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【中学受験ネタ】2月28日公開模試(2) ~ ダブルヘッダーは辛い

さて、公開模試だが、テストが終わって、満足そうな表情で戻ってきた。
自己採点の点数を聞くと、悪くない点数。社会は満点だったとのこと(あくまで自己採点なので息子の言い値)。
「でもね。塾内では阿鼻叫喚の地獄だったんだよ」
「どういうこと?」
「問題が難しかったらしくてね。みんな滅茶苦茶悪かったって。応用クラスから基本クラスに落とされるかもって心配してた子が3人いた」
サピほどはないにしても、まだ小学生なのに、過酷すぎる。
たしか英進館もそういうクラス替えがあったので、どこも同じか。

いろいろ話している間もなく、英進館のテスト会場に車で向かう。
今回の会場はいつも行っているパズル道場とはまったく違う場所。
高速を使わなければ1時間くらいは計算しておいた方がいい。
2時間後に英進館のオープン模試が始まる。
息子は車の中でパンをほおばる。
少し和ませてやろうと思って、海岸沿いの道を通って会場に向かった。
海岸で車を停めて降りて、しばらくのあいだ海を見る。
海を見ながら息子が「癒されるねえ」と呟く。
ずっとここにいると、完全にまったりしてしまうと思い、海をあとにした。

30分前に会場に着いたら、息子が「眠くなってきた」と言う。
顔も緊張のためか、少々こわばっている。
午前中全精力を使い果たしたので、ここにきて疲労が出てきたか。
車の中で10分ほど休ませてから、会場に送り届けた。
会場に着いたら、気が張ったようで、顔がしっかりしてきた。
息子を送ったあと、後ろ髪をひかれるような気持ちでその場を立ち去り、妻と近くの道の駅で買い物を済ませた。

テスト終了予定時刻。
予定時間よりかなり早い時間に着いたので、近くのドラッグストアで買い物をしていたら、結構早い時間に「終わった」と電話がかかってきた。
迎えに行くと、先生に「いま採点が終わりますので、少々お待ちください」と言われた。
「どうだった?」と聞くと、「わからないけど、やるだけのことはやったよ」と言う。息子がそう言う時には、そこまで悪くはならないはず。
しばらく待っていると、先生が答案を持ってきてくれた。
そして科目一つ一つについて説明してくれた。なんという親切な対応。

最初に国語の72点という点数を見たときは、気絶しそうになった。たしか150点満点のはずですが。
それでも偏差値は55とのこと。先生は「このテストはRS中とKF中を目指す子たちしか受けていないテストですから、偏差値は低くなりますよ」としきりにフォローしてくれた。
字が汚いため漢字で結構バツをもらっていることを指摘される。
算数は144点(200点満点)だった。これもいつもより悪い。これもたしか偏差値が58くらいだと言っていた。悪いなと心の中で思う。
ところが社会は92点(100点満点)これはたしか偏差値60後半だった。
さらに理科は78点(100点満点)。問題がありえないくらい難しかったとのことで偏差値は70。
4教科で偏差値63とのことだった。ちなみに去年は2教科のみだったが偏差値は66であった。
息子の第一声。
「うーん、微妙……」
父も同感です。
ただ、午前中に全力を尽くしたうえでの午後の結果なので、よく頑張ったと言うべきだと思う。
肩を落とす我々をフォローするように先生が言ってくれた。
「この点数なら最上位クラス(TZS?)で授業を受けられますよ。国語の漢字ですね。算数でも少し計算ミスをしていたので、このへんができていたら、もうどこ受けても通りますよ、になっていましたね」
しかし、理科78点でも偏差値70なんて、英進館のオープン模試、かなり凶悪な問題が出ることはよくわかった。

※あとで英進館のHPを見たら、「来年度の入試予想問題としても最適」と書いてあった。
「よそうもんだい?」
そういうとっても難しい問題なのね。すまん息子、リサーチ不足だった。
息子の感想は、「意外に難しいなあと思った」。よく崩れずに頑張った。

いずれにしろ、英進館の先生のとても親切な印象だけが残ったオープン模試だった。
息子が帰りの車で、
「英進館もいい塾だよね」
とぽつりと言ったあと、
「ねえ、あそこの教場、去年KS中学に一人合格したって、貼り紙にあったよ。すごいねえ」
そういうのだけは、ものすごく目ざといやつ。

(続く)


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