ステージには立てなくても、猫耳メイドになってみたい
愚かなものでなく、賢いものとして歩みなさい。
ミッションスクールに通っていた高校時代、一番好きな聖書のみことばだった。賢い人が好きだし、それなりに賢い人になりたいと思って生きてきた。
学歴の高さは賢さの一つの指針ではあるのだろうけど、それでもわたしは、高校を中退した彼氏を、賢い人だと思って好きになったのだと思う。たぶん。
彼の丁寧な物腰に、女子校育ちのわたしは、こんな男の人がいるんだ……と驚いたものだった。それはお客様に対しても、後輩のわたしに対しても、出かけた先のお店の店員