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量子もつれ伝達に「加速」現象を発見!ボーズ粒子系で情報伝達速度の限界を解明 ~量子コンピュータ開発への応用も期待される~ 理化学研究所、京都大学らの研究チーム

理化学研究所、京都大学らの研究チームは、ボーズ粒子系における量子もつれの伝達速度限界を理論的に解明しました。

加速する量子情報伝達のイメージ図

従来、量子もつれの伝達速度は光速で制限されると考えられていました。しかし、今回の研究では、ボーズ粒子は情報伝達の加速という現象を起こす可能性があることが示されました。これは、多くのボーズ粒子が集まることで、情報伝達速度が粒子の数に比例して速くなるというものです。

しかし、この加速メカニズムを用いても、ボーズ粒子による情報伝達速度が光速を超えることはないという理論的な証明も達成されました。これは、情報の伝達には自然界の法則による上限が存在することを意味します。

本研究で得られた結果は、量子コンピュータの開発にも応用できます。量子コンピュータでは、量子もつれの伝達速度が重要な役割を果たします。本研究で明らかにされた加速現象を理解することで、より高速で効率的な量子コンピュータの開発が可能になるかもしれません。

本研究では、ボーズ粒子系における量子もつれの伝達速度限界を解明しました。しかし、情報伝達の加速が実際に起こる条件や、そのメカニズムはまだ完全には解明されていません。今後、更なる研究によって、これらの課題を解明していくことが期待されます。

詳細内容は、理化学研究所が提供する元記事を参照してください。

【引用元】

https://www.riken.jp/press/2024/20240329_2/index.html

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

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