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システマ東京note

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システマ東京代表北川貴英が執筆するシステマ関連の随筆、ヒントなど。
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2019年10月の記事一覧

「思考」と「迷い」、あるいは思考を止める簡単な方法

「思考」と「迷い」、あるいは思考を止める簡単な方法

あまり深く考えてはいけない。

だから考えない。本当に思考を止めてしまう。

それは最近流行りのある一言で片付けられてしまう。

「反知性主義」

インテリとか受験エリートがこんだけ世の中グダグダにしたんだから、考えるのやめようぜ、もっとフィーリングで自分に正直に生きようぜ、そのままの自分を愛して人生楽しもうぜ、ウェーイ。

要はそういうことじゃないの。反知性主義って。よく分からないけど。

で、

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全人類の呼吸を深く。システマのマーケティングを考える

「システマが良いものであれば、自ずと広まる」

創始者ミカエル・リャブコの言葉だ。

それは真実だ。だから僕たちシステマーはちゃんと日々練習をし、自分自身を向上させ続けていればいい。その成果は日々の立ち振る舞いとして現れ、周囲の人を巻き込んでいく。つまり真に経験を積んだシステマーは、周囲の人にもシステマの恩恵を振りまく。その人自身が強くなるだけではない。周囲の人もまた強くなるのだ。その中には「自分

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ヴラッドとの13年

ヴラッドとの13年

11月に東京で実施される「EDGE」セミナー。

これまで多くのセミナーを主催してきたシステマ東京だけど、トロント本部校長であるヴラディミア・ヴァシリエフ(以下:ヴラッド)をお招きするのは今回が初めてだ。

あれこれ準備を進めていく中で、そう言えばヴラディミアにも色々と教わったなあとあれこれ思い出すことがあった。

初めてヴラッドに会ったのは、2006年4月下旬だ。2005年末にシステマをはじめた

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アイソレーションと武術とドトール

アイソレーションと武術とドトール

最近、システマ東京で取り組んでいるアイソレーション。

身体の各部がバラバラに動くようになると、動きが速くなる。

攻撃があたり、防御が間に合うようになる。

これは「同時進行」によるものだ。

人は二つ以上の要素が同時進行すると、途端に捕捉が困難になる。

アイソレーションによって体がバラバラに動くようになると、同時進行する要素が増える。

それまでざっくりとした一つの動きだったのが、複数の要素

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祈りの身体論

祈りの身体論

モスクワで学んだ「祈りのエクササイズ」

これに似たものは確か2009年に習った。

システマ吉祥寺の西部さんや藤盛さん、田藤さんなどもいたはずだ。

その時に学んだことの大枠は今回と一緒。でも今回の方がエクスターナルやインターナルを経たことで、深みを増していたように思う。

と言うかおそらくミカエルは同じことを教えていた。こちらの理解が僅かながら進んだことで、受け取りかたが変わったと言うことなの

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