エストニア、フィンランドサウナ旅行記(2022.12)
サウナの本場に行ってみたい
サウナにハマってから「サウナの本場に行ってみたい」というのは何年も前から考えていました。意を決して2020年に行こうと考えていたのですがコロナのせいで行けなくなり、以来ずっと行けていませんでした。
「サウナ好きを自称しながらフィンランドにも行ったことないのは恥ずかしいだろ」
そう友人に煽られ、ついに2022年のエストニア及びフィンランドに行ってきました。
サウナの連載とか番組のパーソナリティの仕事とかあったらやりたいので是非とも仕事くださいw
2022年サウナ旅(エストニア、フィンランド編)
13ヶ所のサウナを回る
観光は一切せず、サウナばっかり回って5泊で13ヶ所のサウナを回るという超強行軍のサ旅となりました。実際、体力には自信のある私ですが途中挫けそうになる場面も何度かありました。
今回の旅行で回ったサウナは下記の通り。参考になるかわからないですが記録として残しておきます。ちなみに日本みたいに男性専用のところはほぼなかったので、女性も同じルートでも行けると思います。
仕事では「アウトプットが大事」「学んだことはアウトプットすべし」とよく言っているのに、自分がアウトプットしないのはよくない。記憶が鮮明なうちに、今回のエストニア、フィンランドのサウナについてnoteに記してみようと思います。これから北欧にサウナ旅行に行こうと考えている方々の参考になれば嬉しいです。
私のサウナ歴について
2022年のサ活
サウナ年間400回。これは「どのくらいサウナに行くんですか?」と聞かれたとき用の回答です。毎日サウナには行くし、朝晩行くこともあるので365日で考えたらまぁ少なく見積もって400回くらいだろうという雑計算。
ただ、2022年はかなりマメにサウナ記録をサウナイキタイに登録していたのでそこから割と正確な記録を出してみました。(「割と」と言ったのはつけ忘れやテントサウナ、サイトに登録のないサウナ等もあるため)
年間で488回行ってました。当然ですが、家の風呂に入った記憶はありません。12月については今回のサ旅で回数をけっこう稼いだ感があります。
産湯はアダイブ
私のサウナ歴は10年程度。定期的にサウナに行き始めたのは9年前に森岡さん(現Yahoo!)がGunosyの社外取締役をされていたときに六本木のアダムに誘って頂いたところあたりからです。初めて「オロポ」の存在を知りオロナミンCとポカリスエットを混ぜて飲むということに衝撃を受けました。
アダムの入れ墨率の高さにも驚きましたし、森岡さんも見た目的にもしかしたらそっちの人なのかもと思いました。
サウナバカとの出会い
ガチでハマったのは5年ほど前から。スカイツリーのふもとでテントサウナイベントがあり、そこにサウナ好きの友人に誘ってもらって行ったときからです。
当時から週に2,3回はサウナに行っていたので一端の「サウナ通」気取りでイベントに参加。居合わせた人たちと話すと「週7回」、「週9回」なんていう人たちばかり。1日にいくつもサウナをはしごする人種がいることを初めて知りました。
そんな生活不可能だろと思いつつ、まずは一週間自分も毎日サウナに行ってみようとサウナ生活を始めてみたところ、意外と無理なく今日まで続いているという感じです。続けてみたら続いてしまったという感じ。
今回一緒にサ旅に行った人たち
しんちゃん、大野くんという友達と3人で今回の旅はいきました。
しんちゃんは飲み友で今回でフィンランドは3回目というサウナバカ。だいたいどっかのサウナにいます。たまたま富山のスパ・アルプスでばったり会ったときは笑ってしまった。
大野くんは車でサウナに行きまくる。フラッと東京から熊本や北海道まで車で行くという異常行動を頻発。曰く「名古屋は近場」。先日も大垣サウナまで大野カーに乗って行ってきました。
ふたりとも私と同じくらいかそれ以上の頻度でサウナに行っているサウナバカどもです。
1日目(出発 羽田→ヘルシンキ)
出発前に日本のサウナも身体に刻んでおく必要があると考え、できたばかりの渋谷SAUNASでアップしてきました。
渋谷SAUNAS
2022年12月23日オープンの渋谷SAUNAS、クラファンでチケット購入していたのですぐに行ったところ、たまげるレベルで素晴らしく、フィンランドへ向けて出発日でしたがどうしてももう一度(毎日男女サウナの入れ替えのためこの日は別のサウナ)体験しておきたくて無理矢理調整して行ってきました。
SAUNASは衝撃的に最高。都会系サウナでは圧倒的No.1ではないでしょうか。タナカカツキ先生のこだわりが細部にまで詰まっていて最高。とにかく一度行ってみることをオススメします。運営している東急の株買おうかな。
アップを完璧に済ませ、13時間のフライトに臨みます。
