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【中学受験】親ガチャ

最近、親ガチャという言葉を頻繁に聞く。
子どもの立場から「親は自分では選べない」、「どういう境遇に生まれるかはまったくの運任せ」と述べる表現で、ソーシャルゲームにありがちなキャラクター入手方法(いわゆるガチャ)になぞらえた言い方らしい。

遺伝と環境が与える影響のグラフはこちら。

親が子供に与える影響

なるほどIQなどは子供から成年になるにしたがって遺伝の影響が大きくなるのか。児童期のいまは遺伝の影響は半分弱というところか。
9歳時点での学業成績も6~7割が遺伝のようだ。

才能に関しては、音楽、執筆、数学、スポーツが遺伝の影響が大きいのか。
ん? 執筆ってなに? 物書きの才能ってことか?
そういえば、人の小説に対していろいろと意見してくるところをみたら、息子氏、ものを書くのは結構好きみたいだ。いや、ものを書くというより、ネタのアイデアを考えるのが好きのようだ。

数学に関しては、私も数学が一番好きだったし、たしかに親に似ていると思う。
音楽に関しては、妻に似ていればいいのだが、私に似ていたらイマイチかもしれない。

記憶力に関しては、私も子供のころから記憶力がいいとよく言われたが、息子を見ても、そう思う。妻は、ちょっと見ただけで覚えられるのでずるい、と言っていた。
ただこの記憶力、勉強にフルに生かせればいいが、しょーもない知識をよく覚えていて「記憶領域の無駄遣い」と私もよく言われたが、息子にも同じことが当てはまる。

子供のころは「記憶力がいいね」と言われると、「思考力はないけど、丸暗記だけは得意だね」と言われたようで、はなはだ不愉快だったが、――もちろんこれは私の被害妄想に近いが――記憶力があるということは「学業という名の点取りゲーム」では有利なので、息子氏にはぜひフルに利点を生かしてほしい。

世間一般で言われている通り、「遺伝半分、環境半分(実際には6:4くらい?)」というのは、当たらずとも遠からずのよう。
子供のころは「家柄」なんて言葉を聞くと、「クソみたいなこと言いやがって」と反発したものだが、いまは科学的に「家柄も無縁ではない」ということが判ったわけで、昔の人の経験則的からきた考え方は当たっているということか。

「親ガチャ」の反対で「子ガチャ」という言葉もあるくらいだそうだが、そういうのを言い出せばキリがないんだろうなと思う。
まあ、この表、見方によっては環境の影響も大きいので、環境さえ与えれば、大きく変われるというふうにも捉えることができる。
遺伝の要素が大きいと捉えるか、環境で変わる要素が十分にあると考えるかで、その子の人生は大きく変わるんだろう。

小説が面白いと思ったら、スキしてもらえれば嬉しいです。 講談社から「虫とりのうた」、「赤い蟷螂」、「幼虫旅館」が出版されているので、もしよろしければ! (怖い話です)