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スクールアサルト

ご存じの方も既に多いと思いますが、先月、アメリカでの学校での銃撃事件(スクールアサルト)史上最悪となる事件が発生しました。

https://www.cnn.com/.../uvalde-texas-school.../index.html

今回、ご縁がありその事件の生存者(小学生)への事件当時のヒアリング調査結果の録画をメディアに出回っていない証言も含めて聞かせていただく機会がありました。

当然、生存者の方のプライバシーにも関わる情報を多く含んでいること、メディアに出回っていない発言に関しては公言が禁じられているので詳しく言えませんが、感じたことを残しておきます。

まず、何よりも生存者の口から繰り返し言われていたのは、目の前、ないしは真横にいる友達、先生が撃たれる瞬間が未だに脳裏に残っているという発言です。机の裏に隠れていたら突然目の前の友達が倒れた。教室の鍵を掛けに動いた先生が犯人と鉢合わせして撃たれた。それを見た。その友達の血を体に塗って死んだふりをして過ごした、などその後のアクションもこの世で現実に起こりえるのか、と思いました。

その恐怖は僕たちの想像を遥かに超える、一生忘れることのできない残酷さだったでしょう。聞いているこちらが全身の血がスッと抜けるような感覚を覚えました。

あと10日くらい学校に行けば夏休み、夏休みには友達とビーチに行ったりバーベキューをする予定だったという発言もありました。けれど、その友達はもうこの世にいません。ここでは言えませんがその後の発言が深く心に刺さりました。その発言に対して感じたことだけ残しておきます。

「幸せ」とは自分が自分によって満たされている状態であり、他人によって満たそうとする、他人に何かを認める状態は幸せ以上の「何か」だと最近考えるようになったのですが、そう理性で考えることはできても、間違いなく、少なくとも彼ら彼女らの中では亡くなってしまった友達こそが人生であり、生きる意味であり、幸せ(を形成する一部)だったのだろうな、と思います。

大切なモノは失って初めて気が付く、とはよく言いますが、こんな失い方は無いだろうと。「幸せ」を取られた彼ら彼女らは今後どう生きていくんだ、と犯人に対する無尽蔵の怒りが湧いてきました。

一方犯人にも犯行に及んだなりの理由とバックグラウンドがあったはずです。死者は口を開かず。もう真実が語られることはありませんが、気になります。

今後の動き、生存者のケア、事件全体について気になることや感じたことはたくさんありますが、このへんで。

皆様、良い一日、良い明日をお過ごしください。どうかご無事で。そして明日の朝も明後日も一ヶ月後も一年後も十年後も、また誰かと「この」世界で繋がっていますよう。

少し前に観た、ネットフリックスの短編映画がスクールアサルトの傷を描いているので共有です。12分の短い短編映画です。ぜひ。


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