Garbage Dump

ずっとどん底にいる気分
コメディを観ても　笑える映画を観ても
道を歩いてても　電車をホームで待ってる時も
歩いている人を見るだけでも
最近は涙が止まらない

その原因を作ったのは
紛れもないこの私

このままどこにも就職出来ないの？
生理がこない
妊娠してるかも…
今後はどうするの？
卒制何も決めてない
家族には期待なんてされてない
彼とずっと一緒に居たい
デザインのことなんて考えたくない
お金がないと生活できない

これら全部が纏まった今に
不安という膜が
こべり付いてくる

毎晩毎晩
どうやって話そう
誰に相談しよう
胸の苦しみを
どう打ち明けよう
そんなことを考えながら
23時から朝の4時半まで
性懲りも無く泣き崩れる

これが最近の私

頼りたいと思った彼も
もしかしたら
今は辛いかもしれない
じゃあ私は我慢しよう

彼は強い女性が好き
だったらもっと笑ってないと
泣いちゃダメ泣いちゃダメ
弱さを見せちゃダメ
Twitterにも書き込むな
弱さを見せちゃダメ
笑わないと
涙なんてみっともない
彼に嫌われる

このループがずっとずっと続いてる

昨日はどうしても彼の声が聞きたかった
彼の声を聞くために何度
彼のLINEのアイコンをタップして
電話マークを押そうとしたか

だから彼から明け方に電話があった時は
心が通じたのかと
ものすごく嬉しく
同時に今までの不安がまた
涙になって溢れ出た

彼にはその涙を悟られないように
スマホを外に布団を被り
息を何度も何度も殺した
「暖房切ったから鼻水出る」と
嘘までついて

久々に今日は彼と会える日だった
会えると思ってワクワクしていた

浮気でも何でもない
だけど
【久々に彼に会える、弱々の私、唯一の私の力の源の彼】
が揃った時に目にしたのは
女性と話している彼だった

浮気でも何でもない
ただ話してただけ

浮気でも何でもない
女性の方から話しかけたのかも

浮気でも何でもない
何で隣に座ってるの

浮気でも何でもない
同じ授業だったから仕方ない

浮気でも何でもない
授業が終わってから45分も経ってるのに
ずっと一緒に話してたの

浮気でも何でもない
私がこれまで異性を避けるために
部屋を変えてまで作業してたのが馬鹿らしい

どん底にいた私が
1番に頼りにしていた彼を見て
居た堪れなくなった

誰も悪くない
だけど

水の中に沈められて
呼吸をするために
水面に顔を出そうと必死な
今の私には
彼のその姿が
より一層私を水面から遠ざけた

それも
より一層深く


帰り道に泣きながら帰った
イヤフォンを耳にブッ挿して
GAYLEのabcdefuを
音量をMAXの5分の4の大きさで
ポケットに入れた手の
中指を立てながら聴いた

彼の顔なんて見たくなかった
もちろん彼は悪くない

だけど今の私には苦し過ぎた
刃渡り40cmのナイフで
心臓とお腹を刺されたような感覚だった

家に着いて何度も泣いた
昨日まで半分はあったティッシュが
あっという間になくなって
ゴミ箱に捨てに行くのも嫌になって
途中からそのまま床に置いた

吐き気もした
お腹が鳴ったから
何か食べようとして
昨日作ったカレーを食べようと
鍋に火をつけた

だけど吐き気が止まらなくて
やっぱり食べるのをやめた

吐き気がして食べられないのが悔しくて
気持ち悪いと思いながら
無理矢理カレーを食べた
何度も何度も口に運んだ

床に広がったゴミ溜めを横目に
涙を流しながら
しょっぱさの混ざった
スプーンの中で少し水っぽくなったカレーを
何度も何度も口に押し込んだ

''fuck u''

小さい声で放った

いいのこれは

自分自身に向けてだから