニケーションゲームのこと。

私が法人営業をやっていた前職時代、未経験から営業をやり始め、入社後1年間は売れなく、辛い日々が続いた。同期入社のメンバーと比べられ、同期は表彰されていく中、自身はいつも未達成。そんなときに売れるきっかけになったのが経営を学ぶためのボードゲーム、そのゲームの名はMQ戦略ゲーム。高校生の頃に初めて出会い、暫く触れていなかったゲームだが、何か自身のヒントになるのではないかと思い参加。1回そこそこの値段がする研修だったし、社会人コースの参加者は経営者の方ばかり、そこに20代そこそこの自身が参加するのは非常に恐れ多かったが、意を決して参加。これを継続的に数カ月に1度参加。結果的にこれに参加したことをきっかけに営業で毎年トップの成績を収められるようになった(MQ戦略ゲームについては、別記事で詳細を書こうと思う)。それまでに参加していた営業研修や経営者セミナーは、小難しい話をしているし眠くもなった。しかし、MQ戦略ゲームはそれらとは全く異なり、緊張感がありながら、手を動かしたり、周りの方とコミュニケーションを取りながら進めるのでとても楽しいし眠くもならない。更に、自身の営業成果が伸びるきっかけにもなり、自身にとって非常に有意義な時間であった。ゲームが実世界で活きた最初の出来事だった。

思い返してみると、私は大学時代にワークショップ(以後、WS)のデザインについて理論と実践を行き来しながら学ぶ勉強会にも1年程参加しており、そのときに様々なWSに参加していたときに楽しかったのは、ゲームを通して表現することや気づきを得ることであった。特に、ワクワクしたのは、モノを作ることで自身を表現することであった。当時の私では表現できていなかったが、今思えば、ゲームという多くの人が楽しめるツールを使いなら、実社会に活かしていくことが楽しかったのだ。社会人になってからは、前回の記事でも書いたようにチームの方向性や人と人のズレを解決をするためにWSをやり、チームをまとめ、成功に導いてきていた。

 これらの経験から、「組織を変化させる過程で行っている4つのこと」をゲームを通して提供できないかと考えたのだ。

2.レゴブロックを使ってビジョンや価値観の擦り合わせをやってみた

ちょうど時を同じくして、社内でWSを開催することが決まり、準備からファシリテートまですることになった。今回の開催テーマは、「○○(組織)の未来を考える」、つまり自分たちが向かう未来の共通認識を作ることとした。今年から新設された組織であり、役割の自由度が高い組織。発足から半年程経っており全員が一所懸命に仕事に向き合っているものの、まだ役割が明確になりきっておらず、自分たちでその役割を定義していく段階だった。抽象的なことを扱うため、参加者全員が自分の言葉で語り、他者との違いを感じながら、進める方法にしたかった。また、参加者の性質として、フォロワーシップが強い参加者たちであったので、人の意見に左右される可能性の高い対話形式ではなく、全員が同じくらいのアウトプットが出せる形式にしたかった。その為、ツールとしてレゴブロックを使ったのだ。

主な流れとしては、下記の通り。問いは、ストレートなタイプで構成している。

1.アイスブレイク(レゴに慣れてみる)
2.個人ワーク- 今と理想をレゴを使って表現する。
3.作品鑑賞(語ってもらって、質疑)
4.チームワーク①-チームで一つの理想を作ってみる。
6.チームワーク②-①で作った理想を叶えるための障壁を考える。
7.まとめ

開催後に参加者からは、

・普段の会議では空気を読みがちだけど、レゴだと何故この形にしたのか?という所から発言がしやすかった。

・自分のイメージを形づける事で他者との違いによる学びや自分のこだわりを把握する事ができた。

・チームで理想を物理的に掛け合わせると、互いにどうありたいのかイメージが付きやすく、腹落ち感があった。

のようにとポジティブな声をいくつももううことができた。私としても、今回のWSを通して、下記を達成することができたと思う。

1.ビジョンをつくり、共通目標を作ること

2.現状を可視化して、ボトルネックを特定すること。

3.人や組織間のズレをなくし、同じ方向に進むようにすること。

まずは土台ができたので、理想に近づくためのボトルネックを解消して、早期に理想の状態へと繋げていきたい。

3.実践を経て考えたこと

今回のWSを通して、『ゲーム×組織開発』の可能性を改めて再認識できた。また、自らが沢山の組織にもっと貢献していきたいと思えたことがとってもよかったと思う。参加者が楽しく過ごしていることや、終わった瞬間から自身を変化させて行動できるようになっていること、そうすることでなりたい組織に近づいていくことなど、きっかけを作ったに過ぎないが、働く人を幸せにする一歩であったと思う。

今回レゴブロックを使ってみたが、その威力もすごかった。参加者が本当に創ることに夢中になってしまうのだ。世の中にたくさんのビジネスカードゲームやボードゲームは存在するが、遊び方が無数にあるものは珍しい。問いの立て方によって、遊び方が無限大であることもレゴブロックの良さであると思う。問いの立て方も洗練させていきたいと思う。

以上、この1カ月の考え方の進化と実践レポートでした。

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