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【#1】ル・コルドン・ブルー・パリに入学してみた。オトナのフランス留学事情。

こんにちは。TOMOKOです。
前回のNOTEからだいぶ時間が経ってしまい、世界は目まぐるしく変化しました。
結局のところパンデミック以降の私のライフスタイルも、自分の意思によって激変することに。

前回は、外資系企業ワーカーが副業でスモールビジネスを起業したはなし、
今回は、その2年後の続きです。

50代ラストの決断。
「ル・コルドン・ブルー・パリに入学してみた。」
意味不明な勇気と共に「今まで開かないと思っていたドアを開けたとたん、不思議とね、その次のドアが開くんだよ。」と実感を込めて
ビジネスパーソンが知っておくべき、シニア視点の料理留学 
#やってみた  を、ふりかえりのnoteマガジンで。


Post-pandemic. その生活いつまで続けるの?

コロナ禍のリモートワーク
半導体不足の影響
ウクライナ情勢
上海ロックダウンの追い討ち影響
急激な円安経済動向

コロナ禍は、人それぞれ、受け止め方違うと思うけれど、
私個人の視点では、人に迷惑をかけない自分なりの感染対策で、あまり抑揚のない、季節感のない、言うなれば見えない危機にいつも予防対策する安静時間のようなものだった。それは、どんどん自らをコンフォートゾーンに置くことになったような気がする。。
このまま大人の事情を貫けば、この先の時間もわたっていける。行けるよ、でも、私の残り時間、成長が見えない。ついにこの言葉が、頭によぎった。

もし今日が人生最後の日だとしたら
今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?
If today were the last day of my life,
would I want to do what I am about to do today?

スティーブ・ジョブズ

この問いかけの答えが「いいえ」という日が何日も続くようであれば、何かを変える必要がある。

Back to the school. 学校に行こう。

私は、仕事を言い訳に、今まで後回しにしてきたことがたくさんある。
その中でも、もうこれ以上先延ばしにできないこと、がある。
残りの時間は、知力と体力と両方衰えて行く一方だからだ。
若い時のようにパッションだけでは、
まかり通らない事情もあちこちに顔をのぞかせてくる年頃なのだ。
人生100年とはいえ、ぐずぐずしてはいられない。
そうだ、学びだ。学校に行こう。
もちろんそれは通過点で、終着点ではない。

学びの投資先は、「海辺の週末・ファームTOテーブルをホストする」というコンセプトで2012年に自分で立ち上げたマイクロカンパニー。

SDGs時代をいち早く先取りして、サステナビリティとダイレクトトレードを実践するチョコレートメーカーに2012年に友人を介して知り合った。
華麗な弁護士経歴を捨てて、カカオ農家とダイレクトに向き合いスモールビジネスオーナーへの大転身した、ショーン・アスキノジー氏。

持続可能なカカオビジネスにコミットする彼の姿勢に、とても共感して、彼の作るビーントゥバーチョコレートを輸入するところから始めた私の副業ビジネスである。


ビーントゥバーチョコレートという、クラフトフードに関わるライフスタイルを模倣するうちに、そのメーカーのクラフトマンシップ=職人魂が、私の「ものづくり」への憧れを一層強めることとなった。詳しくはコチラ「自己紹介」を。↓

というわけで、外資系IT企業に務める傍ら、副業となった食品輸入と卸業。
Bean to Bar チョコレート輸入を続けてきたけれど、
コロナ禍を経て、円安、物価上昇と、
思い切り向かい風の食品輸入の副業は、今や空中分解しそうに中途半端。
今後どうするか、
パンデミックのさまざまな影響を被り、改めて今後を考える時期がきていた。
次のステップは、自分自身の新たなスキルアップしかないの考えに至る。

目標は、アルチザンブレッドベイカー(パン職人)の技術習得と、
インターナショナルに通じるDiplôme 修了証書取得。
なぜ、パンなのか?
チョコレートと同じ共通原理のものづくりで興味があったから。

・ビーントゥバーチョコレートは、カカオと有機シュガーのみ、のシンプルな材料のみで、自然科学的な根拠による液体の結晶化で出来上がる発酵食品。
・トラディショナルなパンは、小麦粉と水と塩のみ、のシンプルな材料でこれまた、自然科学の化学反応で焼き上がる発酵食品。

両食品とも発酵プロセスがとても興味深いし、何よりアウトプットが美味しい。

30年間、グローバルカンパニーでずっと仕事してきて、もう立派な大人なわけだし、インターナショナルクラスの教育機関で学びたいというグローバルな欲が出る。ならば、
目指すは世界のル・コルドン・ブルー

TOMOKO in Paris.行くならパリだ。


私が知っているル・コルドン・ブルーは、東京代官山と神戸にあった。
パンデミックにより、ル・コルドン・ブルー日本校の閉鎖を知って愕然としたが、気を取り直して、ル・コルドン・ブルー卒業生にも話を聞いてみた。
ただ、当時コロナ禍もあって、日本での受講はほぼ不可能で、海外校の情報はネットで得られる情報以上のものがなく、ネットに募集要項が上がっている各地域のプログラムに直接申請開始をして回答をえるより、他に方法はなかった。
後日談ではあるが、入学してから香港出身のクラスメートに聞いた話。

彼女は香港で、ル・コルドン・ブルー春期集中コース(2023年4月から6月)パリ校入学申請を、2022年5月から開始した。
結果、入学申請を始めてから入学許可通知を得るまで非常に長いプロセスとなったと言っていた。
私のケースは後述「LCBP(ル・コルドン・ブルー・パリ)入学申請プロセス」の段落にて。

