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上堂がカラスの死体を見ていた。 夢だ。小学生の上堂がカラスの死体を見ている。 上堂…
幼い頃のことはほとんど覚えていない。 二歳児の頃、誕生日が一年に一度だという説明を受…
アナログ時計の針を掴んで、ぐるぐるとやった。 時間の流れに焦りを感じて時計だけでも時…
たまに、対象はひどくあやふやに、しかし感情としては明確に誰かを殺してやるという気になる…
病院終わりに上堂と待ち合わせしていた。 薬が増えて主治医が変わるらしい。らしいという…
頬にできたニキビが喋りだした。 幻聴なのは分かっている。 曰く、私は日本に生まれて…
徒歩圏内の書店に行った。 平積みになっている漫画が軒並み主人公が凄惨な過去の加害者へ復讐をおこなうものだった。 こういうのが流行っているのかと思った。 一時期の異世界転生みたいなものかと思ったが異世界転生作品は今でも生き残ってるものもあるから、一応頭のなかで「一時期って言ってごめんなさい」と謝ると、たぶん幻聴の誰かが「きっしょ」と返事をした。 やった側は忘れるとよく言うが、逆にやられた側はそのままだものな、と書店の文具コーナーで消しゴムを買って帰りつつ考える。
上堂という友達がいる。 上堂は口と頭と性格が悪くて根性も腐っているので、他人に不幸が…
街中で目がバキバキのおばさんに話しかけられた。 宗教を広める仕事をしている人だった。 …
深夜のバス停で知らない人に話しかけられた。 たぶん泥酔しているらしかった。 ねねね…
お弁当を食べていたとき、米粒がひとつひとつ何かの赤子である想像をして嫌になった。 魚…