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【中学受験】地頭

息子が中学受験をするようになって、「地頭」という言葉をよく聞くようになった。
守護地頭の「じとう」ではなく「じあたま」と読む。

中学受験でいい中学に合格するにはその「地頭」が良くなければいけないらしい。
その地頭なるものはIQと似たようなものだろうか。
必ずしもイコールではないような気がする。

自分がなんとなく思っている「地頭」とは、「IQ+大人度(成熟度?)」のような気がする。
息子氏、大人度がかなりヤバい。
素質で言うなら、中学受験には向いていない子ではないかと思う。
塾の先生には「君はなんて幼いんだ」と呆れさせるほど。
ラ・サール合宿が中止になったときも、「実際に会ってみて、自分よりもすごい人はたくさんいるんだなあと感じて欲しかったのに、残念」と言われていた。要するに「君の天狗の鼻をへし折ってくれる人に会わせたかった」ということだろうと思う。
そういう先生の皮肉――心の声――を臆面もなく私に報告するところからして、残念過ぎる成熟度ではないかと思う。

9月も終盤にさしかかろうとしているこの時期だが、息子氏、緊迫感はゼロに等しい。
ツイッターでは9月くらいからだんだん加速してくるという投稿を見かけるが息子にはその予兆はなし。大丈夫かコイツ、という感じ。
たぶん彼の中では2月はかなり先の未来なんだろう。

「君さあ、本当に東京受験したいんだよね。東京では超難関校しか受験しないけど、わかってるよね?」
「うん。なんとかなると思う」
このあいだ灘中トライアルでC判定(A,B,Cの3つ)を取った人間とは思えないほどのポジモンぶり。

まあ、個人的には受験勉強だけではなく、プログラミングとか、自分の興味のあることとかをいろいろやらせたかったのに、中学受験するはめになり、勉強漬けになってしまったので、少し同情の余地はあるが。

しかし、前記事でも述べたが、息子のポジモンぶりはきっと私に似たんだろうと思う。
小説を新人賞に応募するって言ったときも、周りの友人は「頭おかしい」とか、「どうした?」とか心配してくれたけど、自分だけは「なんとかなるでしょ」と思っていた。当然根拠はない。

息子の能天気な態度も、遺伝的に私に似たんだろうと思うと、腹を立ててはいけないのだろう。……とは思う(*´ω`*)

小説が面白いと思ったら、スキしてもらえれば嬉しいです。 講談社から「虫とりのうた」、「赤い蟷螂」、「幼虫旅館」が出版されているので、もしよろしければ! (怖い話です)