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カナダ Sanctuary AIが次世代ロボット「Phoenix GEN7」を発表、作業自動化のスピードが50倍に!

カナダのSanctuary AIは、人間型汎用ロボット「Phoenix」の第7世代を発表しました。わずか1年で前世代機を上回る性能を実現しており、作業自動化のスピードを飛躍的に向上させています。 今回の目玉は、ロボットの可動域向上とAI制御システム「Carbon」の強化です。腕、手首、肘の可動域が広くなり、より人間に近い動作が可能に。また、感度向上により取得できるデータの品質もアップしました。これにより、ロボットが新たな作業を習得するスピードが従来の「数週間」から「24時間

    • 中国科学院が世界初となる高解像度「月球全体地質図アトラス(Geologic Atlas of the Lunar Globe)」を発表

      中国科学院は、世界で初めてとなる高解像度月面地質図のセットを公開しました。縮尺は1:250万で、これまでに作成された月面地質図の中では最高精度を誇ります。この「月球全体地質図アトラス」は、今後の月の研究や探査の計画立案に役立つ基本的な地図データとなります。 従来使用されてきた月面地質図は、約半世紀前に作成されたアポロ計画時代のものが多く、最新の探査データや研究成果を反映していませんでした。今回公開された新しい地質図は、中国が推進する月探査計画「嫦娥(じょうが)」プログラムを

      • 欧州新型ロケット「Ariane 6」の打ち上げ準備が本格化! 2024年6月15日から7月31日の間で打ち上げ予定

        欧州宇宙機関(ESA)が開発した新型ロケット「Ariane 6」の打ち上げに向けた作業が本格的に開始されました。これは、2023年7月に打ち上げを終えた「Ariane 5」の後継機となり、欧州の宇宙輸送を担う主力ロケットとしての活躍が期待されています。 2024年4月24日、全長800mのレール上を走行する自動運搬車を使って、Ariane 6の中央部分にあたるコアステージが組み立て棟から射場へ運ばれました。クレーンと連携して慎重に立てられ、打ち上げ台に設置されました。その後

        • Microsoft、常識を覆す高性能小型言語モデル「Phi-3」ファミリーを発表

          従来、AIと言えば、膨大なデータと処理能力を必要とする大規模言語モデル(LLM)が主流でした。しかし、マイクロソフトの研究者たちは、革新的な学習アプローチと厳選された高品質データによって、常識を覆す高性能小型言語モデル「Phi-3」ファミリーを発表しました。 Phi-3ファミリーの中でも最小のモデルであるPhi-3-miniは、わずか38億パラメータという小規模ながら、同規模のLLMを凌駕する性能を発揮します。これは、従来の常識では考えられなかった画期的な進歩です。 Ph

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          バランスの良い食事は脳の健康にとって「密接な関係」があることを発見、認知機能やメンタルヘルス向上に イギリス ウォリック大学

          イギリスのウォリック大学を中心とする研究チームが、食事と脳の健康との間に「密接な関係」があることを発見しました。この研究結果は、権威ある学術誌「ネイチャー」に掲載されました。 今回の研究では、181,990人ものイギリスバイオバンク参加者の食事内容と、認知機能、血液検査、脳画像、遺伝子情報などのデータを分析しました。その結果、バランスの良い食事を摂る人は、そうでない人に比べて、 ・認知機能が高い ・メンタルヘルスが良い ・脳内の灰白質 (知能と関係) が多い という傾向

          バランスの良い食事は脳の健康にとって「密接な関係」があることを発見、認知機能やメンタルヘルス向上に イギリス ウォリック大学

          なぜロボットは動物を追い越せないのでしょうか? サイモンフレーザー大学

          人間は何十年も巨額の研究費を投じ、動物のように歩いたり走ったりできるロボットの開発を試みてきました。しかし、現存のロボットは、多くの動物が達成しているような離れ業には到底及びません。 サイモンフレーザー大学のマックス・ドネラン教授(生体医用工学・運動科学)はこう言います。「ヌーは荒れた地形を数千キロも移動し、アイベックスは垂直に近い崖を登り、どこに足場があるのかさえわからないようなところを掴んでよじ登ります。ゴキブリは脚を失っても動きを止めません。このような持久力、敏捷性、

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          BostonDynamics、完全電動ヒューマノイドロボット「Atlas」を発表! 産業現場の未来を切り拓く

          米ロボット開発企業、BostonDynamicsが、次世代ヒューマノイドロボット「Atlas」の電動版を発表しました。Atlasは、これまでと同様に二足歩行による移動が得意で、人間が作った建造物や設備に適応しやすい形状をしています。今回の電動版は、従来のものよりも強力で、より広範囲の動きが可能になり、さらに様々な作業をこなせるようになることが期待されます。 今回のAtlasは、研究開発だけではなく、実用化を目指して開発されました。開発にあたっては、すでに産業現場で活躍してい

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          Linux創設者リーナス・トーバルズ氏、RISC-Vなどのハードウェアバグとセキュリティ問題について語る

          The New Stackの記事より、 オープンソースの父、リーナス・トーバルズは、セキュリティ問題や過大評価されたAI、ハードウェアバグが溢れる世界においても、オープンソース開発への情熱を持ち続けています。 シアトルで開催されたLinux FoundationのOpen Source Summit North Americaでの「キーノートインタビュー」にて、リーナスはオープンソース開発への長年の愛と、それが現実世界の上流セキュリティ問題や過大評価されたAI、ハードウェア

