mindful.jpにて行われた20020年12月1~25日にアドベントカレンダーという25名による25日間のリレー記事。その25本の中から人気記事と思われる記事への「スキ」の数トップ5(2020年12月30日時点)、第3位の紹介です。
第3位 マインドフルネスをしていると“ティール“になれるのか? 〜10分でわかるマインドフルネスとインテグラル理論〜-柏原 里美-
人気第5位の「がんばりすぎない生き方」に続き、タイトルがとてもキャッチ―です。すぐに読みたくなります!
『ティール組織』をきっかけに注目を浴びているインテグラル理論。
「意識研究のアインシュタイン」「現代の最も重要な思想家」とよばれるケン・ウィルバーの「インテグラル理論」が複数の書籍からの引用と分かりやすい解説で展開されます。以下、心に残るフレーズがたくさん。
そして、展開される個人的な話。ここで読者の集中力はぐーんと高まります。
発達、成長とは何か?
いったい発達、成長とは何なのでしょうか?
以下の言葉は、一般的に私たちが持つ発達、成長のイメージと異なるのではないでしょうか。
「私の癒し」と「世界の癒し」と「地球の癒し」は不可分
欠乏、豊かさの脱却は、自己肯定感・創造性を高めることであり、それこそがエコロジー。
これを理論的に語っているのがインテグラル理論やトランスパーソナル心理学。
なぜ、私の癒し、世界の癒し、地球の癒しは不可分なのか?
国際的な活動家でファンドレイザーのリン・トゥイストの言葉が私たちのライフスタイルを的確にとらえています。
人間の生存本能として足りないところに目がつくのは当然のことかもしれませんが、ここを刺激し過ぎていることはないでしょうか。
無限の消費と発展を求める社会は、人々を、地球を疲弊させる
「無限の消費と発展を求める社会は、人々を、地球を疲弊させる。発展は幸福のためになされなければならない」。"世界でもっとも貧しい大統領"として知られるウルグアイのムヒカ大統領が、2012年のリオ会議(地球サミット)で行ったスピーチが思い出されます。
"世界でもっとも貧しい大統領"と言われることにこのように答えます。
足るを知るという言葉が想起されます。
欠乏感に対抗できるのは、豊かさではない
とはいえ、欠乏感をエンジンにしてしまうことが多い。
この「欠乏」とは何なのでしょうか?
欠乏の反対を考えることにヒントがあります。ヒューストン大学ソーシャルワーク大学院の研究者ブレネー・ブラウンさんはこう言います。
愛情をエサにコントロール、条件付きの愛情
しかし、なぜここまで欠乏感に動かされてしまうのでしょうか。そこには評価・褒めること、私たち自身が無条件の愛情ではなく、条件付きの愛情で接していることに起因します。
子育てなどで、叱ることの問題点が明らかになっていますが、褒めることも同様に問題があります。
どちらも、愛情をエサにした関り方、条件付きの愛情なのです。
カナダの児童発達学博士の島村華子さんはこう言います。書籍は2020年の子育て書籍のベストセラーです。
評価、褒めることで、恥が人生を乗っ取る
先ほどのブレネーブラウンも、評価、ほめること、恥が人生を乗っ取ると言います。
教育はエンジニアリングよりガーデニングにずっと近い
改めて、外発的な動機よりも、内から沸き上がる内発的な動機の大切さを感じます。これは子育てだけではなく、植物、農でも同じに思います。
ケン・ロビンソンは、映画「Most Likely To Succeed」でこのように言っています。
そんな子育てての具体的なエピソードは、もしまだ未読であれば、人気トップ4の記事をご参照ください。
私達は、こどもたちは、空っぽのバケツで、そこに何か入れていくものではなく、球根だと思ってみる。何色の花が咲くか分からない、いつ咲くか分からない。そういう見方が求められています。
だから、次の言葉もとても大切に思います。
以下、とても熱い想いが伝わってきます。何度も読みたくなります。
こうやって、みなさんと一緒に柏原さとみさんの文章を一部にはなりますが読めてうれしいです!ありがとうございました。
■Information
ぜひ全文を読んでください。
途中に触れた第4位の子育てエピソードはこちら
前回、第5位「がんばりすぎない生き方」を解説。
次は第2位です。第2位は、2度目の緊急事態宣言をもとに紐解きます。