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JR東日本パスの旅。東北ぐるっと旅行

10月14日は「鉄道の日」。さらに今年は鉄道150周年。それを記念してJR東日本が新幹線、特急自由席乗り放題、4回までは指定席も使えて22,500円という神切符、JR東日本パスを発売しました。それを利用して東北をぐるっとする旅に出かけました。

10月14日。仕事を定時で切り上げ、いったん帰宅。シャワーを浴びて、仕事用から前日に準備した旅行用リュックに変えて出発。上野駅へ向かう。上野駅の駅弁はほとんど品切れていたが、何とか崎陽軒のシウマイ弁当を確保。

それにしても上野駅の旅情感は異常。特に北に向かうのは上野駅。これは日本人に染み付いたDNAのような気もする。出稼ぎ労働者の方々含めた歴史と石川さゆりのなす技なのでは。

旅情を駆り立てる電光掲示板

上野発の東北新幹線で北へ。一ノ関へ向かう。この日は一ノ関のビジネスホテルで宿泊。

翌日は一ノ関から平泉へ。車掌さんが鉄道150年についてのアナウンスをしていてなんだか感動した。8:00少し前に平泉駅着。そこから中尊寺へ向かって歩く。25分くらい歩いて中尊寺に到着。あの有名な金色堂までは結構な急坂を歩く必要がある。

月見坂というらしい

金色堂は撮影禁止。いかに極楽浄土といえどもその当時に金箔を用いてお堂を作るのはなかなかだと思う。それがこうして現代にも残り、美しい建造物や栄華を伝えていることは素晴らしいこと。金色堂だけではなく、中尊寺全体が厳かで雰囲気のある場所であった。

金色堂

中尊寺を後にして、駅へ戻りながら毛越寺へ。ピーク時には中尊寺よりもお堂や塔があったそうだが、火災によってほとんどが焼失してしまったそう。それでも美しい庭園だった。空が抜けていて気持ちのいい空間である。

毛越寺の入口

毛越寺の庭園

平泉駅から一ノ関駅へ戻り、新幹線で盛岡へ。この新幹線移動がJR東日本パスの強みである。盛岡にはちょうどお昼ごろに到着。盛岡といえばわんこそば・冷麺・じゃじゃ麵の三大麺が有名。盛岡で食事できるのは一度だけなので、観光案内所に行って話を聞いて冷麺へ。焼肉も食べられる焼肉冷麺。めちゃくちゃ美味しかった。

冷麺。写真が綺麗に撮れなかった。

食事に満足し、市内観光。まずは盛岡城址公園。南部藩が治めた盛岡城の跡。少年時代を盛岡で過ごした石川啄木は学校を抜け出して、この公園で本を読んで過ごしたりしていたらしい。後世に名を残す人は多少の悪さをするものなのかもしれない。

城址公園から少し歩くと岩手銀行赤レンガ館。少し前まで実際に銀行業務を行っていたというから驚き。受付をしていたのが岩手銀行の総務部の人だった。青空に赤レンガが見事に映える。こうした建造物は丁寧に後世に伝えていってほしい。建物自体に歴史があり、その歴史の背景には当時の社会や風俗があり、現代に引き付けて考えることができるから。もちろん美しい、綺麗という理由も立派。

赤レンガ館。ちょうど晴れたので綺麗に。

バスを乗り継いで続いて訪れたのは原敬記念館。地元では親しみを込めて「はらけい」と呼んでいるらしい。今年の初めに中公新書の『原敬』を読んでからずっと訪れてみたかった場所。

原敬記念館。中は充実の内容

西園寺公望や山県有朋といった偉人たちとの書簡が実物で展示されており、近現代史好きとしてはたまらない空間であった。当時の人々の息遣いが聞こえてくるようだった。この原敬記念館訪れたツイートを中公新書公式アカウントがリツイートしてくれて、なぜか西村経済産業大臣がいいねしてくれてビックリした。

原敬記念館から再びバスで盛岡駅へ。ここからは4時間の電車移動。まずは秋田新幹線で秋田へ。秋田新幹線は初乗車。そこから羽越本線で酒田へ。乗り継いで鶴岡へ。鶴岡で宿泊。さすがに疲れた。ぐっすり寝た。

秋田新幹線初乗車

翌日はレンタカーを借りる。まずは加茂水族館へ。クラゲで有名なのは知っていたが、日本海沿いに立地するその景色も素晴らしかった。「クラネタリウム」というクラゲを展示しているゾーンはこれぞ加茂水族館というべき美しいものだった。

クラゲ
クラゲ②

水族館や動物園よりも美術館や博物館のほうが興味ある僕でも「水族館いいな~」と思わせてくれる水族館だった。

加茂水族館から見た日本海。奥は鳥海山。

加茂水族館を後にして、そこからは酒田へ。北前船の寄港地であり、米どころ。その米を保管している山居倉庫を見学。歩いて豪商・本間家の旧邸宅へ。山居倉庫も本間家旧邸宅もそこに生活があり、産業があり、古きものを丁寧に保存して、後世に伝えている。素晴らしいことだ。

山居倉庫
本間家旧邸宅

山居倉庫にある簡易の観光案内所で「港でお祭りみたいなことをやっている」と聞き、酒田港へ。お昼ご飯は海鮮丼。美味しかった。

海鮮丼

再び鶴岡へ戻る。鶴岡は酒井家が入庄して今年で400周年とのこと。庄内藩を治めていた酒井家は江戸時代に領地変更の指示を幕府から受けたにもかかわらず、庄内藩の人々が嘆願をして結局留まったという歴史があるとのこと。それだけ庄内の人々から愛され、信頼されていたということ。

まずは致道博物館へ。鶴岡の歴史をすべて盛り込んだという感じ。歴史的な建造物を一か所に移築し、鶴岡の歴史を学べるように構成されている。建物はもちろん、内部の展示や庭園の美しさが際立つ。

致道博物館。これは元警察署だったそう。
他にも建物がある。

そこからは歩いて致道館へ。致道館は酒井氏が作った藩校。東北に現存する藩校は致道館だけとのこと。内部には戊辰戦争の歴史が紹介されており、改めて奥羽越列藩同盟について学びたいと思った。

致道館
致道館②

レンタカーを返却し、鶴岡駅へ。実は今回の東北旅行で最も楽しみにしていたといっても過言ではない特急いなほへ乗車。

特急いなほ

入念に予約して海側の座席を指定しておいた。電車が進むにつれて日が沈んでいくのがわかる。美しい。時の流れを体感できる時間であった。有名な笹川流れを通過し、新潟駅へ。


鶴岡を出た頃
新潟に近づくに連れ沈んでいく太陽

帰りの東京への新幹線までは1時間半ほど時間があるので、寿司を食べる。

寿司

新幹線の構内ではNew Daysが駅員総出で駅弁、飲み物、お菓子、お土産の販売にいそしんでいた。22:00頃帰京。

今回回った場所はすべて初めて行った場所だったので、本当に楽しかった。次回はどこへ行こうか

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