9泊11日バルト三国+フィンランドサウナ旅行記(2024.11)
2年前、フィンランドとエストニアに初めてサウナ旅行に行きました。その時は12月のバルト海に飛び込み命からがら帰国しました。
今回は9泊11日で4カ国、合計17施設のサウナを周るというサ旅をしてきました。普段のサ旅のペースからするとかなり少ないですが、これには理由があります。
バルト三国へ向かう
2年前、冬のバルト海に沈みかけた私。
バルト海に負けたままでいいのか。忸怩たる思いを抱え、この2年間を過ごしてきました。日本でもCIO(カプセルイン大塚)の3段目、ゆいるの最上段、オールドルーキーでの毎日の立ちサウナとトレーニングを重ねてきました。
年間500回はサウナに行ってるし、さすがに世界と渡り合えるはず。
それにしてもバルト海には入ったけど、バルト三国行ったことなくない?(前回エストニアだけちょこっと行った)ということでバルト三国に行ってきました。
「令和の東郷平八郎」としてバルチック艦隊を撃破しに向かいます。
しかし、惨敗です。世界は広い。
今回の旅程
今回の旅はよく一緒にサウナに行くおじさんとの2人旅です。まず、東京からフィンランドの首都ヘルシンキに飛び、そこからリトアニアの首都ビルニュスへ更に飛びます。ビルニュスでレンタカーで北上してエストニアを目指します。エストニアでレンタカーを乗り捨て、エストニアからフェリーでヘルシンキに向かい、ヘルシンキから東京に戻るというものです。
合計9泊11日。
かなり前から予定を調整し、3連休と有給、週末を組み合わせました。
東京で決めたのは行き帰りの飛行機と初日の宿のみ。あとは全部現地で調べてふらふらしようというフリーダム旅行です。
ちなみに、EUで運転するためには国際免許証が必要です。国際免許証は有効な日本の運転免許証さえあれば、試験場にいけば2,350円で当日取得できます。私は今回初めて取得しました。(ハワイだと日本の免許証だけでOK)
出発前
今回もFINNAIR
まずはラウンジで泥酔して長時間のフライトに備えます。
リトアニア編
ビルニュス到着
くっそ遠い。腰が死ぬかと思った。
EUで初の運転。リトアニアは老人しかいないんかっていうくらいみんな運転マナーがいい。割り込みとかないから運転もかんたん。ただし、左ハンドルで右側通行の日本と逆だから曲がるときにウィンカーじゃなくてめっちゃワイパーだしちゃった。
1.Garo Fabrikas 🇱🇹
ビルニュス到着と同時に向かったのがGaro Fabrikas
Googleで探して向かいました。
かなりよかったです。サウナは全裸でも水着を着て入ってもよく、男女混浴です。
我々が入っているときも全裸で入っている女の子もいましたが、不思議とエロい感じはせず風景のようでした。ウィスキングもお願いすればできるようで、ウィスキングをしてもらっている人もいました。
ロウリュはストーブの上の方の箱を開けて水を投げ込むスタイル。旗みたいなのを回すと部屋全体に蒸気が行き渡る仕組みでなかなかおもしろかったです。
家族で来てる人もいたり、新し目できれいな施設でした。一発目からいい感じ。
外気浴で明らかにマリファナ吸ってるやついたなw
疲れて死にそうだったのでこの日はここだけで気絶。
2.Thunderstorms bath 🇱🇹
せっかくリトアニアまで来たんだったらウィスキングを受けてみようということで予約してみました。しかもスモークサウナ。私は初めてのウィスキング体験。
おだやかなサウナマスターによるウィスキング。ウィスキングは食わず嫌いしてたんだけど、完全にぶっ飛びました。
感想は「なにこれ。。。こんなのはじめて。。。」
はじめてでいうと、塩水のロウリュもここで初めて経験しました。白い煙で満たされて息を吸うと塩味がします。
サウナマスター(ウィスキングやってくれた人)は日本にも行ったことがあるらしく日本のサウナの話なんかで盛り上がりました。
気絶するくらいキマってしまって人生最高サウナをいきなり更新しました。最高すぎる。
最後は毛布に包まれて放置されるんだけど全然寒くなくてめっちゃ気持ちいい。
ウィスキングは3セットでトータル1時間以上サウナの中にいることになるのでえげつない体力の削られ方をします。この日は帰りの車で心配になるくらいフラフラになって帰宅とともに気絶するように就寝。
ラトビア編
普段では考えられないスローペースでのスタート(ここまで2日で2施設のみ)に自分でも不安を覚えつつもいざラトビア。リトアニアからラトビアへ陸路で向かいます。
