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エンジニアイベントに登壇する時に気をつけることは? 「自分の立ち位置」を知ろうとする仲間を応援してきた
こんにちは! TimeTreeで採用と採用広報を担当しているCapと申します。発音は帽子の「キャップ」ではなくあだち充の「タッチ」でお願いします。
採用施策としてやったほうが間違いなくいいのだけれど、実際にやるとなると気が引けるもの。それが「イベント登壇」ではないでしょうか。資料を用意するのも大変だし、人前で話すのも緊張する。想像するだけで億劫になります。
そんな大変なイベント登壇を引き受けてくれるメンバーが現れました。SREチームマネージャーのmiu(ミウ)です。日々の業務で忙しくしている様子を横で見ている身としては、miu宛に登壇の依頼をもらった時は「出てほしいけど今はむずかしいかな……」と考えていました。
しかし「やりましょう」と快く答えてくれたmiu。これは応援しに行かねばならん! と思い現場に行ってきたので、大盛況だったイベントの様子をレポートいたします。
今回はオフラインでのイベントだったので、当日の様子とmiu本人の振り返りを伝えることにより、これからオフライン登壇を控えるエンジニアの方にとってヒントが得られるようなレポートになるよう心がけました。何か得るものがあると嬉しいです。それではどうぞ。
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失敗しても、死ぬわけじゃない、イベントは
まずは事前準備について。イベント当日までのスケジュールは下記でした。
5月28日:イベント主催者から登壇依頼
5月30日:イベント主催者との打ち合わせ
6月13日:イベント当日
登壇依頼からイベントまで1ヶ月もないややタイトめなスケジュール。登壇したmiuはどのように準備を進めたのでしょうか。
まずはイベントの趣旨や目的を理解することからはじめました。そこを理解しないと参加者の方が期待するものとかけ離れたプレゼンをしてしまう可能性があるからです。
イベントの趣旨を理解したらプレゼンの骨子を考えます。言いたいことを詰め込み過ぎないように注意しながら、大きくわけて2〜3のブロックを用意し、できるだけシンプルに。参加者にこちらの伝えたいことを記憶してもらうためには、伝えたいメッセージを絞ることが重要です。
細かいところだと、スライドの内容が会社のポリシーに反していないか、スライドの色は会社のカラーになっているか、といった点も気をつけています。あと、自社ではなく他社の情報が含まれる時は、情報によってはイベントで公開していいかどうかをその会社に確認します。
イベント主催者や参加者だけでなく、情報源となる他社にまで配慮するというmiu。その姿勢に頭がさがります。そもそもイベント登壇に対して「めんどくさい」「人前で話すの嫌だな」といったネガティブな気持ちはなかったのでしょうか。
イベント登壇は緊張しますよ(笑)。人前で話すのが苦手なので。けど、こういう依頼をもらうのってとてもラッキーなことだと思うんです。僕はアカデミックに学んだタイプではなく、現場でガシガシやってきた“叩き上げ”のエンジニアなので、自分のスキルややっていることが外の世界でどの位置にあるかわからないんです。
外部のイベントに登壇すれば、他の登壇者のプレゼンを見たり観客の反応を得たりして「自分の立ち位置」がわかるじゃないですか。そんなチャンスってなかなか回ってこないので、やった方がいいですよ。そもそもイベント登壇は失敗してもいいんですよ。死ぬわけじゃないですし。失敗すれば次に活かせばいいんです。
たしかに外部の人と話すことによってしか得られない刺激はあります。しかし「自分の立ち位置」を知ることは、時に己の無知や至らなさを知ってしまう可能性も秘めていて、なかなかできることではありません。そんな懸念も「プライドがないからですかね」と笑って答えるmiu。人間が仕上がり過ぎている。
会場に到着!お酒と資料のチェックはほどほどに
今回お邪魔したのはファインディ株式会社さんの新オフィス。
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ソフトドリンクやお菓子、そして自社で新しく作ったというIPAと様々な軽食&ドリンクが用意されていました。オフィスも綺麗で気持ちよかったです。
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事前準備をするmiu。会場についてどんなことを行ったのでしょうか。
移動中はそうでもありませんでしたが、会場に着いたら一気に緊張感が高まりました(笑)。
ついてすぐにリハがあり、リハといってもこういうイベントではマイクを使って話すとかではなく、自分のPCと会場の接続端末でうまく投影できるかをチェックするぐらいです。
やはり緊張はするようです。するものはするものでしょうがないので、「緊張しちゃだめだ!」と思い過ぎず、自然体でいることが大切なんだとか。リハが終わるとどう過ごしたのでしょうか。
仕事をしました(笑)。ちょっとだけ。あとは資料の最終チェックですね。けど、し過ぎないように気をつけています。見るところは全体の流れだけで、細かいところは見ません。なぜなら、細かいところまでチェックしていると編集したくなるからです。ここまできたら潔く諦めることが肝心です。
イベントスタート!登壇では「例え話」が有効?