本来フィンランドは一番近いヨーロッパで7時間程度で着くのですが、戦争の影響でロシア上空を飛べないことから大回りする必要があり、本来の倍近い時間をかけて飛ぶ必要があります。。長いフライトに向け、飯を爆食いして酒を大量にかっ喰らって爆睡することを狙います。起きたらフィンランドに着いてますように。。。
2日目(ヘルシンキ→タリン)
13時間のフライトを経てやっとヘルシンキに到着。羽田でラウンジの人にひかれるくらい爆飲みしたこともあり、割と寝たら着いてました。
ヘルシンキ到着は午前7時。写真は8時だけど、めちゃくちゃ暗い。冬のフィンランドマジで日照時間短い。
初日はヘルシンキではなく、フェリーで隣国のエストニアへ。エストニアへは特にパスポートも必要なくフェリーで2時間。暇だったので甲板に出てみましたが死ぬかと思うくらい寒かったです。冬のバルト海+風は完全に死を感じるレベル。
なんでこんな寒いとこ住むの。
Kalma Saun
さて、エストニアの首都タリンに着いて、最初に向かったのはエストニア最古のサウナ、Kalma Saun。
雰囲気からめちゃくちゃかっこいいし、サウナ自体も最高によくていきなりノックアウトされました。驚いたのはサウナストーンのでかさ。河原とかにあるかなり大きめのまるっこい石(幅20センチ以上の石)みたいなのが信じられない量(たぶん1トン以上)積まれていて、いくら水をかけても絶対に温度下がらんやろっていう感じの超強力ストーブ。
エストニア人がロウリュ(サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させてサウナの体感温度を上げること)をバリバリやるのでサウナはめちゃくちゃに熱いです。基本みんな最上段にしか座らず大体5,6分が限界。
ここは水風呂があって、いちおう汗を流せと書いてあったけど、だれも守ってないし、居合わせたじいちゃんが「汗なんか流さないで飛び込めよ!」って言うので飛び込みました。めっちゃ広くて深い水風呂でめちゃくちゃ気持ちいい。ただし、水温はゴリゴリのシングル。たぶん8℃くらいでめっちゃ深い!このときはこの8℃の水風呂がこれから入る水風呂の中で一番温かいものだと知るよしもないのであった。。。
エストニアのサウナではヴィヒタで自分で身体をしばくのが定番のようで、じいちゃんがめっちゃくちゃに自分の体をヴィヒタでしばき倒してました。そしてみんなめちゃくちゃ喋る。まじで日本の「黙浴」はなんなのか。
じいちゃん「お前らどっから来たんだ?」
わし「日本やで」
じいちゃん「いいな!サムライ!!ふぅぅぅ!」(水をサウナストーンにぶっかける)
じいちゃん「Oh!!!やるなお前!!これに耐えるとはさすがサムライだぜ!!!」
マジでテンション高いし、すげーフレンドリー。
でもサウナってこういうもんだよなとなんか嬉しくなった最高の施設。
Leilisaun
2軒目はLeilisaun。めちゃくちゃにローカルなサウナで、タオルやサンダルは持参すべき。1軒目のKalma Saunもそうでした。基本今回行ったサウナは全部自分でタオルは持参すべきところで、貸し出し(有料)を使っている人はほぼいなかったです。
サウナマットは謎のまな板みたいな木の板が雑に置いてあるのでそれに座る感じ。ただ、日本みたいにマットの汗を流すみたいなことやってるやつはだれもいない。基本的にサウナの中にタオルの持ち込みはしないようでフルネイキッドで入るスタイル。
サウナストーブはどういう作りかわからないけど、上の方の蓋を木の棒で開けて水をラドル(水をすくうお玉みたいなもの)でぶち撒けるスタイルのロウリュ。やはりここもめちゃくちゃに熱くて5分が限界。
ここでもやっぱりヴィヒタで身体をしばきまくる。サウナ室の階段に手をついて、お尻を突き出したおじさんを別のおじさんがしばき倒すという異様な光景を横目に汗を流します。このヴィヒタ振り回す時の風がまた熱さを助長。
水風呂はなく、バケツ紐で引っ張って頭からぶち撒ける感じで身体を冷やすんだけど、水が死ぬほど冷たくて心臓麻痺起こしかねないレベル。水風呂なんかなくてもバチバチにキマります。
いきなり初日の2軒が最高に好みだったのでめちゃくちゃテンション上がってホテルに戻りました。
Hestia Hotel Kentmanni
そして、当たり前のようにホテルにもサウナついてます。
そしてホテルのサウナもめちゃくちゃいい。
日本ではできないレベルでロウリュしてめちゃくちゃ熱いサウナを堪能。基本的に「ロウリュいいですか?」とか聞く人はだれもいなくて信じられないレベルで水かけるし、熱さに耐えられないヤツが悪いというスタイルは超好み。
そもそもセルフで水かけられるのに周りにお伺い立てるってよく分からない。マジでこの日本の意味不明文化はかるまるのせいじゃないかと思うね。かるまるも謎のルールなかったら相当いいんだけどな。
3日目(タリン→ヘルシンキ)
タリン(エストニア)で一日サウナ巡りをしたあとはフィンランドへ!
