身近なもの Part2
今回のテーマは、ガス。
ガスの元栓を開くと出てくるガスはメタンというガスです・・・・・・が、いまどきIHの家庭が増えてきて、ガスの元栓って言っても通じなかったり・・・。
ちなみに、ガスってgas=気体のことなので、酸素だって窒素だって二酸化炭素だってgas。でも、ふつう日本語でガスって言ったら燃料用ガスのことを指します。日本語って不思議。
さて、このメタン、本当は無臭なので、においでガス漏れに気がつくようにわざわざにおいをつけているって話は有名ですよ・・・ね?
その他に何か知っていますか?
燃やすと何になる?
そもそもどんな構造?
燃料ガスに用いているくらいなんだから、燃やして有毒なガスが発生するはずないですよね。メタンは燃焼させると、二酸化炭素と水になります。
理由は、メタンが炭素と水素からできているからです。
燃焼させると、炭素が酸素と化合して二酸化炭素、水素が酸素と化合して水になります。
プロパンはわかりますか?
鍋とかするときに使う缶の燃料ガスとして使っている気体です。
正確にはLPガス(液化石油ガス:liquefied petroleum gas)といい、プロパンやブタンを圧縮して液化したものです。
さて、メタンとプロパンとブタンでは何が違うのでしょう?
メタンもプロパンもブタンも、炭素と水素だけからなる炭化水素という物質です。
もっと詳しく言うとアルカン(鎖式飽和炭化水素)という炭素が鎖のように繋がって、その周りに水素が結合した物質です。
炭素が1個だけだとメタン、炭素が2個だとエタン、3個でプロパン、4個でブタンです。
炭素の鎖が長いほど互いに絡みやすく、はずれにくくなります。よって、沸点が高くなります。※液体が気体になるには、空間に飛び出る必要があります。
沸点が高いということは、逆に言うと簡単に液体になるということになります。
メタンはガス管を通して各家庭などに運ぶため、途中で液体になっては困ります。
逆に、缶に入れて持ち運ぶのには気体だと体積が大きくなって大変です。なので、プロパンやブタンのように圧縮して液体にしやすい方が便利です。
さて、身近な炭化水素のガスは他にもあります。
例えば、植物ホルモンの1つであるエチレン。
エチレンはエタン同様炭素が2つの炭化水素ですが、炭素がもつ4つの手のうち、2つを使った二重結合という結合で繋がった炭化水素(アルケンといいます)です。
リンゴなどから放出され、まだ青いバナナとリンゴを一緒にしておくと、リンゴから放出されるエチレンによってバナナの成熟が進むのも有名な話。
なお、エチレンはエテンとも呼びます。
また、アセチレンというガスもあります。
こちらもエタン、エチレン同様炭素が2つの炭化水素ですが、炭素同士が3つの手で繋がる三重結合という結合で繋がった炭化水素(アルキンといいます)です。
工事現場とかで鉄の溶接などに用いられているバーナーはアセチレンを燃焼させています。
これらは有機化合物の基本で、これらの構造や名称がわかるとアルコールなどについてもわかってきます。
アルコールにもメタノールとかエタノールとか種類があります。
基本的てなことを図解してみたので、興味があったらこちらをどうぞ!
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