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体育授業のコツ マネジメント編

体育授業では、「運動量」と「知識学習」「マネジメント」のバランスが大切です。
一般的に授業時間の70%を運動学習、知識学習20%、・マネジメント10%が望ましいと言えます。
知識学習の中心になる授業振り返りは生徒の理解や思考を深めるために重要となります
マネジメントとは、準備や説明・挨拶などが含まれます。
50分授業であれば、運動学習35分・知識学習10分・マネジメント5分になります。

コツ①
【笛】

笛の吹き方や選び方は重要です。ドルフィンやFoxは使いやすく、キレイな音でオススメ。
フィンガーグリップを使うと瞬間的に吹けるので便利です

pi-pi:注意時
pipi--:終了時
pi-pi-pi:止まる
など吹き方を整えるだけで、生徒が笛が鳴った瞬間に何をすべきか分かります


コツ②
【オプションの用意】

生徒が予想よりもスムーズに学習が進み、
準備した課題を多くの生徒が達成した場合、
生徒に飽きがこないよう、少し難易度が上がるようなオプションを入れます。
(例)
守備者を増やす
攻撃側に制限を加える(ドリブル禁止)
時間制限(10秒以内にシュート)


コツ③
【オーガナイズの変更】

練習中、生徒にとって運動課題が難しく、成功体験が少ない場合、コートを大きくしたりする・守備者を減らすなどのオーガナイズの変更を柔軟に行う。これにより、生徒の成功体験を引き出し、モチベーションを維持させます


コツ④
【立ち位置】

集合時は、生徒が眩しくないように立ち位置を変える。授業中は、出来る限り死角を作らないよう身体の向きを整え状況把握に努める


コツ⑤
【M-T-M】

マッチ(試合)・トレーニング(練習)・マッチ(試合)を1サイクルとする練習計画。試合での課題を抽出し、課題解決のために練習実施。課題が解決出来たかを検証する試合を行う。生徒が主体的に取り組むことが望ましいが、生徒の状態に応じて教員が行う


コツ⑥
【体育委員の育成】

体育委員はリーダーと位置付ける授業の始まり終わりに1分程度のミーティングや振り返りを行う


コツ⑦
【用具は最小限】

余分な用具は出さないようにする。チームに何球など用具が余らないような設定を行う。
特に球技ではボールがあると退屈した生徒が遊び出し学習規律が乱れます。最小限の用具設定にすることで、無駄な指導を省くことができる。また片付けがスムーズになる


コツ⑧
【歩幅の距離を知る】

指導書などにはコートサイズ(縦何 m・横何 m)の記載があります。毎回、メジャーで測ると時間がかかってしまいます。
事前に自分の歩幅と距離を合わせておくと(10mは〇歩・5mは〇歩)、時短短縮につながります。僕の場合は5mが7歩・10mが14歩です。


コツ⑨
【多様な楽しさ】

スポーツには多様な楽しさがあります
〇プレイする楽しさ
〇観る楽しさ
〇理解する楽しさ

運動の得意な生徒だけが楽しめる体育ではなく、運動の苦手な生徒も楽しめ思考判断に刺激が入るような、単元計画を作る

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