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みししみし
徒歩圏内の書店に行った。
平積みになっている漫画が軒並み主人公が凄惨な過去の加害者へ復讐をおこなうものだった。
こういうのが流行っているのかと思った。
一時期の異世界転生みたいなものかと思ったが異世界転生作品は今でも生き残ってるものもあるから、一応頭のなかで「一時期って言ってごめんなさい」と謝ると、たぶん幻聴の誰かが「きっしょ」と返事をした。
やった側は忘れるとよく言うが、逆にやられた側はそのままだものな、と書店の文具コーナーで消しゴムを買って帰りつつ考える。
フィクションにおける加害者が悪辣で非道でとことん胸糞が悪いのは、きっと一種の理想や願望なんだろう。
やった側が成長しある地点で自分を恥じて善良な大人になったことを認めたくないのだろう。
加害者にも自分と同じくなんの成長もなくあってほしいんだろう。
悲しいことだ。
とても気分が重くなった。
その旨を上堂に連絡してみたら半日後に既読がついて「おっぱいぱい」と返信が来た。
何だか脱力した。
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