さよならエストニア
ヘルシンキで最初に向かったのはクーシャルビ。
めちゃくちゃいいと聞いていたので超楽しみ。
Cafe Kuusijärvi
クーシャルビへはヘルシンキからバスで移動。バス停を降りたらまじで遭難するかと思った。
結果ここもめっちゃくちゃにいい。サウナは大きく2つで電気サウナとスモークサウナ。ここでロウリュの洗礼を浴びることになるわけだが、まじでフィンランド人のロウリュ尋常じゃない量するから背中火傷するかとおもうくらいに死ぬほどアツい。ここは電気サウナは男性専用、スモークサウナは男女共用というスタイルなので基本的には水着着用のサウナ。
そして、、、注目が水風呂
そう。水風呂は湖。
死ぬだろ。入ったけど本気で死ぬかとおもった。
これまで「水風呂はやっぱりシングル(10℃以下)だよなー」とか調子乗ってすいませんでした。ごめんなさい。
ここでもフィンランド人のばあちゃんが普通に5分くらい泳いでて頭おかしい。どうなってんの???
ここで感じたのはマジで逃げ場がないということ。ヤバ熱いなと思って出ると、氷点下の外気浴、0℃の水風呂しかなく、休憩所みたいなところはないので冷えてきたらサウナに戻るしか選択肢はなし。
スモークサウナは初体験だったけど、香りがいいしすごく神秘的な雰囲気があっていいですね。
そしてやっぱりみんなめっちゃくちゃに喋る喋る。知らない人の会話にもガンガン入っていくし、ガールズトークみたいなのでも盛り上がってるしとにかく無音の状況なんかありえない感じ。
Sauna Hermanni
クーシャルビを出て、もう一軒!
次もバスで向かうんだけど16時で真っ暗。バスが来なかったら死ぬ。
超不安になりながらバス待ってたけど、フィンランドのバスはまじで時間に超正確。バスなのにめちゃくちゃ正確に来るからかなり安心感がありました。
さて2軒目はSauna Hermanni。外観からしてイケてる雰囲気しかない!
なんかイケてるサウナ好きの兄ちゃんがやってるみたいなサウナでここもめっちゃくちゃによかった。サウナ上がりに飲むビールがほんとに最高。
ここではサウナ室に犬が暖を取りにきててめっちゃ可愛かった。犬とサウナに入ったのは初めて。
サウナストーブめちゃくちゃでかくて強烈に熱くなるし、ロウリュも強力でかなりよかった。
3日目も最高の形で〆。寒すぎたし、サウナ入りまくって泥のように爆睡。
4日目(ヘルシンキ→タンペレ)
4日目はサウナ都市と呼ばれるタンペレにヘルシンキから電車で移動。1日でサウナキャピタルタンペレを堪能してやるぜ!
