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遺品が伝えるもの 【地方空き家サバイバル,21日目,2022/6/12(日)】

30年放置された祖父母の遺品たちが,モノとのつきあい方を見直すきっかけを与えてくれた。

今日は,地下室の掃除をした。ここには大量の生活用品が放置されていた。おそらく30年前以上前のもの。食器,ふとん,洗剤,ボンド,電気ヒーター,こたつ,ホットプレート,靴,傘,木製家具などなど。

これらの製品で,私が再利用できそうなものは5%くらいだった。あとの95%はゴミになっていた。電化製品は,私では状態確認ができないため,すべてゴミ。服や靴などは繊維の劣化が顕著でゴミ。また樹脂製品はあまり劣化していなかったが,私には不要なものばかり。木・金属・陶磁器の製品は,経年変化により味がでてきているものもあった。とはいえ,私には不要なものばかり。これら,不要な樹脂や陶磁器の製品は,埋め立てるゴミとして,どこかに埋められる。埋め立てるゴミの袋にモノを詰め込むたびにモヤモヤを感じた。

私が死ぬまでに出す埋め立てるゴミを,少なくするにはどうすればいいのか。樹脂,陶磁器,電化製品は慎重に買うことを決意した。

そんな私の,空き家活用生活21日目を記す。

やったこと

今日やったことは,以下のとおり。
・地下室の掃除
・ホームセンターのパート

おわりに

今の私を励ましてくれる言葉は,「不自由を常と思えば不足なし」だ。地方で,車,洗濯機,冷蔵庫,ガスを使わず生活している私にはしみる。地下室を掃除していたら,徳川家康の人生訓が書かれた板がでてきた。そこには,「不自由を常と思えば不足なし」も刻まれていた。聞けば,昔家にかけてあったとのこと。祖父母との謎のつながりを感じた。祖父母は私の小さいときに亡くなったので,ほとんど記憶はない。

遺品を通して伝わってくる印象は,祖母はとても丁寧で几帳面な人だったということ。タンスの中に服が一つ一つ新聞紙に包まれてしまわれていた。祖父は,絵を描くのが好きだったようで,たくさんの油絵が残されていた。先生として生徒から慕われていたようで,卒業生から送られた額縁が大事にしまってあった。

私の遺品は,後世の人にどんな印象を与えるんだろう。なんの印象もないゴミばかりにならないようにしたい。

最後まで読んでくれて,ありがとう。

移住の背景と現状は,以下をどうぞ。
移住を決断した理由(文章のみ)
最近の状況(写真多めでサクッと読める)

それでは,また明日。

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