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「ドラゴン桜2」をみて考えた家庭環境と学力

ここ最近の、毎週日曜日の楽しみと言えば「ドラゴン桜2」。

ツイッターでも話題になっているので、見ている人も多いのではないでしょうか?年に1つドラマを見るかどうかというレベルの私でも、始まる前から話題になっているのは知っていたくらいの人気。

漫画を読んだことはなく、シーズン1も見ていないのですが、これがなかなかおもしろい!

前作がヒットしたのもうなずけますね!

ストーリーは、元暴走族で東大卒の弁護士が、学力低下にあえぐ高校に出向き、1年で東大合格者を出す、というもの。「ほんまかいな?」と思いますが、けっこう「東大はテクニック」というのも耳にするので、ありえない話でもないのかな?感覚的には、中学受験よりも大学受験のほうが、テクニック的な要素は強いかなという気はしますね。

まだ2回までの放送で、次回予告を見ると、次回からがいよいよ勉強方法に入ってくるみたい。

既に放送の終わった2回までは、登場している高校生それぞれの家庭事情や状況がメインといった感じ。ツイッターでは「全然勉強してない」っていう声もありますが、いきなり勉強のテクニックに入るよりも、各高校生の背景をじっくり知ることができて、なかなかいいなと私は思いました。

というのも、やはり「子供の学力」と「家庭環境」はかなり密接な関係があると思うから。

「ドラゴン桜2」にでてくる高校生たちを見ていると、当人の学力の問題に加えて「この家庭・・・」と思っちゃうような家もあります。こんな環境で果たして集中して勉強できるのか。落ち着いて、リラックスして、集中できる家庭にうまれるということは、かなり子供の人生を左右するんだろうなと思います。

自分の高校生の頃を振り返ると、実家は経済的に余裕はなく、たとえば、参考書一つを買うにも、何冊も買うお金はないので、何度も書店に足を運び、ものすごく吟味してから購入しました。父親が酒飲みで職を転々とし、かつ感情の起伏が激しかったので、決して安心して勉強できる環境ではなく、「できるだけ良い大学に入って、就職して、さっさと家をでる」というのが、高校生だった私の唯一のモチベーションでした。

高校生からもらえた自分の部屋にはエアコンがなかったので、夏休みは朝イチで図書館に行って整理券をもらい、一日図書館の自習室で勉強。暑い日は、水をいれたバケツに足をいれながら勉強したり、寒い日には何枚も服を着て、毛布にくるまって勉強したりしていました。

結局、できるだけお金がかからない自宅から通える国公立大学、という条件の下、地元の県立大学に合格しました。合格しましたが、もう受験生の頃は灰色の1年で、二度とは戻りたくないくらい苦しかったです。ほんとうは、もっと勉強することを楽しめる学生生活を送りたかったなと、今になって思います。勉強に関してはまったくの放置だった両親を恨んだこともありますが、衣食住を満たすことで精いっぱいだったのだろうと思うし、それについては、とても感謝しています。

自分にはそんな経験があるので、まず家は子供が安心してリラックスして勉強できる空間にしたいという気持ちが第一にあります。そのうえで、「勉強って楽しい」と自然に思える環境ができたらベスト。

「せっかくこんなにいい環境を与えてるんだから、勉強しなさいよ!恵まれてるのよ!」とは思いません。子供には「選べる自由」をあげたいと思います。私が選べなくて苦しかったから。ただ、自分の好きなことを自由に楽しんでほしいと思います。それが勉強でも、それ以外でも。

そういう意味で、「ドラゴン桜2」に出てくる高校生たちを見ていると胸が痛みます。勉強する権利が実際に保証されている子供のほうが、実は少ないのかもと思ったり・・・。

とはいえ、ドラマ自体はエンターティメントとしても十分楽しめるので、暗いばっかりでもなく、「アハハ」と笑っちゃう場面もたくさんあります。それがいいですね。

忖度ばっかりの教育現場で、ビシッと本質を言ってくれる主人公の桜木先生はカッコいいですね!中学受験をする小学生にも心にささるセリフがたくさんあるので、ぜひ見て下さい!・・・と言いたい所ですが、小6生にはそんな時間ないかな?長男もみてる場合じゃないかも?(;^_^A

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