ラウハニエミ公衆サウナ
タンペレ1軒目はラウハニエミ!けっこう有名なとこで湖にダイブするところ。めっちゃ湖でかい。フィンランドサウナ特集とかでは絶対に登場するサウナ。
ここのサウナも水着で入るスタイルで男女一緒に入る感じ。サウナ室はまじでうるさいくらいにみんな喋りまくってるし、日本人(おれは顔が濃すぎてサモア系だと思われてた)は珍しいからめちゃくちゃ話しかけられる。そして例に漏れずフィンランド人が三度の飯よりロウリュ好きで水かけまくるし、水がなくならないように謎の協力体制でバケツリレーみたいになってるしでサウナ室はめっちゃくちゃに熱い。更にロウリュできる席にヤバイやつが座ると一生ロウリュしてるからマジで命の危険を感じるレベルで熱くなる。
熱くなって外に飛び出したら0℃の湖が待ち構えていてこれまた命の危険を感じる。フィンランド人何考えてんだ。。。
日本のホームサウナ、CIO(カプセルイン大塚)のサウナハットはたぶんフィンランドが海外デビュー。
サウナの中で歌い出すばあちゃん、サウナから出た瞬間ビールがぶ飲みするじいちゃん、サウナの中で恋バナする女子とまじで自由な空間で最高だった。フィンランドサウナはとてもピースフルな雰囲気でエストニアともちょっと違うね。
貴重品ロッカーは小さいし、かばんとかは放置するスタイルなので注意が必要。だけどすげえ治安の良さを感じる。基本タオル、水着、サンダル、は持参が必須。
Rajaportti sauna
タンペレ2軒目はタンペレ最古のサウナのラヤポルティ。入り口がわからなくて困ってたらマダムが「入り口はここ、ビビってないで入りなさい」と教えてくれた。
もう入り口から最高な雰囲気が漂う。
ここはフルネイキッドスタイル。タオルも持ち込むんじゃねえと常連ぽいじいちゃんが教えてくれた。ここもどういうストーブの仕組みかわからないけど上の方にある蓋をあけて水をぶっこむスタイルのロウリュ。スチームサウナみたいだけどメッチャクチャに熱い。階段を登ってロフトみたいな位置に座って蒸される感じ。
入ってくるやつが「ロウリュ必要かー??」みたいなことを聞いてきて「当たり前だろ!」みたいなやり取りが毎回。さっきやったじゃん!みたいな状況でも必ずロウリュさせるからとにかく熱い。
ロウリュしてくれた人に対してはみんなで「キートス!!!」(フィンランド語でありがとうの意)という優しい世界。ほんとにフィンランドサウナはピースフル。
最高にビールがうまい!
ここからご飯食べてまた一時間電車に揺られてヘルシンキへ。
この日も泥の様に眠る。
5日目(ヘルシンキ)
5日目がまじで一番ハードだった、、、
この日から水風呂は湖からバルト海に変わるのであった。
Sompasauna
一発目はSompasauna。
ここも超有名サウナで、フィンランド特集とかだと絶対に取り上げられるサウナ。
ストーリーが最高で、未利用地に頭おかしいサウナ好きが勝手にサウナを建設、サウナに入りはじめ、どんどん入る人が増えて国もいつの間にか認めるというフィンランド人のサウナ愛を感じる歴史のサウナ。よって、いまも所有者はおらず、ボランティアによって運営されているという奇跡。
ほんとにこんなとこにサウナなんかあんのかよっていう不安に苛まれながら向かう。
ヤバいサウナは熊本の田迎サウナが最強かと思っていたけど、世界は広い。。。
サウナに入りにきたのに一番最初にやらされるのは薪割り。
そして、本日の水風呂がこちら!
水が汚すぎて引くレベル。まぁ入ったけど。水温は当然0℃。外気温-9℃。
↑バルト海凍りすぎてて歩いて探検に行くやつとかいる。そこの水風呂に入る。
Sompasaunaは脱衣所とか休憩所みたいなものは一切なく、サウナ小屋、外のスペース、バルト海というスーパーシンプルなスタイル。外で服を全部脱いで水着に着替えるスタイル。ロッカーもないので貴重品も含めて全部野ざらし。ただ、フィンランドはめちゃくちゃ治安がいいし、こんなサウナに来るのはヒッピーみたいな奴らばっかりなので意外と安全。
基本は水着を着て男女一緒に入る感じだけど、全裸でもOK。まぁ運営者がいないんだし、文句いう人がいないだけなんだけど。実際おれが行ったときに全裸の人もいたね。
初めてのバルト海はまじで命の危険をビシビシ感じる。これまでのサウナは5,6セットキメてたけど、Sompasaunaは寒すぎて逃げ場がどこにもなくて3セットでギブアップ。0℃のバルト海もきつくてガチで体力ゲージを削られた。。
Kulttuuri Sauna
そして2軒目はクルットゥーリ!