ラトビアだけは国際運転免許証で運転ができず、在ラトビア日本領事館に申請してラトビア国内での運転許可証を発行して貰う必要があります。まじで知らんかった。
これはラトビアがジュネーブ条約に加盟していないためとのこと。これまじめんどいからなんとかしてくれ。
3.Pirts Nr.1 🇱🇻
ラトビアの一発目はPirts Nr.1というバルト三国で一番大きな薪ストーブと噂のサウナへ。ウィスクでみんな体中ひっぱたいててとにかく最高。めちゃくちゃいい。
休憩スペースでビールも飲めるしマジでいい。最高。
確かに薪ストーブ死ぬほどデカくて、薪ストーブの大きさがCIO(カプセルイン大塚)のサウナ室くらいありました。バカだろ。
そんだけデカいので熱さは強烈。マジヤバイ。
4.Sauna "Sparģeļu" 🇱🇻
行き先は決めてなかったので色々探して行ってみた中の一つ。
日本含めて1,000施設以上のサウナを巡ったけどダントツの最下位。
サウナ室はめっちゃよくてフィンランドでよく見る感じの上から水ぶっかけスタイル。それを補って余りあるその他のマイナス点。
まずそもそもやってない。ベルを鳴らすと魔女みたいなババア(香水が激きつい)が出てきて「サウナ??入るの??」とか聞かれる。
案内されたけどなかなかカビ臭くてすごいとこだった。サウナ室はいい。
水風呂がまじで黒湯かよっていうくらい汚い。水風呂に入れなかったサウナはここが初めて。入ったら今後の旅に支障をきたすのではと思い断念。
ラトビアに行く際は是非チャレンジしてみてください!
5.Ku-Ku Pirts 🇱🇻
Googleの情報をもとに、9時から開いてるはずなので10時に行ったら開いてない。
電話したら「いつ来るんだ?」と逆質問。「15分以内には行けるからいつでもいいぜ」ってどういうこと??
夕方に再訪する旨伝えて再訪。
再訪すると兄ちゃんが一通りサウナの説明をしてくれて、
「じゃ、おれ帰るから、鍵は閉めてここに置いといてくれよな!」
自由すぎるだろ。そしていきなり電話してきた謎の外国人を信頼しすぎだろ。
とか言って消えてしまった。ということで2人で完全貸切。ロウリュも勝手にできるし、水風呂もあるしでなかなかいい。
6.Pirts Nr.1 🇱🇻(再訪)
Ku-Ku Pirtsも良かったんだけど、Pirts Nr.1にSauna "Sparģeļu"がゴミすぎたために口直しも兼ねて再訪。昨日とは違って、女性とサウナが入れ替えだった。こちらは基本女性用のようで、昨日よりもやや温度が低かったけど、ロウリュすると鬼アツ。
この日はここの食堂で飯。ロシア料理で美味しかったな。食堂はあんまり英語が通じなかった。この日はやっと3つサウナを周れた。ウィスキング受けなければこのくらい動けるのよな。ウィスキングがやっぱり体力の奪い方半端ない。
7.Saimniekapirts & SarmaSpa - pirts un pirtnieka pakalpojumi 🇱🇻
さて、ラトビアでもウィスキングを受けてみようということでこちらを予約。
お湯が沸かしてあって、まず風呂で身体を温める。温まったら池に入って再度風呂へ。もうここだけでバチキマりしてしまった。
肝心のウィスキングはラトビア式は完全に全裸でやるんだということで全裸で受けることに。
サウナで一通り温められたあと、全裸で池に連れて行かれておじさんに浮かせられる。不思議な時間。リラックスしろって言われたけど、いくらサウナで温まってても水がさすがに冷たすぎるだろって感じはあった。
リトアニアとは違って、ウィスクで体をシバかれたあとに、サウナマスターにはちみつを身体中に塗られてハーブソルトのスクラブでマッサージされるスタイル。
ここはウィスクで体をシバく力が半端ない。普通に痛いレベルでビシバシくる。ただしここもぶっ飛び。気絶するくらいキマる。
この日も疲れすぎて1軒のみ。やっぱりウィスキングやばい。
8.Ziedlejas 🇱🇻
ウィスキングの魅力にはまった我々は更なるウィスキング体験を求めて次の国エストニアに向かう途中のZiedlejasという施設を予約して向かいます。ほんとにこんなとこにあんのかよというレベルの道を抜けてたどり着きました。
死ぬほどオシャレ。
ウールで包まれたサウナ室でウィスキングを受けます。温度はかなり低めで60℃くらいなんだけど、とにかく長い。1時間半くらいウィスキング受けたり、はちみつ塗られてマッサージ受けたり。
もう熱くて耐えられない!!
