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ガソスタで聞いた!脱炭素化のニュース

日々報道の続く2030年のガソリン車問題。東京都の5年前倒しの発言に対し、反応は冷ややかだ。

以前も東京都は、商用車やディーゼル車に関して、都内の排気ガス規制を強めたこともあった。当時は、住民に直接関係無い車両(物流の観点からは関係ないわけでは無い)が、賛成派が多く実際に平成15年から規制続いています。

それが決して悪いことではないですが、今度のガソリン車規制は直接住民に影響が出る話になっています。

過去のブログで「CAFEからクルマの未来を想像する」で調べたグラフがあるので、少し目を通しておきたい。

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※「乗用車燃費規制の現状と論点について」というPDF資料から抜粋

国土交通省と経済産業省の考えた内容が記載されているこの資料を見る限りは、既存のガソリン車は50%となる予想をたてています。

普及率ということは、既に所有しているクルマを含んだ話になっているので、新車に限定した2030年のガソリン車に関する発言を混同してはいけないといえます。

また、カーボンフリーを目指すにあたり、ハイブリッドを除外した、中途半端な戦略と言われることも、しばしば見受けられる状態だが、充電スポットの増設が急務ということに変りはない。そのためか、クルマというだけでガソリンスタンドで充電できるようにすべきなど言われています。

実は、私は、18歳から災害拠点にも指定されているガソリンスタンドでアルバイトをしていました。当時社員だった先輩が、ガソリンスタンドの運営にたずさわるようになり、常務や、社長になっているのですが、これらの話を偶然話す機会がありました。

ガソリンスタンドと電気ステーションが共存しにくい理由や、水素ステーションが設置しにくい理由もあり、以前のブログで紹介しています。

ガソリンスタンドと充電ステーション

2030年ガソリン車問題と水素燃料

やはり、ニュースになる以前からこの話題を話すことが多かったようで、危機感は強く持っている様子でした。

今回、東京都が発表した、EV化を前倒しにする話もありましたが、5年前後のサイクルでモデルチェンジが行われることが多い自動車業界において、5年「も」前倒しにするというのは、あまりにも無謀な発言であるという認識は変わりませんでした。概ね、業界内の反応は冷ややかだったという結論でよいでしょう。

とりたて最近話題なのは、ハイブリッド車がどう取り扱われるかに関して報じられることが多いように見受けられます。自分の車はどうなるんだ?と思っている方も多いのではないでしょうか。

まず、モーターのアシストを利用して走行するハイブリッド車という認識は間違いではないが、その基準を一般の方は調べたことがあるでしょうか?

実は、車検証の型式の欄には排ガス規制を意味するものが記載されています。

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※保険会社のチューリッヒより抜粋

ハイブリッド車としての登録は、「AAA」、「CAA」、「DAA」の3種類があることが分かります。

例えば「日産ノート e power」ですが、型式は「DAA-HE12」となっています。したがって、平成17年基準排出ガス75%低減レベルのハイブリッド車という扱いになります。

ハイブリッドというモデル名が付けられているわけではありませんが、れっきとしたハイブリッド車という説明ができるわけです。

「30年代半ば」実現目指す 脱ガソリン車、検討本格化―経産省

上記のニュースように、水素燃料車、プラグインハイブリッドなども含まれ話がされていると記載がされていますが、逆を考えるとハイブリッドでも基準に満たないものに関してはガソリン車と同様に扱うとも考えられます。

概ねこれらの型式であれば大丈夫だとは考えられますが、クルマを10年で乗り換え、というサイクルで考えている事の多い経済産業省や、国土交通省の資料を見る限り、「AAA」のような排気ガス規制のハイブリッド車がどうなるかは分からない状態といえるのではないかと考えてもよさそうです。

ここまで踏み込んだ説明は少ないですが、これが、ハイブリッド車でも規制の対象になる可能性があるといわれる根拠なのであろうと推察します。

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