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東北大学、「双方向リモート触覚伝達システム」を開発、「リアルな触覚再現技術」で触覚を遠隔地で共有!

東北大学は、産総研、筑波大学、Adansonsと共同で、極薄ハプティックMEMSデバイスと信号処理技術を組み合わせた「双方向リモート触覚伝達システム」を開発しました。従来の技術では表現できなかった高周波帯域を含むリアルな触覚情報を、指先で触れる操作や握手などの触覚情報をリアルタイムで伝達し、エンターテインメントや遠隔指導など様々な分野での活用が期待されています。

このシステムは、以下の4つの技術を組み合わせることで実現されています。

・極薄ハプティックMEMSデバイス: 産総研が開発した世界最薄・最軽量のハプティックデバイス。
・信号強調・変換技術 (ISM): 東北大学が開発した、振動信号の周波数帯域を強調・変換する技術。
・非言語的行動・反応のデフォルメ生成技術: 筑波大学が開発した、触覚情報をデフォルメして表現する技術。
・参照系 AI: Adansonsが開発した、振動データの特徴を抽出するAI技術。

このシステムは、エンターテインメント、遠隔指導、医療、教育など、様々な分野での活用が期待されています。

よりリアルなゲーム体験やバーチャル握手など、新たなエンターテインメント体験を提供できます。例えば、VRゲームの中で実際に物に触れた感覚を体験したり、離れた場所にいる友人と握手したりすることができます。

医療や教育など、遠隔での指導や訓練をより効果的に行うことができます。例えば、遠隔手術で医師が患者の状態をリアルタイムで把握したり、オンライン授業で学生が楽器の演奏を先生に指導してもらったりすることができます。

遠距離恋愛中のカップルなど、離れていてもリアルな触覚を通じてコミュニケーションを取ることができます。

今後、研究開発を進めることで、システムの小型化、低価格化、使いやすさの向上を目指します。また、様々な分野での実証実験を行い、社会実装に向けた取り組みを進めていきます。

東北大学 昆陽雅司准教授は、「このシステムは、触覚を共有することで、人と人とのコミュニケーションをより豊かにする可能性を秘めています。今後は、様々な分野での活用に向けて、研究開発を進めていきたいと考えています。」とコメントしています。

詳細内容は、東北大学が提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

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