というくらいのタイミングでちょうどよく水をかけられて落ち着かされる。焦らして焦らしてというサウナ体験で最後出てからは完全に気絶。宇宙まで飛ぶ感覚。
リトアニアでサウナ過去最高を更新したけど、ラトビアで更にそれを超えた。まじやばい。完全に過去最高。
エストニア編
ラトビアでのウィスキングを経て、いざエストニア。
エストニアはどうせなら変わったところに行ってみようということでパルムというどんな街かもまったくわからないところに向かいました。
9.Wasa Resort 🇪🇪
パルムでは今回の旅で初めてホテルに宿泊。ホテルにサウナが付いてます。サウナは3つでプールに浮かぶサウナ(60℃)、ドライサウナ(80℃)、スチームサウナ(45℃)です。
プールに浮かぶサウナは映えるけど、ガラス張りなのでロウリュをすると曇ってしまうからなのかロウリュもできず、温度もクソ低いので誰も入ってませんでした。私もはいってみたけどなんかよくわからない感じでした。
メインはドライサウナですね。セルフロウリュ可能でエストニア人も入ってて色々話しました。日本にもサウナはあるのか?と聞かれて、だいたいのサウナがフィンランド式だと言うと目つきがかわり、
「おいおい、フィンランドとエストニアを一緒にするんじゃねえよ。舐めんじゃねえぞ」
みたいなこと言い出して、「お前らにバルトを教えてやる!!」と言い出して激烈ロウリュがスタート。
これがバルチックロウリュ。。。
バケツ1杯を短時間で消費しきり、完全に撃沈。
外で休憩しているとバルチックロウリュマンがやってきて色々教えてくれました。彼はエストニアの首都タリンから旅行で来ているらしく、エストニアでオススメのサウナも教えてもらいました。
師匠、私もバルチックロウリュ(ただバケツ1杯をぶちかけるだけ)を覚えたのでこれで戦えそうです。
ところで、あのバルチックロウリュマンは何だったのか。
10. Kalma Saun 🇪🇪
バルチックロウリュに撃沈させられ、首都タリンに向かいます。
タリンは2年前にも来ていてその時の1発目、エストニア最古のサウナKalma Saunがめちゃくちゃ良かったので再訪。
アジア人は珍しいのでめっちゃ話しかけられます。タンペレからこのサウナに入りに来たというビリーと仲良くなりました。
「日本人はチョロチョロサウナストーンに水かけるよな?石の温度が下がらないようにするからそれが正解だぜ」
「エストニア人はロウリュの水にオイル垂らしたりして香りつけるけど、フィンランドじゃあんまやらないんだぜ」
とか色々教えてくれました。
11. Iglupark 🇪🇪
パルムのホテルで死ぬほどロウリュをしてくれたやつに教えてもらったのがここ。とにかくオシャレ、水風呂はバルト海。なにげにこの旅で初のバルト海。
タリンの街がとにかくめちゃくちゃかっこいいし、海辺がオシャレすぎる。こちらはおじさん2人なのに。
12. Airbnb in Tallinn 🇪🇪
Airbnbで宿をとっていましたが、タリンの宿はサウナ付き。とてもいい家でした。
フィンランド編
エストニアを経てフィンランドへはフェリーで向かいます。バルト海を渡り、スカンジナビア半島へ。バルチックロウリュを携え、スカンジナビア半島陥落を目指します。
13. Tervanokan Satama - Sauna 🇫🇮
どうせだったら湖に入るとかしたいよねということで空港から北のTervanokan Satamaという湖の畔にあるコンテナサウナへ。
フィンランドは正直もういいかななんて思ってたけど舐めてた。地元の人ばっかりでめっちゃいいサウナでした。
そしてとにかくフィンランドはロウリュがやばい。バルチックロウリュを覚えたのでロウリュしていたら、フィンランド人にラドルを奪われ、スカンジナビアンロウリュをぶちかまされました。1セットで3杯分くらいのバケツの水をぶちまけるという狂ったペース。
てかおい、ビリー!フィンランド人はチョロチョロかけるんじゃねえのかよ!!ロウリュで殺されるとこだったぞ!