ル・コルドン・ブルー・ジャパン主催、外部会場でのワークショップにて
エグゼクティブシェフ
ジル コンパニー


一方で、本職務のIT業務上は、当時実行していたグローバルセールスプログラムのプロジェクトが目指す2022年5月の契約締結完了の目処がつくまで。と心に秘めた、2022年の年明け。
そんな中、どんどん世界状況は変わっていく。
フランスはちょうど、新型コロナ規制緩和の第2段階へ、入国規制も2月12日に緩和された頃。さらに、その後、
フランス衛生緊急事態終了、2022年8月1日以降、フランス入国時の検疫手続き撤廃。その結果、2022年8月1日以降、フランスへの渡航者に対してこれまで適用されたルールが撤廃された。
完璧なタイミングだ。今を逃す手はない。と思った。
行くならパリだ。

パリ市内凱旋門屋上から見た
エッフェル塔 シャンパンフラッシュ

Vacance en Provence. 南仏語学留学記


コンフォータブルな生活と引き換えに、最後のチャレンジ。
周りの皆は、行き先がフランスと聞いて少し驚いた様子。意外なのではなく、今までの勤務先は全部米系企業。ビジネス渡航先がシカゴ、シアトル、サンノゼ、サンフランシスコ、米国西海岸本拠地が多く、むしろ留学先はアメリカならば自然の成り行きだったであろうが、でも選んだのは欧州、ビジネスでも馴染みのないフランス。
とはいえ、
ル・コルドン・ブルー・パリ校に入学希望なのだから、
日常生活にたえうるぐらいの仏語を習得するのが、フランス留学の礼儀である。と思い、学生になる心づもり。
さて目の前の、ロングバケーション(あー自分で言っちゃった)
今までしたことない初、しかもシニアの!海外留学。
まずは語学学校探し。
遠い昔、学生時代に第二外国語にフランス語を選択したにもかかわらず、全く身に付かなかった経験をもとに、正直フランス語レベルA0からの出発。
学習レベル自己申告時で気をつけるべき点は、
授業で一応単位取ったのでA1ですとか言って、
見栄張ってレベルを上げて言うと現地でろくなことにならない。ということ。
大人になると、過去の失敗からえた教訓と、恥じらいの喪失による揺るぎない自信を持って。A0でお願いします。

最終目的地はパリ。憧れのパリ。どうせパリに行くのだから、パリ以外での、日本人が少ない地域での語学留学を希望した。

Passage des Panoramas 内
Canard & Champagne(パリのビストロ)

最初からパリに行くと、誘惑が多すぎて勉強に集中できないカモと、自分を律することに弱気な自分に、
1. トゥール、
2. リヨン、
3. エクスアンプロヴァンス
が候補に上がった。

1.  トゥールは、フランスの中でも一番綺麗なフランス語が身につくのだそうだ。
美しい古城のある洒落た街並みのインスタグラムを見てため息。
比較的、年齢層の若い学生が多い印象。私、浮くだろうな。

2. リヨンは、美食の街だから、放課後が充実するのは間違いない。
でも、リヨンの語学学校を吟味して秋に出発するには若干時間不足だった。
フランス政府認定校があるか?
年末の休暇による影響でカリキュラム時間数が不足しないか?
通学しやすいか?
同時に滞在中のアパルトマンが守備よく手配できるか?の条件が合わず。

3.  エクスアンプロヴァンス。
知らない。でも、南仏プロヴァンス地方はアヴィニョンを拠点に、シャトーヌフデュパプや、カルパントラ、サンレミ、ゴルドなど、過去に料理休暇で3度ほど訪れているので、他の2都市より馴染みがある。
マップを見るとそう大きな都市ではないが、市街地中心にApple storeがある。ならば学生は多そうだし、ネット環境に繋がらないリスクはない。英語も通じるだろう、しかも、良い具合に滞在先も確保できる。
決定。やはり、南仏は全てを知り尽くした大人の雰囲気がある。と勝手に定義して、ここに決めた。

結果、通学期間5週間の後半、季節がクリスマス休暇に向かう期間のため、生徒数が少なかった理由により、私にはこの上なくとても良い選択だったことをあとで実感することになる。

5週間滞在した、プライベートスタジオは、ホストのマダムが同じ敷地内に住まわれていて、クリスマスにはお茶とケーキをご馳走してくださった。
伝統的なプロヴァンサルな住居は、白い梁の美しい部屋だった。
ただ一つ、冬の南仏はすこぶる寒かった。

エクスアンプロヴァンスTGV駅


パリのシャルル・ド・ゴール空港から、TGVに乗り継ぎ
降りたったエクスアンプロヴァンスの駅。
おそらく人生最後のフランス留学が始まるところ。
まずは語学留学に 南仏へ。

To be continued.  続く。(あとがき)

今後のマガジン目次予定。(続く)
今回はちょっと久しぶりで、前回までのあらすじを頑なに言い訳のようにつらつら書いてしまいましたが、次からは、写真多めnoteでゆるく行きます。フォローしてその後も見守ってくださると嬉しいです。

  • コロナ収束、フランス入国解禁。南仏生活編。(2022年11月)

  • 語学留学って。

  • 外国人留学生として、南仏での生活や学習についての留学生活記

  • 帰国して、ル・コルドン・ブルー・パリ入学申請プロセス。(2023年1月)

  • ル・コルドン・ブルー・パリ入学許可通知。

  • ル・コルドン・ブルー・パリオリエンテーション

  • 外国人留学生としてパリでの生活や学習についての留学記。(2023年4月)

  • ル・コルドン・ブルー・パリで学んだ料理のレシピ紹介。

  • 同じクラスの友人やシェフそれぞれの印象や思い出。

  • 卒業後について考える。

続きはこちらから。


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