たざんのはるのいし。
春が来た 谷川俊太郎
道傍に猫の新しい死骸があり
それでも僕は春に気づく
単なる気温の上昇があり
早すぎる水着シヨウがあり
戦争があり不信があり
それでも僕はうぐいすを聞く
時には夢の中でのように
素肌を風になぶらせ
テーブルにミルクをこぼし
いかに生くべきかは問わずに
ただ春に気づく
あらゆる化膿があり 癌があり
あらゆる炎症があり 畸形があり
それ故にこそ僕は春に気づく
彼岸明け、なんだか疲れているなぁ。
こんな世情なので、今年も去年も、めちゃくちゃ忙しい!、という感じはならなかった彼岸会。
それでも疲れが出ている気がする。
歳のせいもあるのだろうが、一昨年までのとてつもなく忙しい彼岸を過ごしての彼岸明けよりも疲れている。
というか力が入らないなぁ〜、と、呆けた感じだ。
緊張を保ちながらのなんもない時間というのはやっぱ疲れんだな、と再確認。
それでも、昨日は二階さんが「他山の石」発言だけでも「マジカこいつ!」と思えるのに、それに続けて「後ろ指さされるようなことは厳に慎むべきだ!」と、ノリツッコミかい!と思わず言ってしまった大ボケをかましてくれたので、気持ちがムカッ!と立て直せ、今朝にはテレ朝が「報ステ」のとんでもCMをYoutubeとTwitterに流してくれたおかげで、日本人の潜在的、DNAに染み込んだ差別性、人権後進国で生まれ育った自分に染み込んでいる差別性を考えさせられ、疲れてらんねぇなと思わせてくれた。
今日はこの二発だけど、こんなのがずっとあるからね、ここ何年も。
反省もなんもできないんだな。
だいたい、戦争の反省もしないような国だし、過去の過ちは忘れて、なかったことにして、反省はしないようにする国だし、そこを作っている国民、そこで暮らしている国民もすぐに忘れて、反省ができない。
つ〜ことは、過去に学べないんだな。
で、その忘却のスピードはますます増し、ついこないだ人権問題で日テレが問題起こしたばかりなのに、ついこないだジェンダー差別・容姿を揶揄する問題で森だの佐々木だのがやらかしたばかりなのに、テレ朝は今朝やっちゃたわけだ。
二階さんの他人事発言、ぼくは悪くない発言は、ここんとこの政治家の流行りのようだし、よくもまぁ、次から次へとロクでも発言をするもんだと呆れるとか怒るというよりか、こんなのを政治の場に出している日本人のアホさ加減がいよいよ哀れで悲しくなっている。
ともかく、ある意味、今日は特にこの2発のとんでも事象のおかげで、まだなんとか起きていられる感じだ。
身体にも精神にもよろしくないよなぁ〜。。。
二階というより、いまの政治家、特に自由民主党の政治家は、もう少し自分事としてものごとに取り組んだほうがいいよ。
あまりにも他人事がすぎる。
おれも、どちらかというとグチャグチャと考えたり、長ったらしい会議をして慎重に事を進めるよりか、ノリと勢いでやっちゃうほうが好きなタイプなので、それでやらかしたときの「何が起きているのかがわからない感」、パニックになっちゃって余計に悪い方へ進めてしまうってことはしでかしちゃうからわかるよ、どうして良いのかがわからないで場当たり的対応しちゃう気落ちは。
でもね、一国の代表である政治家であるのにオレのようなアホといっしょじゃ悲しいでしょ?
だから、パニクっているのなら、ともかく、自分を弁護してくれる、擁護してくれる人間ではなくて、そんなときこそ、自分とは違った感覚の、自分を叱咤してくれる、ミスを指摘してくれる人を周りにおいたほうが良いよ。
少なくとも、仲間内で固まって、傷の舐め合いをするような今の状況は早急にやめなよ。
報道関係者はなんのために報道というものがあるのかを考え直したほうが良くない?
視聴率を取るため?
発行部数を上げるため?
「いいね」の数を稼ぐため?
金のため?
名声のため?
上司に褒めてもらうため?
上司に叱られないため?
政府に媚びる、忖度するため?
何を伝えたいのかを考えたほうが良いと思う。
こんなことを苛つきながら考えていた、今日。
おかげで、昼寝すできる時間があったのに、寝ようとしてもイライラして眠れなかった。
で、いまさっき、部屋を出て、少し外の空気を吸いにおもてを眺めた。
日差しが暖かい。
オレの気分も体調も、そんなの関係ないね、とばかりに心地よい午後がそこにはあった。
春を感じる。
ほんとだ。
なんもなくても春を感じたろうが、イライラな状態で感じた春は、より春らしさで包んで、苛ついた気持ちを癒やしてくれた。
おかげで、ますます元気に苛ついていたりもする😅
叫ぼう!
あ〜あ あ〜〜〜!!!
ターザンの張りのある意志の声のように叫んで、自分事で春を感じるのだ。
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