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「二月の勝者」黒木先生の名言~小6・塾なし中学受験~

ドラマ「二月の勝者」の放送が始まって、そろそろ1か月。SNSをみていると、スタート直後の盛り上がりもいったん落ち着いた(かな?)ようなので、私の感想を書いてみようかな。

はじめに説明すると、「二月の勝者」というのは、中学受験をテーマにした漫画。中学受験塾を舞台に、おもに塾講師からみた中学受験を描いています。塾講師視点というのがけっこうおもしろいポイントかなぁと思います。お金や偏差値など、メディアではオブラートに包まれているようなことにも、どんどん切り込んでいて痛快ですね!

思わず「なるほどね~」とうなるようなセリフがたくさん出てきます。一番有名なのは、これでしょうね。ドラマでも大きくとりあげてたし。

「中学受験は父親の経済力と母親の狂気」

これには同感。

「こうでなきゃいけないよね!」という同感ではなく、「現状こうなってるよね」って同感です。

解釈は人によっていろいろですが、私が思うのは、これって、父親が稼いで母親が子供のことをみる、っていう男女の役割分担ではなく、中学受験に対する両親の姿勢の違いだと思います。

日本の場合は、子供と一緒にいる時間が長い人が母親であることが多く、一緒にいる時間が長いと、子供のことがよくわかる。今日はしんどそう、こうやって元気づけてあげよう、これしたら喜ぶかな、こうやってフォローしようか…こまかい単位で子供がのぞむこと、あるいはしてあげたらいいだろうことが分かるし、してあげようという気持ちがあり、無理してでも頑張って行動する。

一方、子供と過ごす時間が短い人(日本の場合は一般的にはたぶん父親)は、子供に対するこまかなケアはできないし、あまり望むことが分からないし、長時間働いてメインで家計を担う役割を負っている場合が多いので、経済的に中学受験を支えるほうの立場にまわる。

こういう構図のことを指しているのかなと思います。

日本では、どうしても子供が小学生くらいまでは母親が時短したりして仕事と家庭をやりくりし、子供の世話をみることが多く、男性は仕事に打ち込むことが多いので、こういう構図になってしまうのかなぁ。

もちろん、家庭によっては逆の場合もあるし、両親どちらもがバランスよく担っていることもあるだろうとは思います。あと何十年かしたら、もっと父親も狂気のほうに進出してくるのでは?という気もするし。いや、今でも現状、すでに母親も経済力かなり担ってるでしょ!とも思うけど。(武田くんの家とか)

ここまで2年半、中学受験の勉強をしている子供を抱える家庭としてやってきた立場で、先ほどの黒木先生の言葉をマイルドに言いかえると、

中学受験に必要なのは、家庭での勉強面・メンタル面・身体面でのこまかいフォローと、勉強にかかる費用を払える経済力。

ということになるかな。両親どちらが、どれくらいのバランスでそれぞれを担うかは、家庭によって違っていていいと思います。わがやは通塾していないので、塾に通わせていると、私が気づかないことが、まだまだありそうな気もしますが。

あと、これはあくまで中学受験に取り組むために必要なことであって、成功するためには、+αで必要なことがあるだろうとも思います。

わがやもまだ最後まで走りきっていないので、「これ」という断言はできないけど。来年の2月には、それがぼんやりとでも分かっているのかなぁ。

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