ここはなんと日本人が経営するサウナらしく、けっこう新し目のおしゃれサウナ。ちなみにここは予約必須!
スモークサウナでかなり雰囲気もいい。そしてバルト海に面しているのでここもバルト海に入れる。。
他のフィンランドのサウナとは明らかに雰囲気が違うし、建築的にもちょっと特殊なことはすぐに分かる。フィンランド人も日本人が経営していることを知っていて、サウナに入ってたら「このサウナみたいなのが日本のいわゆる、温泉のスタイルなんだろ?」って聞かれたけど全然ちゃうわ!まぁただ、言いたいことはなんとなくは分かるよ。日本ブランドちゃんと使えば世界で戦えるんだよなぁ。
ここでも気合でバルト海に凸しました。また死ぬかと思った。ここですでに体力ゲージはほぼゼロ。
マジで冷たい。深いし。
Kotiharjun Sauna
そしてこの日は3軒目!ヘルシンキ最古のサウナKotiharjun Saunaへ!
クルットゥーリからは徒歩で15分くらいだったので気合で歩く。Google Mapまじで便利。ほんとにGoogleさんには感謝やで!
おいおい、到着するや否や店の前で男女で湯気立ててくつろいでて雰囲気最高かよ。
ロッカールームでも休憩できるし、店の外で涼んでもいい自由な感じ。店の外で飲むビール最高にうまかったな。
ここのサウナも上の方の蓋をあけて水をぶちまけるスタイル。基本みんな最上段にしか座らないで熱い蒸気を感じるのが主流。プロシート的な更に1段高い席もあってそこはほんとにクソ熱い。やっぱりここでもみんなで「キートス!!!」めっちゃみんな話しててザワザワしてて雰囲気超いい。
個人的には今回のサ旅で回った中では一番好きかもしれない。
水風呂はないのでサウナ→直で外気浴。ただし、気温が氷点下だとどうやってもキマる。
サウナが最高すぎて体力ゲージがほぼゼロなのに4セットバッチバチにキメてしまって気絶寸前。
Löyly ロウリュ
最後はおしゃれ系サウナ代表格のLöylyへ。Kotiharjun Saunaから路面電車で移動したけど、30分くらい。疲れすぎてて電車で気絶してわけわからんところに行きかけた。。
Löylyも予約必須!!!
もしかしたらここが日本のサウナに一番近いかも。暖炉がある休憩室とかほんとに助かる。逃げ場はほんとに大事。Sompasaunaとか着替えの時点でガチで命の危険を感じるしね。
サウナは大きく2個で電気サウナとスモークサウナ。おしゃれ系なのにここもバルト海に突っ込める仕組みが。
基本的にサウナ後は
シャワー浴びる
水かぶる(ヒモ引っ張ってバケツひっくり返すやつ)
バルト海ダイブ
の3択。ただもはやバルト海を見ると飛び込まないといけない身体になってます。この日は夜に行ったからかバルト海が荒れ狂ってて0℃の水のサンダートルネード状態。ここの水風呂(バルト海)は仕切りとか柵とかがなくて、まじでただ単にバルト海にはしごがおろしてあるだけというスタイルで手を滑らせたら海に消えるのではないかという恐怖もある。ガタガタ震えながらまたサウナの繰り返し。
ここはおしゃれ系だけあって、若者が多い。水着で男女で入るサウナで若い男女が多い。デートとかで来るのにはマジでいいだろうなー。
そして、1日4軒も回ったら信じられないくらい疲れるし、何よりバルト海にこの日都合6回も入ったから体力の消耗がハンパない。
みんなも冬のバルト海に入るときは気をつけてな!
推奨は1日1バルトまでかな。
まぁまぁ体力おばけの自信あるけどそれでも疲労でぶっ倒れるレベルだったので、体力に自信がない人は1日2施設1バルトくらいにしておくのがオススメ。
6日目(帰国 ヘルシンキ→羽田)
そして最終日。もうサウナはいいよね。
Allas Sea Pool
さて、最終日はAllas Sea Poolへ。
Allas Sea Poolの横には有名な観覧車が!