連携プレーみたいに水がなくなったら持ってくるやついるし、1分に1回くらいのペースでとんでもない量の水ぶちかけるし熱さが尋常じゃなかった。
14. Kotiharjun Sauna 🇫🇮
こちらはヘルシンキ最古のサウナ。とにかくかっこいいし、外で飲むビールが最高。ピースフルな環境を味わえるのもいいね。
15. Löyly Helsinki 🇫🇮
ここは新し目のオシャレサウナ。水風呂はバルト海。2年前の12月に来たときはバルト海が凍って流氷みたいなの流れてくるし、海は荒れてるしでマジ危なかったけどこの日は穏やか。
写真でもわかると思うけどとにかくオシャレ。男女水着の混浴サウナ。
16. Airbnb in Helsinki 🇫🇮
今回ぶったまげたのがヘルシンキのAirbnbで借りた家のサウナ。家のレベルをはるかに超越。信じがたいクオリティで朝イチからブチキマり。
毎日こんなサウナ入れるのまじで羨ましい。庭での外気浴は静かで最高だったな。
17.Sompasauna 🇫🇮
そして今回の〆はSompasauna。
誰かの土地に勝手に誰かがサウナを作って謎に定着という狂ったエピソードが最高のサウナ。24時間だれかがいるし、無料。
全裸で入ってるやつ(女性もいる)もいるしイカした環境。
サ旅を終えて
sompasaunaを経てヘルシンキのヴァンター国際空港から13時間かけて帰国の途につきます。お疲れ様でした。
食事について
前回のサウナ旅行で一番キツかったのがフィンランドの食事でした。フィンランドに全然美味しいものがない。
前回フィンランドでの食事がきつかったこともあり、今回はかなり食事には気を使い、ミシュランに掲載されている店を中心に行きました。結果大正解。さすがミシュラン。
値段もそんなに高くないお店も多く、また行きたいと思える美味しいお店ばかりでした。ラトビアもエストニアもほんとに良かった。
ただ、最終日の夕食で行ったフィンランドのお店が酷かった。めっちゃ流行ってるのに全部美味しくなかった。サウナの後だから何を食べても美味しく感じる状態のはずなのにそれでもまずいってどういうことなんや。しかもミシュラン載ってるのに。。。
言語(英語)について
今回旅行にいく前に心配だったのは言語です。英語が全く通じないのでは??
行ってみるとそんな心配は全くありませんでした。たいていの場所で英語は通じます。生活するとなると大変かもしれませんが、旅行程度であれば英語が話せれば何も問題ないです。
リトアニアのAirbnbのマンション管理人とラトビアのガソリンスタンドのおばちゃんが全く英語通じなかったので困ったけど他は英語が通じないところはなかったです。
移動について
バルト三国(リトアニア、ラトビア、エストニア)、フィンランドともにレンタカーで移動しました。車移動は本当に便利です。運転も左ハンドルなくらいでマナーが悪い国は全然なくて快適でした。
海外での車の運転は私はほぼ初めて(ハワイだけ運転したことがあった)でしたが、問題なく運転できました。Google Mapsマジ便利。
逆に公共交通機関だけで移動しようとすると今回の旅程はほぼ不可能でしょう。
スマホについて
SIMは今回はeSIMでUbigiを使いました。アプリダウンロードして今回私は10Gでピッタリくらいでした。一緒に行った友人のスマホでGoogleマップナビとして利用していたので彼は20Gくらいの利用でした。「スカンジナビア+バルトパッケージ」なるものがあるのでどこの国でも使えてとても便利です。10Gで2000円でした。
紹介コードを使うと20%オフらしいのでもし使いたい方はどうぞ。
紹介コード:F3WESKHR
一番よかったのは圧倒的にラトビア
今回の旅行で圧倒的に良かったのはラトビアです。食事も美味しいし、サウナも最高。個人的にまた行きたい国No.1です。
首都のリガは街も美しいし、最高でした。
サウナ旅行を検討されている方がいれば是非ラトビアを第一候補に入れることを強くおすすめします。
海外サウナ旅の際の注意
海外のサウナに行って感じるのが日本のサウナの素晴らしさです。ほぼ全てのサウナにおいてアメニティは何もありません。タオル、歯ブラシなどはどこにも置いてありませんでした。シャンプーや石鹸などもほとんどの施設に置いてありません。
バスタオルは持参する必要があります。水着が必要な場合もレンタルなどはないので持参が必要です。日本だと考えられないですよね。
また、サンダルも絶対に必要です。私はギョサンを持っていきましたが、滑らないサンダルを持参することを強くおすすめします。
サウナでのマナーなんかは周りを見ていればなんとなく分かるので特に気にしなくていいと思います。バルト三国ではウィスクで身体を自分でバシバシ叩きながら入るのが普通なので本格気分を味わいたければウィスクを購入すると良いでしょう。ウィスクは大体4−7ユーロくらいでした。日本円で1000円くらいですね。
ご質問とかあればお答えできるので是非!