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イベントの参加登録者数は48人でしたが、会場にいたのは35人ぐらいでしょうか。BGMでBTSが流れるカジュアルな雰囲気の中、アルコール片手に雑談する参加者の姿が多くみられます。
いよいよイベントがスタート。司会者の「オフラインイベントへの参加、今日がはじめての方は手を挙げてもらえますか?」という質問にほぼ全員が手をあげていました。やはりエンジニア向けイベントの主流はオンラインのようです。
miuの登壇は株式会社Voicyの千田さん、株式会社ココナラの川崎さんに次ぐ3番目。自分の番が来るまでどのように過ごしたのでしょうか。
登壇者の発表を「おもしろいなあ。トークがうまいなあ」と聞いていました。自分以外の登壇者が良く見えるので自信がなくなりますね(笑)。
けど、ここまできたら用意したものを話すだけなんで、自分を信じるようにしました。「しっかり準備した自分ならきっと大丈夫!」と。
他の登壇者と自分を比較しない、という心がけは大切なポイントかもしれません。「しっかり準備した自分ならきっと大丈夫!」と思えるためには、当日までの準備を納得いくまでやっていくことも重要そうですね。さあ休憩時間を挟みいよいよmiuの登壇です。
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miuの発表テーマは「Aurora から Spanner への移行の決断と背景」。バックアップで13TB、100億レコードを超えるテーブルもある『TimeTree』。そんな膨大なデータデータベース移行についての登壇内容についてはSpeaker Deckに当日のスライドがありますのでそちらをご覧ください。
また、もう少し詳しく知りたい方は、今回登壇依頼をしていただくきっかけにもなったCodezineさんのインタビュー記事をご覧いただけたらうれしいです。
当日はDiscordで意見や質問が交わされていたのですが、ありがたいことにmiuの発表にたくさんのリアクションをもらうことができました。手前味噌ながらとても良い発表だったと思います。
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miuは登壇で何に気をつけ、自身のプレゼンをどう振り返るのでしょうか。
なるべく聞いてる人たちの目を見ることを心がけました。僕は緊張すると早口になっちゃうので、ゆっくり話すことにも注意しましたね。
あとは、話すときに独りよがりにならないように。聞いている方が自分ごととして受け取れるように、なるべくイメージしやすいように例え話などをおり混ぜるよう工夫しました。
いろいろと気をつけてはいましたが、やっぱり緊張もあって完璧ではなかったですね。特に下を向いて話すことが多かったことに悔いが残ります。猫背になってしまったのも反省点ですね。猫を飼っていますが自分が猫になってはいけません。
当日の質問にお答えします!
miuの登壇にたくさんの質問をいただきました。これを読んでくださる方の中にも同様の疑問をもつ方がいらっしゃるかもしれませんので、いくつか質問と回答を記しておきます。
Q.取締役会はすんなり承認を通せたのか気になります
わりとすんなり通せました。要因としては「数年前からの課題意識の共有」と「CTO の協力」が大きかったと思います。
Q.モニタリングで計測したデータの中で、具体的にどういうところから「ヤバイ」を感じられたんでしょうか
順調に伸びていくユーザー数とデータ量でしょうか。限られたデータベースのスケールアップの中で、いつまでに対応しなければいけないかの判断にとても役立ちました。
Q.どれくらいの人数規模のプロジェクトなのでしょうか?
現在は2人です。たまに3人に増えることもあります。
Q.なんでTiDBやCockoroachDBみたいなNewSQLではなく PlanetScaleが候補に上がったのか気になります。
できれば MySQL のままシャーディングを実現したかったためです。最終的に中長期的な会社とサービスの目標を踏まえた上で Spanner に決定しました。
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登壇を終えた今、登壇前に戻るとしたら何をする?
イベントを終え、ありがたいことにSpeaker Deckのスライドも多くの方に見ていただいています。好評でうれしい。登壇したmiuにも登壇を終えての感想を聞いてみました。
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登壇してとてもよかったと感じています。いろんな人に会えるのがいいですね。普段リモートで働いているので、オフラインで直接人と関わる魅力を改めて感じました。観客の前で話すのは緊張しますが、特別感があって気が引きしまります。
それと、今回ひとりでの参加ではなくCap、Scott、Windy(CHRO)も一緒に参加してくれたので、チーム感があって心強かったです。以前2000人規模のイベントにひとりで参加し登壇したことがあるのですが、その時は寂しかったので……。
我々3人は会場でピザをビールで流し込んでガヤを入れていただけなのに、それを「心強かった」と受け取ってくれるmiu。額縁に飾っておきたいですね。
最後に「登壇の前日に戻るとしたら何をしますか?」と質問してみました。
そうですね……。唯一の悔いは登壇で顔をあげて話せなかったことなので、PCを前において顔をあげて話す練習をします。
なるほどたしかに。オンライン環境だとPCに向かって話せばいいですが、オフライン環境だと目の前にいる観客への目配せができません。PCを操作しながら目の前のお客さんに語りかける練習はやっておいて損はなさそうです。
僕個人としても様々な学びがあり、参加してよかったです。中でも一番の学びは「スライドのQRコードはデカすぎるぐらいがいい」です。
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「イベント登壇はひとりで行くよりもチームで行く方が心強い」という学びも大きかったので、今後TimeTreeメンバーが登壇する際も応援しに行きたいと思います!
これを読んでくれたあなたの登壇の成功を祈り、このnoteを締めさせていただきます。ぜひ会場でお会いしましょう。
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