「よーし!観覧車にサウナつけたろ!!」
どういう思考回路でそうなるのかマジで意味不明。結局その謎は解けずに帰国したわけだが。
さて、Allas Sea Poolはホテルのすぐ近く(ヘルシンキの中央)にある、バルト海に浮かぶ温水プールとサウナの複合施設。
温水プールはだいたい20℃くらいなんだけど、外気温が氷点下だとけっこう暖かく感じる。でも実際は体温をどんどん奪うから温水プールでバチッとキマるんだけど、問題はその後。出るのが怖くてしょうがない。だって出たら氷点下なんだもん。またサウナに直行しないといけないけど、走ると凍っててすっ転んでバルト海突っ込んじゃったらそれこそ死。慎重にサウナと往復やで。
サウナ自体のクオリティも高くて、HERVIAのストーブめっちゃでかいし、やっぱりここでもビッチャビチャになるレベルでのロウリュでバチバチに熱い。
サウナは2つで男性用と男女共用。ここもおしゃれ系なので若い男女がけっこういる。みんなめちゃフレンドリーで普通に会話する。
激寒いの動画だけでもみえるよね。
Finnair Platinum Wing Lounge
さて、もういいかげん帰るぜ。ということで空港へ。
空港でサウナに一緒によく行くおじさんと合流。
そしてなんとファーストクラスのラウンジに招待してもらいました。
そしてラウンジにはなんと…
そう。ファーストクラスラウンジにサウナがあるんです。
フライト前に気絶寸前くらいキマってやりました。
水風呂はないけど、シャワーは水にしたらゴリゴリのシングル。休憩所もイケててバッチバチにキマる。安心感(逃げ場)っていう意味ではここがフィンランドでは最強かもw 最高によかったです。
途中でフィンランド人ぽい人が入ってきたけど1セットでバケツ1杯まるまる使い切っててレベルの違いを痛感。わしまだまだやな…
7日目(帰国)
サウナでバッチバチにキメたので爆睡。まじで寝てたら日本着いた。疲労感も時差ボケもなし。
ということで、合計13ヶ所のサウナをエストニア、フィンランドの2カ国で5日間で周り切りました。
カプセルイン大塚
帰国したら旅の垢を落とすためにホームサウナ行くよね。
CIOにはお土産買ってきました。
お疲れ様でした!!!
バルト海に慣れすぎたのか、CIOの水風呂13℃くらいだったけど、ぬるく感じる。
辛かったこと
今回のエストニア、フィンランド旅行で辛かったのは2点。極限の寒さと食事です。
極寒の寒さ
平均で氷点下の気温。北海道よりもはるかに寒かった…。そしてなによりサウナ施設の逃げ場のなさがほんとにキツイ。
日本にもシングルの水風呂はたくさんあるけど、水風呂を上がると普通に暖かい部屋があったりベンチがあったり、40℃くらいの温かい風呂があったりと「心理的な安心感がある」ということに初めて気づきました。
アウトドアサウナのヤバさはマジで寒さ。冗談じゃなく死を割と近くに感じる。
食事
これはけっこう困った。ほんとに美味しいものが少なかった。行ったお店が悪いのかもしれないけど、ふらっと入って美味しいところがあまりなかったな。日本はどこでも美味しいのほんとにすごい。やすいし。
あとフィンランドはお店が開くのが遅いのに、閉まるのがめっちゃくちゃ早くて21時とか22時にはバシバシお店が閉まってしまうし、コンビニも閉まっちゃうから食うものないし、酒も買えないみたいな事態もありました。
タンペレで行ったレストランはすげえ美味しかった。
おっさん3人でこんなおしゃれなレストランに入ってしまった。
あとファーストクラスのラウンジの飯はうまかったな。
旅の楽しみに食事はかなり大きなウェイトを占めるのでちょっと食事は残念だったかな。ヘルシンキで泊まったホテルも朝食がおいしいところをGoogleで選んだつもりだったのに朝食ビュッフェのサーモンはコストコ川崎倉庫店の方が確実にうまかった。
美味しいお店おしえてもらったけど、時間的に行けなかったのもあるかもなー。
日本のサウナの素晴らしさに気づく
エストニア、フィンランドのサウナを色々回ってその素晴らしさも感じたけど、それ以上に感じたのは日本のサウナの素晴らしさ!日本のサウナはクオリティが高すぎ!