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          インテル 人間の脳を模倣した世界最大規模のニューロモーフィック・システム「Hala Point」を構築

          インテルは、AIの未来を形作るために、世界最大規模のニューロモーフィック・システム「Hala Point」の構築を発表しました。このシステムは、人間の脳を模倣した計算アーキテクチャーを採用し、Loihi 2プロセッサーを搭載しています。Hala Pointは、1秒間に20京回の演算処理能力を持ち、従来のディープ・ニューラル・ネットワークの効率を大幅に上回る性能を示しています。 この技術は、科学や工学、物流、スマートシティーのインフラ管理など、多岐にわたる分野での問題解決に貢

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          新しい記憶を作るたびに脳細胞が損傷することを発見 アルバート・アインシュタイン医科大学

          アルバート・アインシュタイン医科大学の研究によると、長期記憶を形成する過程で、DNAの損傷と脳の炎症が必要不可欠であることが明らかになりました。この驚くべき発見は、学術誌「Nature」にて公開されました。 研究チームは、記憶の中心である海馬領域の特定の神経細胞において、刺激がDNA損傷と修復のサイクルを引き起こし、これが安定した記憶集合体を形成することを発見しました。記憶集合体とは、私たちの過去の経験を表す脳細胞のクラスターです。 研究者たちは、マウスに軽度のショックを

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          Meta 最新大規模言語モデル「Meta Llama 3」をオープンソース公開

          Metaが開発した最新の大規模言語モデル「Meta Llama 3」が、オープンソースとして公開されました。このモデルは、8Bおよび70Bのパラメータを持つ事前学習済みおよび指示に基づいて微調整された言語モデルを特徴とし、幅広い用途に対応可能です。Llama 3は、業界ベンチマークにおいて最先端の性能を示し、推論力の向上などの新機能を提供します。 AWS、Databricks、Google Cloudなどのプラットフォームで利用可能になる予定で、AMD、Dell、Intel

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          国際オリンピック委員会(IOC)オリンピックAIアジェンダを始動、スポーツの未来にAI活用を

          国際オリンピック委員会(IOC)は、革新的な取り組みとして「オリンピックAIアジェンダ」を発表しました。このイニシアチブは、2012年ロンドンオリンピックとパラリンピックの舞台であるクイーンエリザベスオリンピックパーク内のリー・バレー・ヴェロパークで紹介されました。 オリンピックAIアジェンダは、トーマス・バッハIOC会長の下で発表された戦略文書の三部作の最終章です。これは、2014年12月に発表された「オリンピックアジェンダ2020」と、2021年3月に発表された「オリン

          国際オリンピック委員会(IOC)オリンピックAIアジェンダを始動、スポーツの未来にAI活用を

          Hugging Face 小さいモデルでパフォーマンスを大幅に向上した、画像と言語を融合した新時代のAI「Idefics2」をリリース

          Hugging Face社は、テキストと画像の任意のシーケンスを入力として受け取り、テキストレスポンスを生成する汎用マルチモーダルモデル「Idefics2」をリリースしました。このモデルは、画像に関する質問に答えたり、視覚コンテンツを記述したり、複数の画像に基づいたストーリーを作成したり、文書から情報を抽出したり、基本的な算術演算を行うことができます。 Idefics2は、8B(80億)のパラメーター、オープンライセンス(Apache 2.0)、および強化されたOCR(光学

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          気候変動による経済的損失は年間38兆ドルに達する可能性、2050年までに世界の所得が19%減少 ドイツ ポツダム気候影響研究所

          ~注意:ドイツ政府の資金援助を受けた環境団体の偏った見解に基づいた記事~ドイツ ポツダム気候影響研究所(PIK)の研究により、たとえ今日CO2排出量を大幅に削減しても、気候変動による経済的損失は2050年までに世界全体の所得を19%減少させるおそれがあると報告されました。この損失額は、地球温暖化を2度以下に抑えるための緩和コストの6倍にも相当します。 研究チームは、過去40年間の世界1,600以上の地域からの実データをもとに、気候変動が経済成長に与える影響とその持続性を分析

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          短期記憶の仕組みの詳細が明らかに、指揮者が脳内オーケストラを奏でるように神経細胞が協調して情報を保持 シダーズサイナイ医療センター

          米ロサンゼルスのシダーズサイナイ医療センターの研究チームは、短期記憶のしくみを解明する上で重要な役割を果たす神経細胞のグループを発見しました。この発見は、電話番号を記憶してダイヤルするなどの一時的な情報の保持に欠かせない「ワーキングメモリ」の仕組みの理解に役立つとして注目されています。 研究成果は査読済み学術誌「ネイチャー」に掲載されました。 論文の筆頭著者であるジョナサン・ドーミー博士(シダーズサイナイ医療センター ルーティハウザー研究所のポスドク研究員)は、「今回初め

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          宇宙探査機ガイアが観測史上最大の超巨大ブラックホールを発見! ヨーロッパ宇宙機関(ESA)

          ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の宇宙探査機ガイアが、我々の銀河系の中に眠る巨大なブラックホールを発見しました。その質量はなんと太陽の33倍にもなり、これまで観測されてきたどの恒星性ブラックホールよりも重く、銀河系誕生初期の謎に迫る手掛かりとなる可能性を秘めています。 今回発見されたブラックホールは、わし座の方向約1926光年にある恒星の周りをまるでダンスをするように公転しています。この恒星のわずかな揺れを観測することで、ブラックホールの存在が明らかになりました。このブラックホ

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