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世界初のRISC-V クラウドサーバー登場、RISC-V CPUは中国アリババ製、フランス Scaleway が提供開始

フランスのクラウドプロバイダー、Scalewayは、RISC-V サーバーをクラウド上で世界で初めて提供開始しました。同社は、半導体生産における主権性を求める市場のニーズに応える「技術的独立性への揺るぎないコミットメント」だと述べています。

RISC-V とは、カリフォルニア大学バークレー校で2015年に開発されたオープンソースの命令セットアーキテクチャ (ISA) で、半導体業界を革新する可能性を秘めています。新興のアーキテクチャでありながら、RISC-V は既に高いパフォーマンスを実現しており、x86 や ARM などの既存アーキテクチャの有力な代替案となりつつあります。

Scalewayの RISC-V サーバーは、中国アリババの T-Head TH1520 SoC、16GB RAM、128GB eMMC ストレージを搭載しています。この「Elastic Metal RV1」サーバーは、月額わずか 15.99 ユーロ (時間あたり 0.042 ユーロ) という低価格で提供され、100 Mbpsイーサネットカード、パブリック IPv4/IPv6 アドレスが付属しており、Debian、Ubuntu、Alpine Linux のいずれかの OS を選択できます。

「RISC-V サーバーをクラウドで初めて提供できることを喜ばしく思います。これにより、お客様は独立性、効率性、持続可能性に対する高まる要求を満たすための新たな選択肢を得ることができます。この革新は、独立的で競争力のあるヨーロッパのクラウドというビジョンに向けたさらなる一歩です」と、Scaleway CEO ダミアン・ルーカス氏は述べています。

これらのサーバーは高密度で、52U ラックには最大 672 台の EM-RV1 が搭載可能で、また 1.8GHz コアあたりの消費電力は 0.96W から 1.9W と省電力です。筐体はレーザーカットされ、ブレードは 3D プリンタで印刷されており、コンポーネントは手作業でハンダ付けされています。

Scalewayは、これらのサーバーはパリにある自社ラボでの数ヶ月の研究開発の成果であるとしています。しかし、eMMC ストレージを採用したことは、後々問題になる可能性があります。eMMC ストレージはコストパフォーマンスに優れていますが、SSD など他のタイプのストレージと比較すると速度が遅く、信頼性が低いです。これはサーバーのパフォーマンスと寿命に影響を与える可能性があります。

Scalewayは以前、2015 年に Arm サーバーを立ち上げましたが、その後は AMD や Intel ベースのサーバーに注力するため撤退しました。今回の RISC-V サーバーの発売により、同社はクラウドサーバー市場で再び新たな挑戦に乗り出す姿勢を見せています。

詳細内容は、Scalewayが提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

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