これは海外に行かないと気づけなかったことだなー。帰国してサウナ行ったけどまじで感謝しながら入った。ほんまにKiitosやで。
温かいところがある
これ超大事。休憩所とか室内の温かいところ、温かい風呂等があるという心理的安全性は日本のサウナでは当たり前ですが、エストニアにもフィンランドにもありません。
とにかく寒すぎるので着替えすら命がけ。日本のサウナで服を脱ぐ、水風呂から上がるという行為で怖さを感じることはないもんね。
タオルを施設が用意している
これ超驚きで、基本的にタオルは自分で持っていきます。私はホテルのタオルを持参していました。借りられる施設もありますが、有料だしけっこう高いのでほぼ全員がタオル持参。日本のサウナみたいに完全に手ぶらで行けるのはマジですごい。
また、タオルだけではなくサンダルも持参したほうがいいです。床がきれいじゃなかったり、外だとくっそ寒くて歩けなかったりするのでサンダルかアウトドア用の靴(水遊び用)は必須。タオルとサンダルを常に持ち歩く必要があるのでけっこう荷物になります。
アメニティの充実
歯ブラシ、ひげ剃り、ドライヤー、化粧水、ヘアケア用品、綿棒などなど、日本のサウナでは当たり前に用意されているアメニティですが、そんなもの用意されているサウナは1つもありませんでした。
ドライヤーも壁付けされている謎のドライヤーや、温風が出ないただの扇風機みたいなものがあればいい方でそもそもドライヤーがないところが多かったです。シャンプーやコンディショナー、石鹸などもほとんどのサウナで用意されていません。自分で持って来いってことなんでしょうね。売ってすらいませんでした。
その点、日本のサウナは全部用意されていて手ぶらで行けるのは本当に素晴らしいことだと思います。
サウナでテレビ見れる
サウナでテレビが見れるなんて施設はどこにもなかったです。あんなのフィンランド人みたらブッたまげると思います。タナカカツキ先生が国際サウナ学会で日本のサウナを紹介したら大反響だったみたいなのがサ道のマンガに載ってたけどまじでそうなんだろうな。。。日本のサウナほんとにすごい。
個人的にはテレビがあるサウナはけっこう好き。
サウナに時計(12分計)がある
これも個人的にはけっこう驚いたんですが、サウナに時計があるところがほぼなかったです。あっても砂時計(何分なのかが分からない)。
ロウリュしまくるから体感の温度変化が激しすぎて時計が意味ないんだろうか。目安としてどのくらいの長さ入っているのかというのが全然分からん。
最初のうちはApple Watchをつけて入っていたんですが、エストニアの時点でサウナが熱すぎてタオルを巻いてても落ちまくるので途中からApple Watchをつけるのをやめてしまいました。
施設の機能が複数(入浴以外も)ある
基本、エストニアもフィンランドもサウナ施設は単一機能で「入浴(サウナ浴)」のみ。食事や休憩(マンガ読んだり仮眠したり)などという機能はサウナ施設にはありません。
したがって、日本のサウナのように館内着があったり、1時間コース、5時間コースみたいなプラン別で料金が違うということはありません。だいたいサウナに入って帰るだけなので滞在時間もみんな長くても2時間位ではないでしょうか。
泊まれる
上記の通り、入浴のみの単一機能なので泊まれるサウナ(日本で言うカプセルホテルサウナ)みたいなのはありません。ホテルにサウナがついていることはあっても24時間いつでも入れるなんてことはありえない(大体14−22時とか)し、ホテルのサウナに泊まらずに入るみたいなことはできません。
開店時間が長い
開店時間がめっちゃ短いのもサウナめぐりにはかなり負担でした。だいたい14時オープンで20時クローズとかなのでこの時間に合わせて行動しないとサウナに入れません。なので午前中から活動を始めたところでサウナには入れません。
朝から深夜まで開いてたり、24時間開いてたりする日本のサウナまじですごい。便利。
とにかく安い
1,000円くらいで入れる日本のサウナほんとに安い。しかもクオリティはバカ高い。エストニア、フィンランドのサウナは安いところで1,500円くらい、平均すると2,000-3,000円くらいでした。アメニティとかなんもないのにね。
物価の問題もあると思うけど日本のサウナ激安すぎるね。
日本のサウナの疑問
