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脳に隠された驚異!ミトコンドリアがDNAを脳細胞に送り込む驚きのメカニズムとは? コロンビア大学

ミトコンドリアは、かつて細胞内に定着した古代の細菌から進化したものですが、近年の研究によって、さらに驚くべき現象が明らかになりました。脳内のミトコンドリアが自らのDNAを核に送り込み、細胞の染色体に組み込むことが頻繁に行われていることが確認されたのです。この現象は「核ミトコンドリアDNAセグメント」(NUMT)と呼ばれ、その影響が私たちの健康や寿命にどのような影響を与えるのかについて、新たな研究が進められています。

かつては稀な現象だと考えられていたこのNUMT形成は、脳細胞内で人生のうちに何度も起こりうることが判明しました。研究では、NUMTが特に前頭前野に多く蓄積される傾向があり、その蓄積が早死にのリスクと関連している可能性が示唆されています。このことは、NUMTが脳細胞の機能低下や寿命に影響を及ぼす可能性を示唆するものであり、今後の研究においてさらに解明されることが期待されています。

ミトコンドリアのDNAはウイルスのように振る舞い、ゲノムの一部に入り込むことで、私たちの細胞のDNAに直接影響を与える可能性があることも確認されています。特にストレスがミトコンドリアの機能不全を引き起こし、NUMTの形成を加速させることがわかりました。この現象は、ストレスが細胞の生物学に影響を及ぼす新しいメカニズムの一つとして注目されています。

NUMTの研究は、老化や寿命の理解に新たな視点を提供するだけでなく、将来的には神経変性疾患や加齢に関連する病気の治療法の開発にもつながる可能性があります。

詳細内容は、コロンビア大学が提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

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