見出し画像

Wisdom2.0の経済的価値は幾ら?本当の価値は何か?

前回の投稿では、Wisdom2.0 Japanのスタッフミーティングの会話から、Wisdom2.0 Japan(2020年3月21-22日、日本初開催)って何か?を紹介させてもらいました。
今回は、僕なりの言葉、価値観、つまり独断と偏見に基づき、Wisdom2.0 Japanについて、その価値について書いてみようと思います。なお、僕はスタッフではなく一参加者です。(画像 https://wisdom2japan.com/より)

「Wisdom2.0」とは、ツイッター、フェイスブック、eBayの創立者といった今日最も影響ある人々が登壇し、参加者が5,000人を超えるまでに発展した世界でも最もインパクトのあるカンファレンスイベント。2009年初開催。

Wisdom2.0 Japanのチケットは高いのか?

まず、カンファレンスのチケットは、たぶん高いって思われてそうです。実際どうなのでしょうか?
もし、Wisdom2.0(米国・サンフランシスコ)に参加する場合、カンファレンス参加チケット(6万円程度)に、さらに渡航費(10万円)、宿泊費(2万円/日)、同伴通訳者費用(または通訳なしで英語で理解する)とチケット代の数倍の費用がチケット以外で発生します。
もちろん、米国での開催の場合、参加人数が多い分、開催されるセッション数は多く、プログラムも参加者もかなりバラエティ豊かであります。
しかし、同時に複数のセッションには参加できないので、日本も米国も参加できるセッションは同時間に1つだけです。
そんなわけで、この費用メリット、そして、スピーカーが海外から日本に来てくれて、通訳ありで参加できる、また参加者とも日本語で話せるというのは、日本開催の魅力です。お得感は容易に金額換算できます。

カンファレンスで話を聞くことに価値があるのか?

とはいえ、そもそも、カンファレンスに参加して、話を聞くことの価値はどうなんだ?と思う人がいると思います。
たいへん著名で、日本で聞くことができない海外からのスピーカーのお話はとても貴重です。

・SIY創設者・著者・社会活動家。マインドフルネスの火付け役となった「Search Inside Yourself (SIY)」プログラムと同名の書籍を、Googleトップエンジニア時代に世に出し、世界中でベストセラー。ノーベル平和賞候補に8回ノミネート。チャディ・メン・タン
・ポジティブ心理学創立者のセリグマン博士が「天才」と呼んだ稀代の社会心理学者 バーバラ・フレデリクソン
・社会参画型仏教の旗手。禅僧・社会活動家・文化人類学者、世界のトップリーダーのメンター ジョアン・ハリファックス
・「シリコンバレーの良心」と呼ばれ、今最も注目されるオピニオンリーダー トリスタン・ハリス
・Google 共感ラボ創設者 ダニエル・クレテック

しかしながら、前回の投稿にも書いた通り、人が本来持っている叡智であり、日本の古来の叡智。著名スピーカーの話を聞かずとも、自分の内面の奥深くにそのエッセンスはあるはず。
だからこそ、今をマインドフルに生きる。世界に、過去に、様々なつながりに想いを馳せて丁寧に生きる、その実践にこそ価値があるわけで、わざわざ著名なスピーカーの話を聞くことが必要なのでしょうか?

そんな疑問が思い浮かぶんですが、こう思います。
今をマインドフルに生きる。これがあまりにも深い、深すぎる。だからこそ、それを実践されている賢者のお話から、自分が予想もしなかった視点や世界が得られる、それだけでなく、その方々の覚悟や行動から、自分を見つめ直すことができる。そういう大きくて深い内省につながるスピーカー陣の話です。

Wisdom2.0の本当の価値とは?

これだけでも十分なのですが、それを超えるもう一つの価値があります。おそらくそれがWisdom2.0がここまで広がった要因なのではないかと思います。
Wisdom2.0の価値は、前回の投稿のWisdomベースの組織ができる鍵とは?に記載したことです。前回はさらっと書いたので伝わっていないかもしれません。
カンファレンスでは、著名スピーカー陣が自分の弱さ、不安、悩みを話し、自分をさらけだすのです。うわべだけの話はしません。情報提供の場ではありません。スピーカー陣が心の奥深くからの真実の言葉を語るのです。鎧を脱ぎ、弱みや不安が出せるカンファレンスなのです。

本当の自分でいるスピーカー陣の姿

鎧をまとわないスピーカー陣の姿は、参加者にも影響し、参加者も、本当の自分でいられることに繋がります。そして、その状態で他の人と話し、つながることができるのです。
本当の自分でおらずして、本当に人とつながることはできません。
登壇者が、そして、参加者が、本当の自分でいる。だから、本当の人と繋がる。
Wisdom2.0の価値はここにあるはずです。
米国のWisdom2.0に複数回参加している石川潤さんは、そこが他のカンファレンスと大きく異なるところだと言います。

(余談)禅とマインドフルネスの国際カンファレンスZen2.0(毎年鎌倉建長寺にて9月に2日間開催)に2年連続参加し、何が楽しいかというと、個人的な企画で毎回鎌倉ピットイン(合同宿泊会)を開催してるんですが、それが一番楽しいです。

https://facebook.com/events/s/wisdom20-japan-your-home-in-to/2820327471359452/?ti=icl

一見、豪華なスピーカー陣で、カッコいい素敵な会場! にもかかわらず、登壇者が鎧もパンツも脱いで、丸腰でステージにいる。そして、僕たちもパンツを脱いで丸腰で参加する(パンツは比喩です)。
そんな姿がWisdom2.0の価値。もし、いわゆるビジネスカンファレンスにありそうな、カッコつけたイベントになってしまっては、Wisdom2.0は骨抜きになってしまうことでしょう。個人的には、そこに注力するとZen2.0と異なるさらなる魅力が生まれるのではないかと思ったりします。

リターンを得るには、丸腰で参加すること

Wisdom2.0は、スピーカー陣が気になって、申し込んでしまいますが、本当の価値は、そのスピーカー陣の姿がつくる場であり、そこで参加者のみなさんが本来の自分に気付き、また、そんな場で、他の人とつながれることです。飾らない勇気、丸腰の勇気。これが参加リターンを最大化するために、会場にもっていく持ち物でしょう。


サポートを頂けると、自分のシェアが必要な方に届いたんだな。書いてよかったぁと励みになります。読んで頂きありがとうございます。