エストニア、フィンランドのサウナに行ってみて改めて最近の日本のサウナについて疑問に感じたこともあります。
黙浴
コロナでできたマナーだと思うけど、「黙浴」ちょっといきすぎてるよね。黙浴警察が回って「しゃべらないでください!」とか言ってるけど、サウナの楽しみは友達とコミュニケーション取ることにもあると思うんだよな。
エストニアでもフィンランドでも黙ってサウナ入ってる人なんか誰もいなかったし、初対面の人とも楽しく会話してたし、サウナって本来そういうとこなんだと思う。
ロウリュのルール
フィンランドもエストニアもストーブがぶっ壊れるか心配になるくらいにみんな水ぶっかけまくってた。日本では「フィンランドサウナは温度が低い」というところだけピックアップされてるような気がするけど、水をめちゃくちゃにかけるからとにかく熱い。90℃だって水あんだけかけたらびっくりするくらい熱くなるし、そもそも温度計が130℃指してるのに水ぶっ掛けまくるところもあった。
日本だって同じMETOSのストーブなんだし、もっと水かけても壊れないんじゃないかなぁ。もっと水を自由にかけられるサウナが増えてほしいし、熱さに耐えられないヤツのほうが悪いみたいなカルチャーもほしいな。「熱くしすぎてごめんなさい」なんて熱いとこにわざわざ来てんだからおかしいよね。
椅子に水をかける
椅子に座る前に水かけて、座った後に水かけて、次の人が座るときにも水かけるってなにそれ。
これやらないとマナー悪いみたいにすんのやめてくれ。気になる人だけやりゃいいけど個人的にはかなり意味不明。
「サ道」の「道」が変な風に受け取られている?
なんかこの謎マナー、タナカカツキ先生の「サ道」の「道」っていうのが変なルールを作ったような気がしてしまう。たぶんタナカカツキ先生はそんな意図はなかったと思うし、「サ道」っていうネーミングは個人的にはめっちゃいいし秀逸。
「サ道」は明らかに茶の湯の「茶道」からインスパイアを受けたネーミングなわけだけど、華道や書道、武道等の「道」の意味が謎に染み出してきているような。。。なんか「道」っていう字からは「瞑想する」とか「静かに入る」みたいな連想には日本人だとたどり着きやすいよね。
ただ、サウナは「道」なんて感じじゃなくてもっと自由でいいんじゃねえの?というのが個人的な思いではある。この辺は昭和カラカラ系の古いサウナのバイブスにはある気がするな。
日本の「生産性」について
今回けっこう考えさせられたのは「生産性」について。サウナや飲食店のオープンしている時間からも分かるように「フィンランド人労働時間短くない??」というのが私の感想です。
しかし、フィンランドの一人あたりGDPは日本よりも25%も高いのです。
色々と要因はあると思いますが、「無駄に働かない」ということも生産性と関連は大きいように思います。24時間いつでもなんでもできるのは便利である反面、効率が悪い時間も稼働してしまって生産性を押し下げる要因になっているのではないでしょうか。頑張って生産性が低い時間帯にも労働するということで生産性を押し下げているように思えてなりません。
この時間は働いちゃダメみたいなのを政府が規制するとかするか、効率が悪い時間が減るように人口を増やすとかしないと生産性は上がらないかもなぁ。。。
超強行軍のサウナ旅行の感想
感想としてはホントに行ってよかった。でも真冬じゃなくてもよかったかも。
という感じ。とにかく寒すぎるのよな。北海道なら寒い時期が超いいんだけど、それは逃げ場があるから。フィンランドは逃げ場がないのがほんとにきつかった。
バイブスとしては日本の昭和カラカラ系サウナが好きならフィンランドサウナ超いいかもっていう感じだった。逆に日本の清潔な環境(いわゆる新し目のスーパー銭湯的なの)のサウナが大好きだとけっこう辛いかも。
個人的に水着サウナは割と否定派だったんだけど、男女で話しながら入るのもけっこう楽しかった。老若男女みんなで楽しめるっていうのはけっこう新しい経験。
そして、何度も言うけど冬のバルト海はヤバい!1日1バルトにしておくのが安全。
↓インスタのストーリーハイライトに今回の旅行もまとめてあるので暇ならみてね。
https://www.instagram.com/tooboeallnight/
最後まで読んでくれてKiitos!!!
サポートいただいた場合とくに収入とするよりは書籍購入やセミナー参加等してその内容をまとめるなどの方法で還元予定です。